第44話 一集一品その4


港街ガヤルドに戻ってくると、アヴェンタちゃんが鬼の形相で

オレの目の前に立っていた.....何故ここの場所がばれた?誰かが

裏切ったのか?そんな事が脳裏に過っていると、アヴェンタちゃん

から説明をしなさいと言われたのである!


やばい.....私利私欲で酒を造っていた事がばれてしまう!何とか

しなければ、オレの命がやばい!好い考えを思いつけオレ!

あっ!.....そうだよ!あの我が儘女神を生贄に捧げたら、オレって

助かるんじゃね~?ナイスアイデア!


アヴェンタ様.....最初はゴブリナの酒不足を失くす為に頑張ってたんです!

それが、天界で商売もする用になったら、酒の神・シビッラ様が乱入して

移の神・ヴァイノ様と自分は、シビッラ様の無茶難題を適えながら仕事を

していたら、こんな事になってしまったのです!


アヴェンタ様に相談すれば良かったのに、相談が遅れて申し訳ありません。

そうなんです!全てはシビッラ様が我が儘を言ったせいなのです!


(ニヤリ!)


えっ!?アヴェンタ様?天界に行かれるのですか?


留守を私に任せると?


えっ!?シビッラ様ってアヴェンタ様の妹君だったのですか?


はぁ.....シビッラ様を捕まえてボコボコにする?


アヴェンタ様!アヴェンタさま~~!行ってしまった.....


シビッラ様には悪いが.....オレはオレが大事だから!


シビッラ様はオレの為に、アヴェンタ様の生贄になって下さい。




......................................................



アヴェンタ様おかえりなさいませ!


あれ?シビッラ様もご一緒なのですね?


えっ?オレの下で秋月酒造の管理を任せると?


オレは別に構いませんが、シビッラ様が凄い顔して睨んでるんですけど?


アヴェンタ様!姉妹と言ってもボコボコにするのは駄目ですよ!


あっ!お兄様のエゴイスタ様に、言い付けても良いのですね?


解りました!シビッラ様がオレに逆らったら、


オレの隣の部屋のエゴイスト様に報告します。


急にどうしたのですかシビッラ様?


仲良くしましょう?はい、是非とも仲良くしましょう!


アヴェンタ様!少しお話があるのですが、宜しいですか?


あっ!場所を変えてからですね!解りました。




......................................................




{アヴェンタの館にて}


〈それで?話と言うのは何かな?〉


はい!実はですね!港街の飲み屋街の事です――


〈なるほど!マーメイドやセイレーン達を働かせる事で、

           ボクの領民に雇用を促して働かせると!〉


その通りです!そうすれば税収も多く望めます!


〈その案は採用しよう!つきれんの事だから既に話を進めてるよね?〉


はい!マーメイドの子供達の為に、託児所を作りたいので許可を下さい。


〈託児所とは何だい?〉


働くお母さんの為の施設で、働いてる間に子供を預けれる施設です!


〈それは凄い発想だね!それも許可するよ!〉


有難う御座います!付きましては、


クー・シー族に子供達の面倒を見させる為に雇用します。


〈雇用も許可しよう!託児所の場所は何処に建てるの?〉


アヴェンタ様の館の隣とか、駄目でしょうか?


〈却下!砦の前とかなら許可する!〉


おっ!それも好いですね!


〈兄上は子供が大好きだから、嫌な顔なんってしないよ!〉


アヴェンタ様の顔が、悪い顔になってるますけど!


〈つきれんの顔も悪い顔になってるぞ?〉


えっ!?そうですか?


≪HAHAHAHAHA!≫


〈話は変わるけど、クー・シー族って陶器を作るのが上手いって噂だけど!〉


そうなんですか?


〈知らなかったの?陶器職人も移住しないだろうね?〉


それは....調べてきます!


〈ボクのお城で使う、食器とかを造ってもらいたいって伝えてね!〉


直ぐに伝えてきます!


〈話が纏まったら知らせてね!〉


解りました!行って来ます。

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