第16話 妖精さんは・・・


{アヴェンタに報告したら、レッチャットの爵位は、士爵位で良いそうだ。}


それでは、次は天使さんの面接に、行きますよ。

「は~い」


{2人で天使の住まいに、面接に向かっている。}



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コンコン


ガシャ!


{ノックしたら、直ぐにドアが開いたよ}


「どなたですか?」


初めまして、ミウラ人材斡旋所から紹介されてきました。

準男爵のつきれんと言います。


「ま~ま~それでは、私の面接に来られたのですね。」

そうです。


「部屋の中は散らかってますけど、どうぞ、中に入ってください。」

お邪魔します。

{2人で、部屋の中に入る。}


「私は、天使のハラマと言います。」

「以後、お見知りおきを。」


ご丁寧に、どうも。


ハラマさんは、法律と執務が、得意だとか。

他には、得意な事は、何かありますか?


「護身術と算術には、自身があります。」


なるほど!

算術があれば、交易とかで役立ちますね。


「そうですね、お金の計算とか、在庫の管理とかで、あれば便利です。」


そして、容姿も素晴らしいです。

その容姿で、買い物をすれば、大概の人は、値引きしてくれるでしょうね。


「嫌ですわ~!可愛いだ何って、本当の事を言わないで下さい。」

(んっ・・・オレが何時言った?)


あはははは(汗)

(実際、可愛いけど、自分で言うか?)


採用とさせてもらいます。

アヴェンタ様の部屋に、先に行ってて貰えますか?


私は今から、妖精の方を面接してきます。

面接が終ったら、アヴェンタ様の部屋に行きますので、

その時に、アヴェンタ様に紹介しますね。


「わかりました。」


一時間後位に、アヴェンタ様の部屋で会いましょう。


{そう言い残して、ハラマの部屋を後にした。}



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{そして、妖精さんのお部屋にて。}


「どうぞ、お茶です。」

コトッ


ズズズッ(うまい)


いやぁ~妖精の方が、此れ程までに立派な体格だとは、思いませんでした。

私の想像では、手の平サイズを思い浮かべてました。


「いやいや、それは誤解ですじゃ。」

「ワシは、そんなに小さく無いですじゃ。」


{はい皆さん、もうお分かりですよね?}

{オレの目の前には、おじちゃんドワーフが居ました。}


{ミウラさんが、言葉を濁してたのは、男性だったからですね。}

{オレ!納得!}


自己紹介をさせてもらいますね。

アヴェンタドール様の配下で、準男爵位を拝命しています。

秋月蓮と言います。 愛称は、つきれんと言います。


「ワシは、妖精・ドワーフ族のラプターと言いますじゃ。」

「得意な事は、建築と物作りと穴掘りと鉱石鑑定じゃよ。」

(流石は、ドワーフさん穴掘りが、ご趣味で。)


アヴェンタドール様が、初めての領地経営をしだしたので、

専門的な配下を、増やしてる最中なのです。


資料を読んだら、ラプター殿は、前業の神様の配下だったとか。

その腕を、アヴェンタドール様の為に、使って貰いたいのです。


「前業の神・ブラボー様の配下だった時は、ブラボー様と色々な物を作ってきた。」

「現業の神・エストーケ様は、ブラボー様のご子息なのだが。」

「ワシと意見が、合わなかったのじゃよ。」


なるほど!


「ブラボー様の建築様式を引き継ぐ、ワシは目障りだったのじゃな。」

「エストーケ様の建築様式も悪くは無いのだが、如何せん経験が浅すぎなのじゃ。」

「それで、意見を言っても、煙たがられてな。」


その様な事が、あったのですね。


「もうワシも、隠居しようと思ったのじゃが。」

「ミウラさんに頼まれての~。」

(鼻を伸ばしてるよ?)


爵位は、以前と比べたら、天と地の差はありますが、

仕事内容は、満足頂けると自負しております。


「ほう!」


何も無い、そんな所から作って行くのです。我々で!


「エストーケ様も参加されるのじゃろ?」


はい。


「エストーケ様が嫌な顔しないかの?」


エストーケ様さまは、街作りと港の整備が主なので、

そこまでは、会わないと思いますよ?


街で我々が作るのは、信者の住宅と官舎と執務館ですので、

アヴェンタドール様の関連する建物が、主な仕事現場ですよ。


「ふむ、納得したのじぁよ!」

「その仕事、引き受けようぞ。」


ありがとうございます。

ラプター殿と一緒に仕事が、出来ると思うと幸せです。


「つきれん様、ワシの方が爵位が下なのじゃから。」

「殿とか付けなくて、いいのですぞ。」


あっ・・・そうですね・・・

なら、ラプター殿の事をこれからは、おやっさんとお呼びします。


「オヤジが、何だって?」


違います(汗)

親しみのある愛称で、呼ばせて貰いますね。


「ふむふむ!ワシの愛称が、おやっさんって事ですな?」


そうです!そうです!

(ふぅ~話も決まったから、アヴェンタの部屋に戻ろう。)



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



アヴェンタ様!

私の部下が、揃いました。


「おっ!良い人が見つかったのね?」


はい。


「紹介してよ。」


まずは、神族・レッチャットさんです。

武力・統率力・威圧外交・策謀・計略・戦略

などが得意だそうです。


次が、天使・ハラマさんです。

法律・執務・護身術・算術 

などが得意みたいですね。


最後に、妖精・ドワーフ族・ラプターさん

建築・物作り・穴掘り・鉱石鑑定

前業の神・ブラボー様の元配下だったそうです。


「んっ!?」

「んっ!ブラボー様の配下で、ラプター殿だって?」

(えっ?凄いビックリしてらっしゃる。)


そうです。

おやっさん、アヴェンタ様の前に。


『お初にお目にかかりますじゃ。ワシがラプターですじゃ。』

「初めまして、ご高名は、予てより知っておりました。」

(ほう!アヴェンタちゃんが、敬語を使ってる。)


{色々と話し込んでる}


アヴェンタ様、話が終った見たいなので、本題に戻りますよ。

「うん。」


レッチャットさん・ハラマさん・ラプターさん

この御三方に、士爵位を与えてください。


「うん、いいよ」


では、許可も貰ったので、ミウラさんに報告してきますね。

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