第1話 壁(13p)
と言ってスリッパと靴箱を手で示した。
私は靴を脱ぎ、本院と同じデザインのスリッパに履き替えて靴箱に靴を入れた。
「あの、今日は……」
私が言いかけると、サングラスの女性はニコリと微笑み「吉永様、こちらへどうぞ」と優しく言う。
私はもう話すのを止め、黙ってサングラスの女性の後へ続いた。
彼女に連れられ、観音開きのドアから続きの部屋に入る。
そこは先ほどの部屋より少し広い部屋だった。
部屋の雰囲気は初めの部屋と全く違っていて、壁紙はレモンイエロー。
照明は小さなシャンデリア。
部屋の真ん中には、赤いレザーの一人掛けのソファーと硝子製のテーブルが置いて有る。テーブルは足まで硝子で出来ている様で、こう言うデザインの物は見た事が無かった私は、思わずため息をついていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます