バイトさん

これは、パークに人がいた時の時代...




俺は、バイトでこのパークにやって来た。主な内容は、清掃とか草むしりとか

まあ、雑用だよ。


住み込みで食事付き、まあ動物と言ってもなんか人になってるし。

1ヶ月働けば15万程貯まるしええかなって。


パークガイドは正社員が行う。

ライセンスを持った社員だ。動物に詳しくなくちゃいけない。でもこれには大体女性が起用される。少なからず男性もいるが。


で、獣医。これも女性が多い。

まあパークのフレンズっつーのは女だから、そういう問題もあるんだろうけど。


そしてエンジニア。遊具とかロボットとか直すんだ。こっちが男性は多いかな?


バイトは俺みたいな奴の中にも、

遊園地でアトラクションやったり、売店したりしてる。



俺は雑用だから、箒持って、客に挨拶するだけなんだけどね。


ここのルールに“フレンズと恋愛行為をしてはいけない”というのがある。

簡単に言えば、肉体関係を持つことやフレンズと付き合う事だ。

だけど、偶に発情期とかそういう時期のフレンズは男性スタッフに擦り寄ってくる。


このルールを破ってクビになった先輩が何人もいると聞いた。

まあ、一番良いのは、可哀想だけど

無視が良いらしい。


掃除し終わって俺は人目のつかないベンチに座った。


まだ休憩時間ではないが、ゴミはそんなに落ちてない。

開園したばっかで、まだパークのいくつかのエリアは解放されてない。


ラッキービーストとか言う奴も配備が間に合ってない。

あくまで、バイトは応急処置的なもんなのだ。


上司と会わない様に周りに目を配りながらベンチに座っていた。


「ねぇ」


いきなり声を掛けられてビクッとしてしまった。左を向くと、フレンズが座っている。


(あれ、何のフレンズだっけ...)


「どうしたの?」


「君、何だっけ、その...」


「フェネックだよ」


(フェネックか...、思い出した。)


「君は砂漠のエリアにいるんじゃ?」


「ちょっと散歩してたらここまで来たのさ」


「ふーん...」


素っ気ない返事をした。


「名前は何ていうの?」


彼女はそう尋ねた。

フレンズは字が読めない。

名札の名前も読めないのだろう。


「バイトでいいよ...」


「バイトさん?面白い名前」


ふふっと笑った。


「こんな所で何してたの?」


「ここを綺麗にして、休憩してただけ」


「大変だねー。手伝おうか?」


「気持ちだけ受け取っとくよ…

何時までも座ってられないんだよ。

次の場所に行かないと」


腕時計を見た。


「そうなんだ...。頑張ってね、バイトさん」


少し残念そうに彼女は言った。


「ありがとう」


そう言ってその場を去った。


ーーーーーーーーーーー

《作者より》

この物語、完結してるように見えるだろ?

未完なんだぜ。これ。

後にフェネックがバイトさんの宿舎に来てあんなことやこんなこと...(それはないです)

やっぱり、人間×フレンズってなんか、いいっすよね。わかります?この良さ的な。


でも俺は、途中で考えるのをやめた。

合掌( -_-)/Ωチーン

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