第20話 オレは庶民なんですが~


食いしん坊の、リスルドがまだ、何か言ってるよ。

(まだ、無視しとこうかな。)


レッチャットさん、ハラマさん、天界に戻りますよ。

天秤で、共用ポータル広場まで、戻ります。

《はい》


{2人とも、天秤を使い、天界に戻っていった。}


オレも戻りますね。

「つきれん様、ちょいと良いですかな?」


はい?どうしました。

「実はな、思ったのじゃが。」

「共用ポータルで、辿り着く場所を、ココの街に移そうと思うんじゃが。」

「どうかの?」


そんな事が、出来るのですか?

出来るなら、街にポータル広場を移したいですね。


「そうじゃろ、共用ポータルの管理人は、呑み仲間じゃから。」

「街の建物の場所が、完全に決まったら。話をしてくるの。」

宜しくお願いしますね。


「当分の間は、今の場所になるからの。」

「街が出来るまでの、辛抱じゃって。」

そうですね。


2人が待ってると思うので、これで行きますね。

「引き止めて、すまなんだ。」


{ペっこり、オレは頭を下げて移動した。}



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



{共用ポータルにて、2人と合流した。}


「管理人には、皇国の首都に行くと、伝えてあります。」

{そう報告したのは、ハラマだった。}


ハラマさん、ありがとう。

「いえいえ、執務仕事が得意ですので、この位は簡単に出来ます。」


それでは、ポータルに入りましょうか。

《はい》



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



{カンウンタック皇国の経済大臣・アンコニアンと産業大臣・イスレロ。}

{この2人に会いに、皇国の首都まで、3人は着ていた。}


ハラマさん、王城に着いたら、経済大臣か産業大臣に、

謁見を申し込んできて下さい。

「は~い。」


レッチャットさんは、オレの護衛をお願いしますね。

「心得ました。」




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



{ハラマさんが、近衛兵と話している。}


「つきれん様、経済大臣のアンコニアン様が、お会いになるそうです。」

それでは、行きますか。


{王城の、一室にて。}


初めまして、私は、アヴェンタドール様の配下で、

準男爵位を拝命しております。秋月蓮と申します。

以後、お見知り置きください。


『アヴェンタドール様からの、神託を受けておりますゆえ。』

『今回の御用向きの内容も、分かっています。』


それは話が早くて、助かります。

私共としては、貴国に独占交易の契約を、結んでも良いと考えています。

商う品物は、ガヤルド大陸の、黒の実と甘い蜜です。

『どの位の数を、交易で商えるのですか?』


今は、そこまでの量は、まかなえませんが、

将来的には、貴国が欲しい量を言えば、こちらとしてもそろええれるはずです。


『揃えれる、つまりは、今現在では、量は取れないと?』

貴国が、思ってるよりかは、量は少ないでしょうが。

3年先、5年先を見据えての、交易をしていれば。

貴国には、悪い話では無いと、私は自負しております。


『一度、産業大臣と相談しても、宜しいですかね?』

こちらはかまいません。


それと海の神・ヴェネーノ様の眷属の島が、ガヤルド大陸とディアブロ大陸の間に、

あるのは御存知でしょうか?

『いえ、知りませんな。』


ヴェネーノ様の眷属が、島から船を出して交易しても、良いと申しているのです。

悪い話では、無いと思いますが?


貴国は、運ばれて来る交易品を、市場にさばくだけで、

大儲け間違いなしなのですから。


危険は少なく済んで、利益は凄い、まったく笑いが止まらないでしょうな。

「ごくり。」


「秋月殿、私の一存では、決められないので、」

「王様と経済大臣を至急話し合って来ますので、」

「お待ちになって、貰えますかな?」

(声が引きつってるぞ~)


{慌てて出て行く、アンコニアン大臣。}


{待つ事、3時間程が経った時に、お菓子が運ばれてきた。}

{王宮のお菓子って、めっちゃ美味しいわ。}


{やっと2人の大臣と王様の、話し合いが終ったみたいだ。}


『晩餐の仕度が、調いましたので、どうぞお席に。』

(そう言われたので、遠慮なく晩餐を頂く事にした。)


{王様の隣で、食事してます。}

{この方は、カンタック皇国第52代、皇王}

{エスパーダ・カウンタックその人である。}


エスパーダ陛下、今回の交易の件なのですが。

陛下は、どのような、お考えなのでしょうか?


『2人の大臣達と話し合った結果。』

『今回の交易の件を、お受けしたいですな。』

それは良かったです。


こちらとしても、貴国ほど、アヴェンタドール様の領地に、

近い国はありませんから、こちらとしても助かります。

『良いお話を、持ってきて貰い、大変有難く思っていますぞ。』


今後とも、良い関係を築いて行きましょう。

『まったくですな、HAHAHAHA』

(ご機嫌のようだ。)


それと、エスパーダ陛下。

冒険者ギルドを、建設中の街に作りたいのですが、

ギルドマスターをする人材が、新しい街には居ないので、

出来れば、カウンタック皇国の冒険者ギルドの、

職員を街に、派遣して下さいませんか。


『それは、大臣と冒険者ギルドと、話し合って決めてもらいましょう。』

それが、宜しいかと存じます。


こちらとしては、冒険者ギルドの建物の建築費用の、半分を負担する用意があります。

『なんと!それは、気前が好い話ですな。』


はい、アヴェンタドール様が納める、ご領地ですし、、

こちらの、ままでも、ありますので。

この位は、当然と思っています。

『アヴェンタドール様は、立派ですな。』


それと、出来ればで良いのですが、建設中の街に、

領事館などを、開いてみませんか?

無理にとは言いませんので、あれば交易が、滞る事がないかと。

『それも、大臣に任せますゆえ、後日、大臣から話が行くかも知れませせんな。』


分かりました。

(ふぅ~これで決めれる事は、全部決めたな。)


{こうして、晩餐は無事に何事も無く終った。}

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る