第19話 予定は未定?


所で、リスルド君、ちょっと聞きたい事があるんだけど。


『俺で、分かることなら』

{リスルドの耳元で、話をしてる}


実はね、ゴブリナの村をね、オレ達は探してるんだけど。

キミ、村を知らないかな?


『知ってる、来た道を引き返せばいい』

えっ!逆方向に進んでたのか!?

(どうりで、30分歩いても、村が見えないはずだ。)


よし!リスルド君達で、この荷台を村まで、運んで欲しいんだけど。

『俺達、がんばる』



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



{30分後、ポータル移動した地点まで、戻ってこれた。}


おやっさん!

「なんじゃ?」


迷子にならないように、村の方向に目印を付けたいんですけど。

「そんな事か、よしきた。」


{荷台から、自分の仕事道具を取り出す、ラプター。}

{近くの木を切るみたいだ。}


何を作ってるんだろうね?

《なんでしょうね?・なんですかね?》

『美味しいもの?』


リスルドは食いしん坊さんだね。

≪あなた、恥ずかしいでしょ、おとうさん止めて、≫


{そうこうしてると、何かが完成したみたいだ。}


「看板を作ってみた。」

≪おっおおおおおおおお≫


{急遽作ったにしては、立派な看板が出来ていた。}


流石は、おやっさんだわ!

「鮮やかな仕事ですね。」

「うんうん、凄い。」


{みんなが、ラプターの実力の一端を垣間見た。}


では、後30分歩けば村なので、後一息ですよ。

≪はい・は~い・了解じゃ≫



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



{ウラカンの村に、やっと辿り着いた。}

{村人に挨拶して、食料の荷台を一台置いて、イオタの村に向かった。}


みなさん、帰って着ましたよ。

≪つきれん殿、つきれん殿、つきれん様≫


{みんな嬉しそうに出迎えてくれた。}


こちらが、ウラカンさんにイオタさん。

オレの部下になった、レッチャットさん、ハラマさん、ラプターさん

{紹介が終ったので、皆それぞれが挨拶交わしている。}


おやっさん、この村に残って、作業の指揮をって下さい。

オレとレッチャットさんとハルマさんで、皇国に向かいます。

皇国の大臣達との話し合いが、終ったら直ぐに戻ってきますので。

それまでは、お願いしますね。


「了解じゃ。」


レッチャットさんとハルマさんは、おれ達の話し合いが終ったら、

天秤を使って天界に戻って、共用ポータルで、皇国に向かいましょう。


《はい、は~い》


ウラカンさんとイオタさん!

食料等を、各村で均等に、村人に配ってください。

此れだけの食料があれば、10日くらいは持ちますので。


《わかりましたぞ、有難う御座います。》


それと、ウラカンさん、イオタさん、おやっさん

《はい?、はい。》「なんじゃ?」


ガヤルド大陸の南部全域は、アヴェンタドール様の領地になりました。

就きましては、村を街にしたいのです。

街にする協力と、建物の配置を決めたいのです。


《なるほど、そうなんですか?》

(2人とも驚いてるね。)


侯爵様や伯爵様達が、街作りに遣ってきますので、

何処に何を作ったら良いかを、この3人で決めてもらいたいのです。

侯爵様や伯爵様の意見も大事ですけど、住んでる人の意見が一番大事ですからね。

≪はい、うんうん、そうじゃな。≫


後は、地方監察伯の砦を何処に、建てるかですね。

何処か、砦を建てられる場所は、ありますかね?


『砦だと、やっぱり湿地方面とかが、邪魔にならなくて良いですね。』

イオタさんは湿地方面に、砦を作りたいのですね。


『私も同じ意見だ。』

ウラカンさんも同じ意見と。


おやっさん、湿地帯に砦って作れますか?

「んっ、場所を観てみないと、何とも言えないな。」


なら湿地を、観に行ってみましょうか。

≪はい≫



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



『ここが、湿地帯方面です。』

{イオタが説明してくれてる。}


どうですか、おやっさん?


「湿地帯って言うから、覚悟してたのじゃが。」

「川の中洲じゃな?これなら作れるぞ!」


『向こうの川を、渡ったら湿地帯が広がってるのですよ。』

{ウラカンの説明。}


「後ろが、湿地帯と小川で前が、城塞都市になる予定の場所に、砦か。」

「難攻不落とまでは、行かないじゃろうが、立地は良好じゃな。」

「地方監察伯が、喜ぶぞ。」


そうなんですね。

(反乱をするわけでもないから、オレには関係ない。)


次は、港の建設予定地なんですけど。

ウラカンさんの村の海辺に作っても、良いですか?

「砂浜を全部、潰さなければ、作って貰って良いですよ。」


おやっさん、エストーケ様に話を付けれますか?

「んっ・・・元同僚に話を持って言ってみるわい。」

お願いします。


アヴェンタ様から何か言われたら、オレに知らせてくださいね。

「了解じゃ。」



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



{ダンジョン前まで、皆で着ていた。}


ココが、この街の収入源の1つ。

出来立てのダンジョンさんです。

≪おっおおおおおお≫


このダンジョンで、スモール・ビーを安全に、

倒せるように、したいのですけど。

おやっさん、何か良い方法はありませんか?


「んっ・・・水路を引いてるのじゃな?」

はい。


「つまりは、水攻めで、スモール・ビーを駆除するのじゃな?」

ですね。


「水門を作って、その後の、排水はどうするかじゃな。」

「う~~~ん。」

おやっさん?


(あっ これは、考え込んで戻って来ないパターンだな。)


ウラカンさん、イオタさん。

おやっさんに協力して、ダンジョンの攻略を勧めておいて下さい。

《了解した、わかりました。》


これで、街の用件は済んだかな?

他にないなら、天界に戻ろうかな?


あっ!リスルド達の事を忘れてた。

この街で、一緒に働く、ガヤルドリスのリスルドと、その一族です。

ここで、荷物の運搬とかをさせて下さい。


《分かりました、はい》


餌は、リスルドが一番食べます。

リスルドの妻の、ガヤリス達は、皆さんと同じくらいの量しか、食べないですよ。


{リスルドが、何か言ってるけど、オレには聞こえない。}

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