7.ステータス確認がめんどくせぇ2

何故かただっぴろい大草原でアンケート用紙を探しているオレ、ハァ、めんどい。


「どこにあるんだ、オレの周りには無さそうだけど」とあたりをうろうろ歩いて探しているけど見当たらない。


「パッシーもフラフラ浮いてないで探せよ。オレの使い魔だろ。」


「ブヒ、ブヒ?」(いや、主が何も言わずに自分で探し始めたから良いのかと思って、ちなみにポケットとかに入ってねえか?)探すのを手伝わないのかよ。




ないとは思うが両手を使って左右のポケットを触った後、中に手を入れてゴソゴソ探してみる。


「あの禿げたおっさんが持っていったんじゃないか・・・っ!なんか紙が入っているぞ。これがそうか?」おいおい、パッシー初めから分かってたんじゃねえのか




見つかった紙をポケットから出して開いてみると、性懲りも無くまた光だしたので慌てて放り投げて両腕で顔覆って身構えたが、激しい発光はなかった。


「え!?何も起きないのか?」とビビっていると、バカにするかのように強く発光してアンケート用紙は光の粒子になってオレの体に入ってきた。




すると、さっきと同じように頭に直接情報が入ってきた。




***************************


ステータスを取得・更新しました。




ステータスを表示します。




名前 流空ナガレソラ Lv1


種族 人種なまけもの やる気ポイント;0




戦闘ランク H




スキル


アイテムボックス Lv1


弓道 Lv2


書道 Lv2




限定スキル


安全確保 (残り 09:59)




ユニークスキル


プログラム Lv1


なまけもの Lv1


言語翻訳






称号


なまけもの・転職者・異世界旅行者




***************************




「おお、これがステータスかぁ。慣れたのかさっきみたいに頭がガンガンしないな」


とちょっと感動しながら内容を確認して行く。なぜか《呪殺》がない。パッシー暗殺計画が頓挫したな。まぁ、もう良いんだけどね。


「ブヒブヒ!」(ステータスはどんな具合だ。やっぱり主も弱いか?)


「さっきも言ったがオレが弱いのは当たり前だ。ただ人種なまけものって、オレがなまけものなのはあってるからいいけど、人だよな、人でいいよな、な、頼む人だと言ってくれパッシー。」弱いのは良いでも人間をやめるのは簡便してくれ。


「ブ、ブヒ?」(ステータスについてはオレにわよく分からんけど、人って付いてるなら人じゃねえかな?)ブッヒーはオレの気も知らないで気楽に答えてくれる。今そこ気にするところかって気持ちが伝わってくて使い魔との繋がりをこんなことで実感してしまう。


「なんかパッシーが冷たい、シクシク」と泣きまねをしてパッシーの同情を誘ってみるが


「ブヒブヒ」(いや、主と繋がっているから泣いてないは分かるし、ムダにうまい泣きまねはやめろよ。)


泣きまねをキレイにやめて真面目な顔をする。切替は大事ですよね。


「よし、スキルを確認するか。フムフム、アイテムボックスは異世界旅行者の特典みたいだ、内容は予想通りだな。Lv1だと30㌔まで入るって時間は止まらない仕様だな。安全確保は称号異世界旅行者の特典で制限時間付のスキルですべての危機を排除してくれるらしいまさにチートだなすぐ使えなくなるけど。」と上から順にスキルの内容をパッシーに伝えていく。


「ブヒ?」(その安全確保ってオレも安全だよな?)


「え?・・・・対象はスキル保持者になってるな。まぁ、パッシーは大丈夫だろ、飛行スキルで飛べるし。」と軽くパッシーにとって悪い情報を軽く流すが、パッシーは必死だオレにつかみ掛かってくるっていうかどうやってつかんでんだ。


「ブヒ!ブヒ!」(主オレを見捨てるのか!薄情者!鬼!悪魔!)ほんとにパッシー必死だな、めんどうな。


「分かった、分かった。危ないと思ったらオレにつかまれば良いんじゃないか。そしたらたぶんパッシーも安全だろ。たぶんな。」これでパッシーが危険になったらオレにも危険が及ぶことになるから、逆説的にパッシーも安全になるはず。ま、悪魔で予想だけど大丈夫だろう。


「ブヒブヒ。」(主が大丈夫って思ってるのは分かるけど、わざわざ2回もたぶんをつけて不安を煽るなよ。主がビビリってことは主が元にできたオレもビビリなのは分かってるだろ。)うん分かってるけど、知らない。おそらく人がビビッているのを観て現在の異常な事態でも冷静にいられるようにしているんだ。よし完璧な理論武装だな、だからオレがパッシーをいじるのは必要不可欠なことなんだ。パッシーの不安も解消?したことだし次のスキルはと




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