第15話 ヒロインは・・・


{アヴェンタの部屋にて。}


アヴェンタ様、航路の使用料金は、らなくなりました。


「んっ!何でかな?」


ヴェネーノ様が、ディアブロ大陸とガヤルド大陸での、商売で儲けたかったそうで、

今までは、商売するにも伝手が無くて、困っていたそうですよ。


「なるほどね。そこでボクの伝手を使って、商売を始めようとたくらんだのか!」


航路の使用料金なしの、交易手数料は、船一隻に付き4%で、契約を結んできました。


「んっ!それは凄いよ。」

「ボクは手数料で5%は、皇国に払うかもって思ってたから。」


はい。

我々の大勝利ですよ!


「そうだねぇ~あはははは!」


正式な契約は、アヴェンタ様が、後日にでもして下さい。

契約の儀は、私には無理なので。


「うむ!」

(凄く嬉しそうに、返事をしてるよ。)


「それとね、街作りをする為に、色々な神の力を借りる事になったよ。」

「まずは、代替わりをした、業の神・エストーケ。」

「こやつは、先代の頃より、色々な建築を手掛けてきた実績が有る。」


港を優先して、作って欲しいですね。

「そうだよね。」


「それと、技の神・コンセプト。」

「こやつは、橋や水車などを作るのが、大得意なの。」


大橋を4本、小さい橋を2本、作って貰いたいですね。


「あと、面倒な奴が、係わってきたよ。」


えっ?


「地方監察伯・エゴイスタと言ってな。」

「神が悪さや反乱をしないように、見張るのが仕事なの。」


ふむふむ!


「地方伯が来るって事は、つまりは、地方神族軍が駐留するって事なの。」

「駐留経費の半分も、ボクが出さないと行けないんだよ。」

「くぅきぃ~~~~~~~!」

(変な叫び声をあげてる。)


「地方伯は、街の隣に砦を建てると、通達してきてるから。」

「砦の建設の事で、現地で協力してあげてね。」


はい!


「駐留費用は、ボクも出すけど、建設費用は、ボクは出さない。」

「その積もりでね。」


了解しました。


「皇国の大臣達に、冒険者ギルドを建てる支援も、取り付けて来てね。」

「冒険者ギルドのギルドマスターが、現地で出来る人材は、居ないだろうから。」

「皇国のギルドから、優秀な人材を引き抜かないとね。」


なるほど! その場合は皇国の、副ギルドマスターの誰かが、

建設する街のギルドマスターに、なるのですかね?


「そうかもね? それか引退する冒険者で、優秀な者を探すか。」

「そこは、大臣達と冒険者ギルド側との話し合いだから。」


こっちが、決める訳ではないと!

「そうそう!」


「冒険者ギルドの建設費用は、こちらで負担するから。」

「建設費用の事で渋ったら、それを伝えれば、いい返事が貰えるよ。」


了解しました。


「それと・・・」

「後は・・・なんだったかな?」


私に聞かれても、わかりませんよ。


「そうだよね。」

「思い出したら、後で連絡するから。」


んっ・・・何をど忘れしたんですかね?


「んっ・・・んんっ・・・」

(駄目だ・・・オレの声が聞こえてない。)


アヴェンタ様!

ミウラ様の所に行って来ますから。


{悩み込んで、反応しないアヴェンタ。}



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



ミウラ様!つきれんです。


{反応が無い?}


御免下さい。


・・・・・


「あらっ~いらっしゃい。」

「つきれんさん、奥で話しましょうか。」


はい


{奥の部屋に消えていく2人}



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



この前話した、内容の人材は居ましたか?


「全部の条件で、はままる人は、少なかったですね。」

「神族の子は、武力と統率力は問題ないけど、秘書的な事が出来るかと言えば、」

「そこは、本人に会って見てから、決めてもらえるかしら。」


はい


「次は天使の子ね、法律は良いのだけど、治安維持は無理かもね。」

「治安維持の変わりに、執務仕事が得意なそうよ。」

「護身術は、出来るみたいだけどね。」


なるほど!


「妖精の子は、能力は建築・物作りに秀でた子よ。」

「でもね・・・会ってみてから決めてね。」


んっ?なんだろうね。


「これが、各自の資料よ。」

ありがとうございます。


それでは、各自と面接をしてきます。

「は~い、いってらっしゃい。」


「採用が決まったら、私の所まで来て手続きしてね。」

{ぺこりと頭を下げて、立ち去るつきれん。}



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



(えっ~~っと、まずは神族の・・・レッチャットさんの所に。)


コンコン


「は~い!どなたですか?」

ガッチャ


初めまして、ミウラ様の斡旋所の紹介で、やってきました。

つきれんと言います。


「あっ!ミウラ様からは、話を聞いてます。」

「どうぞ、お部屋にお入り下さい。」

(うほぉ~!超絶美女のお部屋に、入れる何って生きてて良かった。)


お邪魔します。


「ミウラ様から、つきれん様が準男爵に、なられたと聞いてます。」


はい、アヴェンタドール様の下で、準男爵位を拝命しました。


「アヴェンタドール辺境伯の部下だったのですね。」

(目の色が、変わったね・・・)


ミウラ様には、伝えたはずなのですが?

「ミウラ様からは、つきれん様が、準男爵としか聞いておりませんでした。」


なるほど、ミウラ様が言うのを、忘れてたようですね。

「そのようですね。」


私の下で働くとなると、秘書的な事もして貰いたいのですが。

そこは、出来ますかね?


「武力と兵を率いての戦闘は、得意なのですけど。」

「執務仕事は、得意ではないのです。」


ふむふむ!

他に何か得意な事は、ありますかね?


「そうですね・・・」

「威圧外交とか、策謀ですかね?」


おっ!良いではないですか。

私の参謀になって貰いたいですね。


「計略や戦略にも明るいですよ。」


はい、即決でその場での採用です。

おめでとうございます。(にっこり)


「つきれん様、ありがとうございます。」


アヴェンタ様に言って、士爵位にして貰いましょうかね。

(行き成りオレの、幕僚に参謀が加わったよ。)



{天秤で、アヴェンタに報告を入れた。}

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