「人と熊が入れ替わっただけ」
そう、それだけなんです。ただ、多くの「入れ替え」にある。例えば男女が入れ替わる、例えば男性が女性。しかも美少女に入れ替わった時の話とは全く違う。
「人間に戻りたいために悪戦苦闘する熊」
人間は主人公を熊としか思っておらず、本人の思いは次々に失敗に終わります。そして、その失敗の仕方がシュールであり、笑いを誘います。
むろん、人と人以外の存在が入れ替わる話は他にもあるでしょう。しかし、この話の面白さは「中途半端に言葉が話せてしまう」ことにあります。そしてその真意が伝わらないもどかしさ……というより笑いですね。
決して特別にウケを狙っているわけではない。しかし一度読めば、この面白さはやみつきになるでしょう。