エピローグ

「お姉ちゃん、前もお寿司だったよね」


お昼ご飯。例のクルクルお寿司だ。


「でござるな、あーんして食べたのを覚えてるでござるよー?」


「僕はお姉ちゃんの指食べちゃったのも覚えてるよ」


「ああそんなことも・・・って、なんで知ってるのでござるかぁ!?」


「だから何となくわかるんだよって。ほらお姉ちゃん、あーん」


そう言ってミチオはお箸に乗せた寿司を勧めてくる。

口を開けて、目を閉じてみると、それが下に乗っかり魚の旨みとお酢の匂いが広がる。


「もう一口食べる?」


頷いて、同じ姿勢をとる。すると、次は寿司だけじゃなく不思議な感触も感じる。

目を開けてみると、箸じゃない。彼の手だ。


「〜〜〜っ!?」バタン


「あああ!?お姉ちゃーん!?」


終わり

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