第12話 あと少しだったのに…

 無様な姿をさらす事は出来ない。

 人目につかないように、ボクは燃えるみたいに熱い顔を押さえ逃げ惑った。


「チ、クッソォ~…。」

 舌打ちをした。


 あと少しだったのに……。

 

 予想よりも数十分早くリミットが来てしまった。


 ボクが もっと早く美女をゲットしてれば、こんな緊急事態にはならなかったはずだ。


 どうやら奈南はまいたようだ。

 

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