15.美人≪団長≫とのおしゃべり≪尋問≫はすぐに終わってしまった

キレイな団長さんに出会った。ここは天国かと思っているとどうやらファンタジーでお馴染みの鑑定系のスキルを使われて、ビックリした。


まぁ、身元が怪しい人物だからされても仕方ないとは思う。むしろエレナさんならすべてをさらけだしたいなんて思うが、またまた≪安全確保≫さんがいい仕事をして情報を誤魔化せた。新しく取得した≪ポーカーフェイス≫のおかげで驚きも表情にはでなかったみたい、特に怪しまれてないかな。


「これからいくつか質問をしますので、この真偽石に触りながら正直に答えてくださいね。」と言ってレイドさんから青い色の拳大の玉受け取って机に置いた。


オレは躊躇したら怪しまれると思いすぐに手でつかんだ。




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精神干渉を受けました。レジストします。




称号 不変の精神


スキル 冷静Lv1を取得しました。


≪恐怖耐性≫は≪冷静≫に統合されます。


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≪安全確保≫さん何度もありがとうございます。ただもうすぐお別れなのが不安です。オレの使い魔パシリしかできないので。




「それではお名前をもう一度お願いします。」


「ソラです。」真偽石がうっすら光るが青いままだ。


「どうして世界の壁側の門から街へ来たのですか?」世界の壁って最初にみたとてつもなく大きな山脈のことかな。


「激しい光に包まれた後、気が付いたら草原にいました。そこから街を探して歩いていたらこの街に付きましたのであえて理由を挙げるなら偶然です。」真偽石はさっきと同じ反応をしめす。青のままだったらホントのことを言ってるってことかな。


「出身国は?」


「ニホンです。」


「どんな仕事をされてますか?」これは困ったプログラマなんていないだろうし、営業は商人?でもそれだと対応できないことが多い。どうしよう、浮かばないから便利屋で。


「便利屋をしていました。」ちょっと時間がかかってしまったか。気を付けないと。


「便利屋?それはどんな仕事ですか?」やっぱ便利屋って言葉はないか。


「頼まれたことをする仕事です。掃除や草取り、大工、害虫・害獣の駆除などなんでもです。」


「ほう、ギルドみたいなものか。」よかった、こっちにも似た仕事があって。


「それから・・・・・・・




それかはしばらくいろいろなことを聞かれたが特に隠さないといけないことは無さそうでそのまま答えた。ただステータスの内容だけは伝えてないことがあるけど、何がまずいか分からないのでエレナさんごめんなさいと心の中で誤っておく。


「分かりました。以上で質問は終わります。問題はなさそうなので街へ入ることを許可します。ただ身分証を作らないといけないのでギルドへ登録に行きましょう。」なんとか街へと入れるようだ。


エレナさんが椅子から立ち上がった。パッシーはいつの間にか寝ている。よく寝るやつだ。今は美人と一緒にいて機嫌がいいから許してやるよ。


「では、ギルドへ案内しますのでついて来てください。」おお、エレナさんに案内してもらえるのか。えへへ。


「おい、ソラ殿。顔がひどいことになってるぞ。」オレの拘束を解きながらレイドさんが余計なことをおっしゃる。≪ポーカーフェイス≫さん仕事してください。そしてなぜエレナさんじゃなくてレイドさんが拘束を解くんだ。合法的にエレナさんに触れれたのに。


「そこはそっと教えてくれるものではないのか?」レイドさんに避難の声を上げる。


「いや、その顔のまま団長について行ったら変質者だからな。」ガーンそんなにひどい顔してたのか。


「ふふ、ではソラさん行きましょう。」気づいてないふりをするエレナさんの優しさが今は痛い。身分証の作成かぁ、めんどい。

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