第36話 密造酒組織その1


オレはウラカンとイオタの耳元で、囁いたのである!


スモール・ビーの甘い蜜からも、お酒が作れるって事を伝えた!

作り方は簡単だ、製造方法はハチミツをコップ1杯入れたら、水を3杯

入れる。夏場なら2日~3日で完成!冬場なら一週間で完成する!


此処までは、普通のハチミツ酒「ミード」の作り方だね!オレが造りたいのは

ハチミツ酒の中に香辛料「ハーブ」を入れる酒、メセグリン酒なのだよ。

此のお酒は、薬膳酒みたいな物で、身体に非常に良いのである。


ヤシ酒「パームワイン」と蜂蜜酒「メセグリン」この2つのお酒を造る事で

お酒問題が、一気に解決するとオレは踏んでいる!此れで解決しないのなら

内陸部の集落や村でお酒を生産するしかないのである!


ハチミツ酒を造るに当たって、問題が1つあるのだが...交易品のハチミツが

お酒の製造に使えるかどうか?なのである!オレが州長官なら許可をだすのだが

港街ガヤリス周辺の州長官は、エレメント准男爵なのである!許可を貰えるのかな?


3人でエレメントの元に向かう事になった、エレメントはアヴェンタの館の一室で

執務を行なって居るので、探すのは簡単であるし、オレは先任准男爵でもある!

会うのに嫌とは言わせない!とぉ~言うわけでエレメントの部屋に向かった。




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{アヴェンタの館の一室}


エレメントの補佐官に面会の内容を伝えたので、今は応接間で待ってる状況だ!

エレメントの補佐官達も優秀そうな人材ばっかりみたいだな!オレの補佐官も

当然、超優秀だよ。可愛いし・美人だし・凄腕の職人だし!優秀でしょ?



{つきれん・ウラカン・イオタが待たされてから30分}



【お待たせしました!どうぞ此方です。】



{補佐官にエレメントの部屋まで案内された}



こんにちはエレメント卿!折入って頼みたい事があるのだが、

話を聞いてもらえないだろうか?難しい話ではない...多分ね!


【つきれん卿!話と言うのは、どの様な事でしょうか?】

港街ガヤルドで扱ってる、交易品の甘い蜜を少しだけ酒作りに

融通できないかを聞きにきたのだが、少しだけどうだろうか?


【交易品の甘い蜜で、お酒を製造するんですか?正気なんですか?】

正気って言われてもな、オレが狂ってるように見えて居るのかな?


【甘い蜜のまま交易品として、取引した方が利益が高いのは言うまでも無いです】

ま~そうなんだけど、ウラカン騎士とイオタ騎士の部族の呑むお酒が無い状態

なんだよな、だから酒の原料でもある甘い蜜を使えば、お酒の生産量が増えるって事!


【甘い蜜は、順調に相場が上がってきてるから、お酒にするのは駄目です。】

州長官が駄目と言うなら、それに従うしかないな.....今日は忙しいのに

面会してくれて悪かったですね。また何かありましたら訪ねてきます。


【何とか交易品で、お酒の扱う量を増やしてみます。それで納得してください。】

≪エレメント様ありがとうございます!≫

2人とも良かったな!



{こうして、ハチミツ酒の製造する夢は消えた!}




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{アヴェンタの館の廊下}


あっ!おやっさんとレッチャットさんじゃないか!

『つきれん様!私もいますよ!』


アヴェンタ様に報告は終ったのかな?

『つきれん様~スループレイですか?』


「つきれん様だ~何処に行くんですか?」

〈つきれん様!やっとアヴェンタ様に報告が終ったわい!〉

おやっさん!他の2人は?もう帰ったの?レッチャットさん少し待っててね!


〈あの2人は、アヴェンタ様の屋敷で待機するようじゃ!アヴェンタ様の仕事が

暇になった時に場所を見に行くって、言っておったから帰るのは、その時じゃろうな?〉


なるほど!ならば~後の問題は、ハラマさんに頼んだ、ケット村の件だけですね!

『はい!今から冒険者ギルドに行って、ギルドマスターと話を詰めて来ます。』


ハラマさん!お互いが損をしない程度の、金額に設定して下さいね!

『心得ていますよ!それでは冒険者ギルドに向かいます。』


ハラマさん頑張ってね!


{ハラマが冒険者ギルドに向かった}


よし!2人はオレに付き合ってくれないかな?ウラカンとイオタも付いて来てよ!

≪はい≫


{歩きながらの会話中}


前の事だけど、リスルドに部族を集めて来る様に伝えたでしょ?

『そうじゃったかの?』


その時に、リスルドから言われた事があったんですよ。公園の家を少し広く

するのを手伝って欲しいってね!だから公園に向かってます。

「そうだったのですね!私がお手伝いする事ありますか?」


レッチャットさんは居てくれるだけで、オレが頑張れるから!

それだけで十分ですから、護衛は居るのが仕事です。

「それもそうですね。」


『儂は何をするんじゃ?』

おやっさんは、ツルハシ持って穴を掘って下さいよ。


『儂の扱いも酷くなってないか?』

なってませんから!オレも一緒に穴掘りしますので大丈夫!


『そうか...考えすぎじゃったかな?』

考えすぎですよ!




{話をしていたら公園に到着!}




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リスルド帰ってきてる?

≪パパはいないよ~≫


おっ!リスガ・リスル・ヤリスじゃないか!

〈ママもお爺ちゃんとお婆ちゃんも仕事に行ってる!〉

「仕事って何してるの?」


〈街で運送を引き受けてるの!〉

「そうなんだね!三人は、お留守番してるのかな?」


≪家を広げてる最中だよ!≫

3人で拡張工事してるのか?大変だな!


『おい~娘っ子!何処を掘れば良いんじゃ?』

おやっさん!気が早いですね!もうツルハシ持ってる...

〈この先を掘って欲しいの!〉


『よし来た!任せとけ~』

オレも作業をしますかね!

<我等も手伝いますぞ!>



{こうして8人で、穴掘り作業が始まった!}



穴掘りメンバー


つきれん・おやっさん(拡張作業担当)


ウラカン・イオタ(土砂運搬担当)


リスガ・リスル・ヤリス(採掘担当)


レッチャット(護衛)

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