3,スマホのフィルターとの攻防
今、私のスマホには、アプリやサイトの閲覧やスマホの使用時間に制限をかけるフィルターが入っている。ここではとりあえず◯フィルターとでも言っておこう。
いつだったかは忘れたが、スマホを布団に持ち込んだらそのまま寝落ちしてしまったことがあり、持ち込みが母にバレた。
二枚の大きな敷き布団を妹含め家族四人で共有しているのだが、寝落ちしてスマホを手放してしまったがために、布団の上にスマホが、ドドーン! と置かれたままになってしまった。
そうなればもう確実に見つかるのは当たり前だ。
で、数日ほど没収された。
まあすぐに探しあててちょこちょこ使っていたけどね。
その後返してもらったのはいいが、その後1週間の間は夜の8時~9時しか使えないという制限つき。
◯フィルターで使用禁止時間をセットされてしまったのだ。
そんなんじゃ何にもできないじゃないか!
時間全然たりねーよ!
と、ここで救世主、父の登場ー!!!
(パチパチーー)
「朝の7時から昼の3時までは使えるようにしておいたから。家では、8時~9時しか使えないことになってるから、調子こいてバレたら知らんぞ」
おおー!
ありがたやー!
大丈夫大丈夫、調子こいたりしないから!
おっけーですから!
…というわけで、被害はだいぶ収まった。
調子はこいたけど、見つからなかったからセーフ。
━━そして1週間後。
これで無事正式にスマホがオール時間使えるように……!
と思いきや、
母「お父さん、悠里のスマホ、夜11時以降は使えないようにしておいて」
な、なんだとぉーー!?
夜中に使えぬではないか!
一番しごとがはかどる時間帯が…
しかも11時って、普段ピアノ11時くらいまでやってるってのにいつ使う暇があるっていうんだ…
今度こそ寝落ちしないように気をつけようと誓ったのに……ぐすっ
だが私は諦めない。
なんだ、こんなフィルターひとつ、どうにかして解除してくれるわ!!
1,アンインストール
◯フィルターを管理しているのは父だから、アンインストールしたらすぐにバレるので却下。
味方は大事にしなくてはね……裏切るような真似はできない。
2,一時解除
管理パスワードの打ち込みが必須条件。
ただし、父がパスワードを打つところを覗き込むのは不可能。横から指の動きを少し辿る程度なら可。
あらかじめスマホを綺麗に拭いておき、父が打った時の油の形跡からパスワードを導き出す手もあるが、さすがにアルファベットを一つ一つ特定するのは不可能かと思われる。
第一とてつもなくめんどくさい。
3,父に頼み込む
11時以降禁止という設定自体を完全撤回してもらうことはできないが、3日に一回程度なら、
「◯◯の今日のSR取り損ねたから解除してくれない?」
という手が可能。ちなみにこの◯◯とは、父もやっている音ゲーである。私が前に父にやらせてもらっていたものとはまた別の。
ただし、「今日のSR」をもらえるのは今の超特別イベント期間中だけなので、もうすぐこの手が使える有効期間が切れてしまう…
4,ユーザー補助さまさま
【↓流し読みでもいいけど軽くは読んでね!】
私のスマホはAndroidなのだが、ユーザー補助という機能がある。
そこを開くと、管理系のアプリの管理権限のON、OFFが可能なのだ!
ただし…
◯フィルターはなかなか手強いもので。
◯フィルターが起動していると、普通のスマホの設定画面へ行けないのだ。
一瞬、1秒にも満たない間なら行けるのだが。
すぐに、◯フィルター専用のスマホ設定画面へ飛ばされてしまう。
しかもその専用スマホ設定画面、ろくな設定ができない。
話を戻そう。
この方法でフィルターをOFFにするには、
あれやこれやと長い行程が必要だ。
が、まともに設定画面を開いていられる時間は1秒に満たない。
…無理ゲーですね、はい。
だが!
なんと!
スマホを一度再起動させると!
再起動後に自動でユーザー補助画面が自ら身を差し出してくれるのだ!
つまりは、勝手にその画面が表示される!
…希望が見えてきた。
必要な行程は3つ。
3回、ボタンを押すだけ。
…1秒以内に。
出来なければ、またやり直す。
その繰り返し。
タイムリミットは11時。
そこをすぎると、”端末使用禁止時間です”の表示しか出なくなり完全に不可能になる。
━━数分後
「できたぁ!!」
おめでとう、私!
これでフィルター解除できた!
さて、ではさっきのあの続きでも…
あれ?
またユーザー補助画面出てきた?
あなたはもういいの、ありがとう、感謝してる
…?
なんで…?
何度ユーザー補助画面を消しても、4、5秒たつと、どんな状況であろうと画面が再表示される。
調べたり考えた結果……
◯フィルターには◯フィルター自体を管理をしている大元が2つあるらしい。
そして、ユーザー補助で消せるのは特定の片方。
その片方が消されると、
もう片方が満を持して、消された分身を生き返らせようと、4、5秒毎にユーザー補助を召喚。
つまりは、まあ、
「はよユーザー補助から◯フィルターをONにせんかいな!」
という意志表示?
結論。
ラスボスはさらに奥にいた。
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