5:幸せの限界小説家たち

しぃる: 我々運は有ると思うんですよね


すぽん: 運だけでぼく受賞しましたしね


しぃる: やっぱ「こいつに賞をやってくれ!」って叫んでくれる編集さまと出会えたの幸運ですよね


しぃる: マジ担当編集さまには足向けて眠れませんわ


すぽん: 「死にたがりビバップ」なんてマジ偏屈編集さんがいなかったら受賞できなかった


しぃる: 死にたがりビバップ、あそこでゴムを理由に逃げ出すのがさいこうにヤスポニズムにあふれてますよね


※友人の元カノと良い雰囲気になっておいて、避妊具が無いと言い訳して逃げ出す医者が出てきます

※いいヤツなんですよこいつが……


すぽん: 流石にアレ世に出したらいかんでしょ、ってぼく全部書き直しましたもん


しぃる: いやらしくならないし面白いんですけど、ある意味お約束からは外れてて、それがうさぎや先生の作品の出したい優しさに繋がっちゃうのでめっちゃ笑う


すぽん: あのシーンはまあ、書き直してる途中に「デビュー作やしなんでもやったろ」と思って付け加えたシーンですね


すぽん: ぼくは偏屈ですからね


しぃる: 俺もデビュー作はweb版からだいぶ直したなあ(遠い目)


しぃる: デビュー作なんで主人公に女装させたり(自主規制)さんがモデルのキャラ出したりやりたい放題しましたね


すぽん: 正直、今のラノベ業界のこと嫌いじゃないですか、我々


しぃる: お、それ言っちゃいますか~!


すぽん: 我々って言っちゃったけど


しぃる: いや、我々で正しいです


すぽん: なんかここ十年ちょっとくらいで、「ネオ・ラノベ界」みたいになってると思うんですよね


しぃる: そうですね、その変革前夜にラノベやエロゲに触れてた身からすると……なんだかね


しぃる: ※その時の年齢は秘密だぞ


すぽん: まあ、それはツイッターなどのSNSの普及やらスマートフォンの普及、なろう小説などのいろんな要因があると思うんですけど


すぽん: あと不景気とか


すぽん: とにかく、ラノベがなんか「こうこうこういうの読みたい」の需要に対する供給みたいなことをしなくちゃいけなくなってる


しぃる: なってますね


しぃる: 需要の拡大ができなくなってる


すぽん: 元々は「なんかおもろいの読みたい」だけだったのに、面白さを限定しないともうやってけない、みたいな風になってると思うんですよ


しぃる: まあでも、俺はそういうムーブメントが終わりつつあると思ってますよ


すぽん: おお、そうなんですか


しぃる: 面白さのあり方を限定してしまうのなら、元ネタの作品読めばそれで終わっちゃいますからね、故にその先は存在しないのではないかと


しぃる: 僕が尊敬している井の中の井守先生という方がツイッターで言ってたことを参考に言ってるので、俺のオリジナルではありません。良い感じだなと思ったのでパクリました


※勝手に名前を出しているわけではなく、勿論お名前を出す許可を頂いてきました


すぽん: まあ、ぼくも小説は基本的にパクリで書いてますから


すぽん: そのムーブメント終わったら次どうなるのか全くわかんない


しぃる: それはありますね


しぃる: 俺はそこで古典の力を信じてクトゥルフ神話の界隈に身を投じたみたいなところがあります


すぽん: 古典に行きすぎなのでは


しぃる: まあ古典っぽく見えて、ニコ動とかで流れ来てましたから、ええ


すぽん: ぼくも今まで出した二作はほとんどパクリみたいなもんですから


すぽん: そう、「面白さ」の正解は「パクリ」に尽きるんです


しぃる: 古いところからパクってくればバレねえ! みたいなあれをあれしてますw


すぽん: で、そこにどう自分、自我?を落とし込めるか、みたいなのが小説書く醍醐味みたいな


すぽん: そうそう、今ならイリヤパクってもバレないっすよ、多分


しぃる: あーっ


しぃる: ばれないわ


しぃる: 今コードギアスパクろうとしてますよ俺、ギリギリいけるんじゃないかって


すぽん: 全然いけると思う


しぃる: クトゥルフ神話入りコードギアスってなんだよって思うかもしれないんですが


しぃる: 理屈と神話はどこにでもくっつくので大丈夫そうです


すぽん: 青木くんなんか、「とらドラ!」と「AURA(以下略)」と「星野、目をつぶって(漫画)」のパクリですけどバレなかったし


しぃる: 三作以上混ぜるとばれないって法則が俺の中にはありますねw


すぽん: そうそう


すぽん: まあ、一冊の本書くのに資料となった本って今まで読んできた自分の本全部みたいなとこありますし


しぃる: あ~あるある!


しぃる: ロボット物書くのが大好きなんですけど、大体いつも三作以上からパクってた


すぽん: ロボット物いいですよねー


しぃる: 幼い頃に見たガオガイガーとライディーン、そして中2まっさかりの頃に読んだ神林長平の作品が、ロボ書きへの道標になりましたね


すぽん: 幼いころの影響でかいですよね、ぼくははやみねかおるにめっちゃ影響されてる


すぽん: 中二の頃はでかい、我々厨二病みたいなところある


しぃる: 永遠の厨二病ですよね、ラノベ書いているんですし


すぽん: まあ、それで


すぽん: いいんじゃないすか


すぽん: 話もええ感じにまとまってきた。そろそろ終わりにします?


しぃる: フフ、我ながら結婚が遠のきそうだ……


すぽん: きしょ


しぃる: うさぎや先生に気持ち悪い扱いされた!?


※こういう場合、限界仲間と言っても互いに限界なので容赦はありません

※お前らそういうとこだぞ


しぃる: あ、でも今のオチとして良い感じだった

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