第27話 兄妹だったの?


{あの後、アヴェンタに怒られたつきれん}


「つきれん様、凄く怒られましたね。」

うん、反省してる...


『つきれん様、バカな事して解雇されないようにな。』

おやっさん、すいませんでした。


<つきれん様って、何考えてるんですか?>

ハラマ君程ではないよ。


[つきれん様、クビになったら俺と一緒に旅しよう?]

リスルド君、オレはクビになってないからね。


アヴェンタ様に、謝罪しに行ってくるよ。

≪うんうん、それが良い。≫


所でアヴェンタ様は何処に居るの?

「つきれん様の館にいらっしぃます。」


オレの館に?えっ...なんで?

「.......」


(オレの館に向うか。)



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



{つきれんの館にて}


あれ?こんなに豪華な作りにした覚えが無いのにな?

館の中も豪華になってるね?中に入ってみるか。


{ガッシャ}


《いらっしゃいませ》


えっ?此処オレの館なんですけど?


《こちらにどうぞ。》


(応接室に通された)


〈誰かと思ったら、つきれんじゃないか。〉

アヴェンタ様、此れはどう言うことですか?


〈キミの館は、ボクが使わせてもらうよ。〉

では、オレは何処に住めばいいのですか?


〈館の裏手に、犬小屋でも建てようか?〉

えっ!?犬小屋ですか?


〈うん、犬小屋。〉

アヴェンタ様、すいませんでした。申しませんから許して下さい。


〈許してあげても良いけど、ボクが住む場所がないよ。

この館を返しても、ボクが住む場所が無ければ動けないよ。〉


そうですよね...まさかアヴェンタ様が街に来るとは

思っていませんでしたから、住む場所の確保はしてませんね。


〈そうだよね。それならボクはどうすれば良いかな?〉

それは....当然.....この館をご自由にお使い下さい。


〈うん、ありがとう。良い部下を持ってボクは幸せ者だよ。〉

有難き御言葉です。今後ともアヴェンタ様のお役に立って行きます。


〈キミの泊まる場所はあるのかな?〉

レッチャットさんの館とかにお世話になろうかと思ってます。


〈それは駄目だよ~!女神の館に押しかける何って許さないよ。〉

ならば、ラプターさんと一緒に住みます。


〈ラプターの屋敷は、行かない方がいいかな?現実が辛くなるよ?〉

はい?現実が辛くなるって?


〈行く場所がないのなら、ボクが良い場所を紹介してあげよう。〉

そんな当があるんですか?この街で?


〈うむ!ボクの兄の館を紹介して上げようではないか。〉

この近くに館?オレの館しか建てて無いはずなのに?


〈気にしないの!三食昼寝付きの物件だよ。〉

それは有難いですね。アヴェンタ様のお兄様に会わせて下さい。



{アヴェンタの兄が居る場所に向った。}



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



此処って.......


砦じゃないか~~~~~!


騙したな!アヴェンタ様!


「我が妹が、どうしたって言うのだ?」

あっエゴイスタ様!

(この2人って兄妹だったのか.....顔が似てるとは思ってたけど)


「なに?妹からの手紙だと?」

はい、此れが手紙です。


「何々?つきれんの住む場所がないから、砦に住ませて上げて、

牢屋でも地下室でも、何処でもいいですよ。アヴェンタより」

牢屋...地下室...犬小屋...だと...


「こらこら、犬小屋とは書いてなかったぞ!」

はっ...幻聴が聴こえてたのかな?


「私の横の部屋でも良いか?」

普通の部屋をくださるのですか?


「貸すだけだから!あげないから!」

あっ...はい...チッ!


「妹が我が儘だから、つきれん卿も大変だろうな。」

そんな事はありませんよ。楽しく仕事をさせて貰ってますよ。

(館を取上げられる、楽しい生活ですけどね。)


「仮宿舎で、悪いが砦が完成するまでは、そこで生活をしてくれ。」

エゴイスタ様ありがとうございます。


「妹を此れからも、宜しく頼のむぞ。」

はい!お任せ下さい。


{砦の仮宿舎に、つきれんは住むことになった。}



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



{次の日の朝}


おやっさん!おはよー

『つきれん様、おはようさん。』


『所で住む場所は決まったのかな?』

あっ住む場所は、砦の仮宿舎に住む事になりました。


『エゴイスタ様が良く許可をくださったな?』

アヴェンタ様に紹介されたから、エゴイスタ様も

仕方がなかったのかも。


『そうなのかの?』

そうなんじゃ~ないんですか?


『ま~どっちにしろ、良い結果になったわい。』

うんうん


あっ!アヴェンタ様が言ってましたけど、おやっさんの屋敷に

行くと何か問題でもあるんですか?

『えっ!儂の屋敷...何も無いぞ...でも屋敷には来ないで欲しいんじゃが。』


屋敷には来ないで欲しい?それは何故ですか?

『ま~色々とな...あるんじゃよ!これがな...』


んっ?何があるんだろうね?

(これは、調査しないと行けませんね!)


おやっさん~屋敷に遊びに行っても良いですか?

『街が完成するまでは、屋敷の訪問は駄目じゃよ。』


ほほ~!

(何を隠してるんだろうね?怪しいな~ニヤリ)


それでは、仕事をしますかね~!

『そうじゃわい。仕事仕事!』


{ラプターの秘密とは何なのか?}

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