第13話

 ホッとするのも束の間、背後から黒いBMWがボクに向かって急接近してきた。 


「う……!!」


 まばゆいハイビームがボクを照した。

 咄嗟に目をかばった。


 キッキキキィ~~~!!


 ブレーキ音を響かせボクのすぐ側で停車した。


 即座にドアが開き、真っ紅な長い髪の美女が手招きをした。


「早くここを離れるわよ!!」

 ボクを急がせた。

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