第23話 奪還作戦

[あっ~~~~。] [もう、もっと~~~。] [いい~いいです。]

『ヘイボ~イ、お楽しみは、此れからよ。』


『もっと、いい声で、泣き叫びなさい。』

[オラは、お姉様の下僕です。] [飼ってください。] [最高♡]


『あはははははは。』

[もっと苛めて。] [最高のご褒美です。] [ぶひぃ~ぶひぃ~♡]


{何処か、遠くの国の部屋での、出来事だろう?}



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



『つきれん卿!』

ハラマさん、情報は聞き出せましたか?


『はっ』

報告をお願いします。


『あの奴隷商人達は、ガヤルド大陸の中部、南部でも人を攫ってきている事が、判明しました。港町トゥールズの郊外に、アジトがあり。そこに連れ去った拉致被害者を一旦集めて、船で違う国に、連れてて行ってるとの事です。』


奴隷商人のアジトは、そこだけなんですか?

『港町トゥールズのアジトが、一番大きいく、他の国のアジトは、連絡用みたいですね。』


わかりました、アヴェンタドール様に報告しに戻ります。

『それと、今現在、アジトに攫って来た人達がいるそうです。』


正確な場所は、わかってるのですか?

『はっ!抜かりなく!』


騎士団長殿、拉致被害者の多くは、アヴェンタドール様の領民です。奪還作戦の実行を黙認して貰えませんかね?

<こちらとしても、大臣閣下から、出来る事は手伝うようにと、申し付けられています。>


黙認だけで大丈夫ですよ。(にっこり)

<ひぃ~!>


ハラマさん、出撃の準備を進めてください。

『はっ!』



天界に戻るのは、止めです。私が戦闘指揮を執ります。

『はっ!』


レッチャットさん、奪還作戦の立案をお願いしますよ。

「はい!」



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




{天秤で、アヴェンタに報告中}



アヴェンタ様、作戦の陣頭指揮、私が取りますので、ご報告をお待ち下さい。

〈ボクの領民に、手を出した大ばか者は、誰だぁ~~~。〉


違法な手段で、人を攫ってくる奴隷商人共です。

〈ボクも、今直ぐにトゥールズ行くから。〉


えっ?こちらにですか?

〈当たり前だよ、ボクの領民に手を出したら、どうなるか知らしめるんだから。〉


トゥールズの何処に、ポータル移動なされますか?

〈港なら行った事あるから。〉


では港で、お待ちしております。

〈うむ。〉



{30分後、アヴェンタと地方監察伯と地方神族軍がやってきた。}



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



抵抗せずに投降しろ。貴様達に勝ち目はないぞ。投降すれば命は獲らない。


{地方神族軍が、奴隷商人のアジトを包囲して、アヴェンタが率いる一団が突撃した}


{激しく抵抗したが、レッチャット・ハラマ・オレ・その他3人の神族で、蹴散らした。}

(レッチャットさん最強伝説の始まりですわ。)


「悪い子は、お仕置きだよ。」

『おほほほほほ。』


(2人の後を付いて行くだけの、簡単なお仕事でした。)


スパ~ン! スパ~ン! ピコ!

スパッン! スパッン! ピコ!


アヴェンタ様、残りの奴隷商人達は、逃げ出しました。地方神族軍に捕られられるでしょう。

〈うん、首領は何処かな?〉


{アヴェンタと話していたら、奥から身なりの良い者が、走り出してきた。}


あっ、多分あいつですよ。

〈うむ。〉


〈今晩は、ボクはアヴェンタドール辺境伯って言うんだ。〉

[くそ~やっちまえ。]


〈抵抗するの?ボクと戦うの?へ~自信あるんだ?〉

[何をしてるんだ、早くしろ。]

《投降しましょうよ。》


〈そうだよ。投降しなよ?〉

投降しろ、命は捕りはしない。

《降参します。》


[ちきしょう。覚えてろよ。]

〈逃がすわけ無いでしょ?〉


逃げても無駄だ、外には地方神族軍が包囲している。あきらめて降参しろ。

[ふざけるな、俺は捕まらないぞ。]


レッチャットさん、ハラマさん、左右をお願いします。

《はい。》


口で言っても、駄目そうだな?身体で分からすしかないかな?

乱暴な事は、したくないんだよ。ね~降参しようよ?

[来るな、くるんじゃない。]


(にっこにっこ)


[ひぃ~勘弁して下さい。降参しますから、来ないで、来ないで下さい。]


..........(にっこり)


[ひぃ~~~~~。]


成敗!


[あぁ~~~~ん、もうお嫁にいけない。シクシク]




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



<アヴェンタドール卿、ご報告します。>

<アジトから逃げ出してきた者は、36名になります。双方に死傷者は居ません。>


〈うむ、ご苦労様。アジトで捕まえた、21名と共に、騎士団本部に連行してね。〉

<はっ!>


アヴェンタ様、地下牢に捕えられてた領民、130名を無事に保護しました。

健康状態が、少しばかり悪いようです。


〈健康状態の悪い子は、医療班に見せておいて。〉

はい。


それと、奴隷商人の船を3隻、拿捕しております。

〈三隻も船を持って居たんだ。その三隻を使って、皆で街に戻ろうか。〉


アヴェンタ様のおっしゃる通りにいたします。

〈うむ。〉



{こうして、奴隷商人の組織は力を削がれていった、いずれは解散するしかないだろう。これだけの手酷い痛手を被れば、再起不可能かもしれない。}


{あとアジトにあったお金は、アヴェンタ様と皇国が没収した。}



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



「つきれん様、もう怒ってないですか?」

『怒らないで、つきれん様。』

えっ?怒ってないですよ?


無理やり人を攫って来て、売ってると思ったら、腹が立ってしまってね。

「その気持ち、私はわかりますよ。」

『うんうん』


もう大丈夫だからね。明日は、海の眷属の拠点に行くのですから、早めに休みましょうか。

「はい、おやすみなさい。」

『お腹すいたな...夜食でも無いかな?』


ハラマさん、こんな時間に食べたら太りますよ?

『うっ...我慢しないと...』


(海の眷属の拠点に、行く間に、拉致被害者の人と話をして、元の居た場所に戻してあげないと。)


{そう心に決める、つきれんであった。}

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