異世界の神様って素晴らしい！

第51話 誤射と思惑

「つきれん」に降り注ぐ魔法球が、周りで爆発を引き起こす！

アヴェンタに懸命に、自分の存在をアピールしている「つきれん」だが

アヴェンタには見えてなさそうだ。

見えてても、アヴェンタは魔法攻撃を止めなかっただろうが.....

｛アヴェンタ視点｝

「つきれん」を亡き者にして、イケメンを雇う計画を進めよう！

そうすれば、ボクにも春が訪れるんだ。

だから「つきれん」ごめんよ！

ボクの為に死んで欲しいんだ。

そうすれば......うふふふふ！

イケメンと楽しい時間を過ごせるよ！

あっ「つきれん」が居た！誤射だから許してね.....

えい！

｛つきれん視点｝

アヴェンタ様！オレは此処にいますよ～！

撃たないで下さい。

お～～い！撃つなぁ～！

あっ！アヴェンタちゃんと目があったような？

完全に目が合ったよな？

オレの場所を確認したのに、魔法攻撃をしてきてる！？

これは誤射ではない！

態（わざ）と攻撃してきてるよ.....何を考えてるんだ？

オレを殺そうとしているのか？

そんな馬鹿な？

有り得ない.....事も無いな！

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｛ドラゴン視点｝

何でこうなった？

ドラドンに、不敬を働く人間を生贄に捧げようと思っただけなのに？

あの天馬って、スレイプニルじゃないか！？

そうするとあれは、地方神族軍だよな？

ヤバイ！凄くヤバイ！私だけでも逃げないと.....

神族軍の魔法攻撃なんって、１発でも直撃したら只では済まないよ！

私は今日から旅に出るから.....

さようなら～！

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それぞれの思惑が交差する戦場では、誤射は日常茶飯事なのかも知れない！

この事態を収めるには、どうすれば良いかなど聞かなくても解る！

「つきれん」が死ぬか？否！

ドラゴンを倒すか？否！

アヴェンタを倒すか？YES！

そう決めた「つきれん」は、ドラゴンを捕まえたのである！

そうして、ドラゴンに此処で死ぬか、オレに殺されるか選ばせていた。

オレと生き残れば、死ぬのが少しだけ先に伸びる、そう言われたら

協力をしない訳には、行かなくなったドラゴンだった。

少しでも生き残れる確率が、ある方に協力した方が得だと思った。

ドラゴンは、背中に「つきれん」を乗せると、大空に飛び立ったのだった！

魔法攻撃は、飛び立つドラゴン達に容赦なく、降り注いでいたのだ。

その攻撃を上手く避けて、高度を上げるドラゴン！

そうして、アヴェンタちゃんと対峙したのだった。

この後は、どんな事になってしまうのか？