第25話 問題が山積み?


{此処は海の眷属の町ベ=マオー}


アヴェンタ様、交易品は何を購入されますか?

真珠・珊瑚・昆布・天草・魚油・海産物

この中から、選んでください。


〈魚油・海産物は外せないね、昆布と天草は食べられるの?〉

はい、調理すれば食べる事が出来ます。


昆布は、スープを作る時に出汁が取れますし、乾燥した昆布をスープに、

入れると、食べる事も出来ます。


天草は、塩と天草を鍋で湯掻ゆがいたら、湯掻いたスープを冷やしてばらく置きますと、

そのスープが冷やされる事で固まります。固まったら均等に切ってしまいます。

それを、調味料に付けて食べれば良いだけです。


〈色々な事に仕えるんだね?なら、それを買って帰ろうよ。〉

量はどの位、買っておきましょうか?


〈キミに任せるよ。〉

解りました。


話は変わりますけど、拉致被害者で、領内の民は良いとして、

その他のガヤルド大陸の民はどうしましょうか?

大陸中部地域には、何も権限がない状況ですので、

勝手に他人の縄張りに足を踏み込むと、争いの種になりかねません。


〈その周辺の子は、街に留まってもらって、周辺の状況が解ってからで良いかな?

焦って、争いになってほしくは無いよね。〉

アヴェンタ様の言う通りだと思います。


では、中部地域の子達50人には、街で過ごしてもらう事にします。

〈うむ。苛めたり、重労働をさせないでね。〉


えっ!?させませんよ。


領内の攫われてきた、80人の内5人は身元が判明してますが、

残りの75人はまだ、身元も判明してません。

身元が判明しだい、同じ地域に纏まってもらって、送り届けます。


〈75人も送り届けるのか?大変な仕事になるけど、キミなら出来るよ。〉

(まだ誰が担当するとか、決まっても無いのに、全部オレに押し付けるのか。)


オレが1人で、75人を送り届けるのですか?

〈うん、キミ意外に暇な人はいないからね。〉


オレも暇ではないんですけど.....

街の事で、色々とする事も残ってますし。

オレに、忠誠を誓ってくれた、種族もいますし。

〈問題なよ。街の事はボクに任せてよ!〉


(駄目な人が、やる気になってる~!これはフラグだわ!)


急にどうしたのですか?ご自分でされるとか言ってますけど。

誰かに洗脳でもされたのですか?それとも、悪いものでも食べました?

〈ボクはね、気が付いたの、自分が偉大な神だってね。〉


(はい、此れは絶対に、やらかす宣言ですよね?)


そんなに、張り切らなくても良いのですよ?誰もアヴェンタ様には、

期待してないのですからね?自重して下さいよ。

〈キミ...キミは...酷い事をさらっと言うね。〉


アヴェンタ様には、可愛がられましたので。これ位は言えるはずですが?

それとも、身に覚えがないとでも?そんな事は言いませんよね?

〈くっ...あの時のボクは、悪い神に騙されていたんだ。〉


はい?

〈だから、悪い神に騙されてたって言ってるでしょ!〉

(悪い神=アヴェンタ様.....なるほど!)


つまり、アヴェンタ様は、二重人格なんですね?

〈違うよ。何を聞いてるんだよ?〉


はいはい。解りましたから、言い訳は、街に着いたら聞きますね。

〈街に着いてから?〉


はい!地方監察伯の砦で、エゴイスタ様と2人で、お話をお聞きしますよ。

〈いやだ~~~!〉


レッチャットさん、連行して下さい。

「いいのですか?」


いいのですよ。

「はっ...解りました。」

〈ボクは、無実なんだ、騙されてた被害者なんだよ。信じてよ!〉


ふっ...極刑台に送ってやるわ。

『アヴェンタ様が可愛そう...』


{その場に残った、准男爵4人で話し合いが進んで言った。}



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



{ガヤルド大陸南部の港町?}


やっと帰ってこれたよ。

それでは、村に向って会議をしましょうか。

≪はい≫



{ウラカン・イオタ・おやっさんと合流}


みんな~ただいま。

≪つきれん殿、待ってましたぞ。お帰りなさいませ。≫

『おっ!帰ってきた。』


おやっさん、留守の間に何かありましたか?

『指示された事を進めただけだぞ。』


そうですか、問題がないのなら、次に進みましょうか。

『次と言うと?』


{港町トゥールズでの、出来事を説明した。}


『そんな事が、あったんじゃな?それで、リスルドが牽ける荷台が欲しいと?』

そうです。リスルドが牽ける、大型の荷台を早く完成させて欲しいのです。


リス車を使って、拉致被害者をそれぞれの、村に送り届けたいんですよ。

『何台くらい必要化なのかの?』


会議が長引くかも知れませんから、会議が終るまでに完成してる分だけで。

3~5台もあれば、各地域に送り届けるのが、一回で済みそうですね。

『荷台は何台もあるから、それを改造すれば直ぐにでも、出発できるはずじゃよ。』


おやっさんお願いしますね。

『おう!任せておけ。』


レッチャットさんとハラマさん!

お2人は、被害者の方達を地域が近い人で集めて置いてください。

西部・北部・東部・中部って感じでお願いします。

「はい。」

『ほ~~い。』


オレは会議に出席してきますね。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



会議で話し合う内容は、以上の項目になるかな?


一つ目が、領地の境に町を二つ建設する事と、そこの責任者を決める事。


二つ目が、信者の勧誘活動に付いて、これからの方針。


三つ目が、産業と交易品の確保・交易品を探す事。


四つ目が、港町の建物の場所を決める事。


五つ目が、街道の整備、輸送手段確保。


六つ目が、接収した船の扱いに付いて。


七つ目が、アヴェンタドール城の建設場所。


以上7つの議題を話し合う。

(正直に言うと、7つ目は不要なんだけどね。)


.......


(オレは暇が無いから、城の建設とかは関係ありません。)

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