第17話 出会って襲われ・・・

{ミウラの人材斡旋所にて。}


ミウラ様、紹介された3人を、雇用する事に決まりました。

爵位は、士爵位を拝命しております。


「そうですか、良い人材を紹介できて良かったですわ。」

「また何かありましたら、こちらまで相談して下さいね。」


はい、またお世話になる時は、宜しくお願いします。


ミウラ様、それとコレをですね。コソコソ。

(追加報酬は、アヴェンタ様にお願いします。)


{料金明細書みたいなのを、ミウラに渡した。}


「うふふ。」

「つきれんさんは、女の子がお好きなのですね。」


ちょ~~~!声が大きいですって。


{これで、ミウラの所での用件は、全て終った。}

{料金は、全てアヴェンタ持ち、オレは一切支払ってない。}

{アヴェンタにバレタラ・・・山に捨てられるだろうね。}


{ふっ・・・一遍の悔いなし。}



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



{アヴェンタの部屋に戻ってきた。}

{部下の3人が、出かける用意を済ませるまで、オレは何もする事がない。}


アヴェンタ様!暇ですね。


「そうだね~暇だね。」


{2人でソファーに、寝転んでいる。}


「あのね、つきれん」

はい、何でしょうか?


「武器のダイアルってあるでしょ?」

ありますね!


「あのダイアルが、2まで仕えるようになったからね。」

そうなんですね。


「ダイアル2は、服従させる能力があるから、魔獣でも魔者でも人間でも。」

「逆らう者は、全て叩いちゃいなよ。」

相手を叩けば、服従させられるのですね?


「そうだよ、思いの強さで、服従の縛りも変わるからね。」

「犯罪に使ったら、許さないからね。」

「地方監察伯に突き出すから。」


そんな犯罪何って、使いませんよ!

私を信用してください。


「キミが、道を踏み外す事は、無いと思うけどね。」

ですです。


「それとね、共用ポータルを使わないでも、大陸と天界の行き来が、出来るようにしたよ。」

「個人ポータルの使用条件を解除したからね。」

おっ!それは楽そうですね。


「天秤を持って、行きたい場所を思い浮かべれば、あっと言う間に目的地だよ。」

「行った事のない場所には、行けないので、注意してよね。」

了解しました。


「後は、問題が起きたら、直ぐにボクに連絡する事。」

はい!


{そんな会話をしていたら、3人が戻ってきた。}


それでは、行って来ます。


「まった!」

はい?


「キミは、天秤で一人だけでも行けるけど、他の人は天秤ポータル移動できないよ。」

(なんですとぉ~~!)


「だから、また共用ポータル移動してね。」

「あとは、皇国に行く時も、共用ポータルで、行ってね。」

はい。


「村に食料も、何日分か運んでおいて。」

「ポータル広場に、荷台と食料を用意してるからね。」

直ぐにわかりますか?


「うん。」



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



それでは、皆さんココのポータルで、ガヤルド大陸に移動します。

安全な場所に、移動出来るはずです。


≪はい≫


では移動をしましょう。

{ガラガラガラ}



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



{ココはガヤルド大陸。}


{荷台を運びながら、ウラカン達の村を目指してる最中だよ。}


重たいな、荷物が多すぎだよ。


「つきれん様、ゴブリナ達の村は、食料不足なのですから頑張りましょう。」

レッチャットさんは、優しいな。


「私は、仕事をしているだけです。」

「信者が、魔者でも、信者は信者なのですよ。」


そうだね。

オレも頑張って、運ばないとね。


{オレとレッチャットで、荷台の前と後ろを押している。}

{もう1台は、ラプターとハラマが、荷台を押している。}


ふぅ~~少し休憩しましょうか?

≪はい≫


(おかしいな・・・前の時は、もう村に着いてたのにな?)

(30分以上は、歩いてるよな?)


{そんな事を思ってると、何かしらの近づく気配がしてきた。}


ダッダッダッダッダッダッーーーーー

{まぁ~あれだけ、騒音を立てれば、バカでも気が付くよね。}


すんすん{匂いを嗅いでいる。}


{目の前には、3メートルくらいの大きさの、リス?リスだと思う物が居た。}


『お腹が空いたの、だから何か食べたいの』

(こいつ・・・魔獣の姿なのに、喋るぞ。)


この魔獣、喋ってるんですけど。

魔獣って喋るのですか?


{ハルマが、話しかけてきた。}


「あの魔獣は、進化の過程なのでしょうね。」

「知恵もあり、そこそこの知識もありそうですよ。」

進化の過程?


「はい、あと二百年もすれば、魔獣から魔者に、進化するでしょうね。」

そうだったのか・・・


魔者って、元は魔獣だったんだ。

≪そうですよ。・そうです。・そうじゃよ。≫


ふぅ~~ん、勉強になるな。


『お腹すいたの~』

『何か食べ物をくれ』


食べ物をあげても良いけど、あげた見返りは何かあるのかい?


『みかえり?なにそれ?おいしい物なの?』

(こいつ、知識あるんじゃないのか?)

(オレが見たところ、コイツはバカなのかもしれない。)


(おっ そうだ!)

{つきれんは閃いた。}


キミの名前を教えて貰えるかな?


『なまえって、なに?』

キミを呼ぶ時に、あったら便利なものだよ。


『そうなの?ならなまえが、ほしい』

オレが、名前を付けても良いのかい?


『いいよ~』

『食べるものも、ほしいよ』

(この魔獣は、エゾリスに似ているな。)


「たぶん、こいつは、ガヤルドリスの上位種じゃろうな。」

おやっさん!詳しく知ってるんですか?


「ワシも詳しくまでは、知らんのじゃがな。」

「ガヤルドリスは、100年前位に進化したと、聞いたことがあるだけじゃよ。」

流石は、おやっさんだ!


《おぉ~~~!》

{レッチャットとハラマからも、驚きの声が出る。}


『もぉ~~食べ物も名前もくれないの?』

『おこちゃうんだから』


まてぇ~~~~い!

{荷台をゴソゴソ、ゴソゴソ!}


このまま食べるのと、料理した物を食べるのは、どっちが良いかい?

『料理?なにそれ?』


食材の味のままか、美味しい味かの違いだよ。


『美味しいのがいいよ』

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