第45話 一集一品その5
オレは、アヴェンタちゃんと別れた後、急いでリスルドの家に向かった
リスルドの家を訪ねた時には、既にリスルドはクー・シー族の集落に
赴いていたのだった!此れはヤバクね?下手したら陶器職人も移住して
しまいそうなので、急遽リスルドの子供達に頼んでリスルドを追いかけ
ていたのだった。
今回、動ける子はリスルドの息子の、リスドだけだったのだ!護衛が
少ないのは不安だが、敵が出てくる確率も低いだろうと思い、そのまま
クー・シー族の集落に向かっている。
アヴェンタちゃんの我が儘にも、困った物である!毎回、我が儘に振り回
される、オレの身にもなって貰いたいものだ。今回の事もアヴェンタちゃん
が陶器の食器などを使いたいから、職人の移住は駄目と言い出したのが原因
だったからだ。
まさか、クー・シー族が陶器を作れるとか思わなかったし、そんな情報は
聞いていなかったのも、原因なのかも知れないな。アヴェンタちゃんは何処
で、そんな情報を仕入れて来ているのかが不明だったが、気にしない事に
しようかな、アヴェンタちゃんの事は、詮索しない方が身の為だよな。
リスド!この先に多いわが見えてくるから、
大岩が見えたら湿地方面に曲がってくれよ!
〔ボス!了解です。〕
湿地帯に入る直前に、集落の塀が見えて来るはずだぞ!
〔は~い!〕
......................................................
{クー・シー族の集落にて}
リスルド!族長のランナルさんは何処かな?
[先程までは、此処にいましたよ!]
アヴェンタ様のご命令があって来たから、引越しは少し待っててくれ!
[了解です!]
リスルドの部族の者も、すまんが少し待っていてくれ!
≪つきれん様、解りました!≫
ランナルさんは何処に居ますか?
{探す事15分}
ランナルさん探しましたよ!
【これは、つきれん様!如何されたのですか?】
クー・シー族が陶器造りが上手いと、主神のアヴェンタドール様が褒めて
いたのです、それでですね!アヴェンタドール様の、お城で使われる食器
などの物をクー・シー族の陶器で、揃えたいと言い出したのですよ。
【それは本当ですか?】
はい、本当ですよ!
【陶器職人も喜ぶ事でしょう!】
此処で本題なのですが、陶器職人の方の移住は控えて貰えないでしょうか?
【仕事があるのなら、職人も喜んで陶器造りをするでしょう!】
それは良かったです。
【一部の陶器職人は、此処に残るって言い出していたのですが、
他の職人は仕事が無いと生きて行けないと、渋々でしたので喜びます!】
そんなに仕事が無かったのですか?
【造った陶器を行商人のコボルト族に、売って生計を立てて居たのですが、
コボルト族の行商人も多くは運べないので、多くの物は売れないのです】
なるほどね!アヴェンタドール様の、お城で使う陶器を扱いだしたら、大量生産
できて、運搬はガヤルドリス族が担当してくれるでしょうから、今までとは違う
儲けが見込めますからね!
【此方は、安定した収入と物流が望みですので、陶器造りだけでなく
託児所でも働けるのは、凄く助かりますよ!】
選択肢が増えるのは、好い事だと思いますよ!
【そう言う事ですな!】
所で、コボルト族の集落の場所は知ってますか?
【行商で来るコボルト族から聞いてますよ!】
是非とも、教えて貰えないですか?
【コボルト族の行商人からも、他の人には教えるなとは
言われてませんから大丈夫だと思います。】
それならばお願いします!
【此処からですね――】
あれ?そこってアヴェンタドール様の、お城の近くの場所ではないですか?
【そうなのですか?】
はい!一集一品の締め括りは、コボルト族の行商人の協力なくして、
成功はないので、是非とも協力して貰いたいですね!
【ならば、紹介状を書きましょう!】
ランナルさん!お願いします。
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