第10話 1度あった事は2度あ~る!


よし! 聖水も出来上がった。


聖水を樽に入れて、隣村まで運べば、簡単に魔蟲も駆除できるぞ!


「つきれん殿!樽を運ぶ荷車を持ってきましたぞ。」


ウラカンさん、聖水が足りなくなったら、隣村で、また聖水を作ります。


「分かりました。」

「では、隣村に向かいましょう。」


{5分位で、隣村に着いた。}

(隣村、ちかぁ~!)



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



{イオタが、村長をしている村に到着した。}


ウラカンさん、まずはイオタさんに会いましょうか。

「そうですね!村の者に言って来ますので、ココでお待ち下さい。」


{そう言い残して、ウラカンは村の奥に進んで行った。}


・・・・・


{10分位して、ウラカンとイオタが姿を現した。}


「つきれん殿、こちらがイオタ殿です。」


どうも、つきれんと言います。


「良くぞ来られた、この村の村長をしてるイオタと申します。」

(ウラカンが体育系なら、イオタは文型みたいだ!)


ウラカンさんから、事情は軽く聞きました。

魔蟲に効く、聖水を運んで来ましたので、ダンジョンに案内してもらえますか?


「おっおおお それは助かります。」

「それではダンジョンに、聖水を運びましょう。」


{イオタの案内で、ダンジョンまで聖水を運んだのだが・・・}


うわぁ・・・沢山の魔蟲が飛んでますね・・・

あの魔蟲の名前は、何って言うのですか?


「あれは、スモール・ビーと言う魔蟲です。」


小さいハチって言ったけど、日本のミツバチみたいな姿なのに、

大きさは、スズメバチサイズではないの!


これは聖水が直ぐに無くなりそうだね・・・

この村で、更に聖水を作らないと、どうにもならないね!


イオタさん、この村に水辺はありますか?


「井戸が村の中央にあるのと、5分位歩いた丘に川があります。」

(井戸で、水をチマチマくみみ上げても、らちかないよな。)


よし、荷車をココに置いて、川を見に行きましょうか!



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



{水位は、膝くらいまでしかない川みたいだ。}


川の土手を掘って、ダンジョンまで、用水路を引き込めないですかね?


「えっ?川の水をダンジョンまで、引き込むのですか?」

(イオタは、ビックリしているね!)


はい、作物を作る為に、水を畑まで、引き込む事があります。

水の道を、水路・用水路と呼んでいます。


「なるほど!」

{ウラカンとイオタが、納得していた。}


今回は、それをダンジョンの前まで、作りたいのです。

ダンジョン前には、溜め池を作り、水を溜めて置きます。


そうする事で、ダンジョン前に、聖水置き場が出来上がるのです!


「つきれん殿! まずは、どうしたら宜しいのですか?」


まずは、ダンジョンの入り口を塞ぎましょう!

あと、聖水を扱えるように、皆さんには、アヴェンタドール様の信者に、

なってもらいます。宜しいですね?


「無論です、こんなに親身になって働いていただいてる、つきれん殿の主神様が、

悪い神様であるはずが無いです。是非とも我々にも加護をください。」


{イオタが、期待を込めて、オレを見詰めている。}


いや~そんなに見詰められたら、照れますよ。


{ウラカンがゴミを見る様な目で、つきれんを見詰めている。}


ウラカンさん、どうしました?


「いえ、つきれん殿、何でも御座いません。」


{つきれんから目を逸らすウラカン}


では村に戻って、契約の儀を執り行いますね♡

ウラカンさんは、村に戻って応援を呼んできてください。


「わかりました。働ける村人を呼んできます。」


{そう言うとウラカンは、急いで自分の村に戻っていった。}




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




幼女と少女が多いですな~!

10代後半の子も、チラホラと居ますね。


{興味が無いので、素早く終らせた。}


成人のゴブリナの方達が、何人居るのでしょうか?


「この村は、ウラカン殿の村より規模が、大きいので、」

「成人ゴブリナは、15名程います。」

(マジでか!やっほぉ~~~~~い!)


{キリッとした表情の、つきれん}


では、失敗できない儀式なので、精神集中させてもらいます。


{それとなく、装いをかもし出す。}


いざぁ! {ぽよん~}


{ぽよん・ぽよん・ぽよぉ~~~ん}


神のご加護があらんことを!


{イオタが、ゴミを見るような目でつきれんを見ていた。}


イオタさん!これは大事な事なのですよ!

決して、やましい儀式ではありません!


{力強く説明するオレ}


「早く終らせてくださいね。」


{イオタは清純風のゴブリナだ!}

{可愛そうなので、今までのゴブリナより。}



{長く儀式をしてあげた。}



「これで儀式は、終りなのですね?」


はい、アヴェンタドール様の加護は、皆さんに授けました。

これで、皆さんは、加護で守られていますよ。


「それなら良かったです。」

(イオタが、少し涙目になってるね。)



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




{ウラカンが村人を引き連れて戻ってきた。}


「内の村からは、全部で17人が、作業に参加できますぞ。」


ウラカンさんの村からは、17名っと!

イオタさんの村からは、人を何名出してもらえますか?


「私の村からは。30名参加させます。」


わかりました。オレを入れて48名で、作業をしましょう!

(流石は、イオタの村は規模が、大きいだけあるな!)


{イオタの村の人口は、320名だった。ウラカンの村の人口が205名だったので、}

{信者の総数が、525名になったのである!}


{最初の仕事としては、かなり良い結果が残せた。}


作業を分けるので、得意な作業がある人は、その作業をして下さい。


≪はい≫


全員、いい返事ですね。


まずは、ダンジョンの入り口を塞ぐ人達!

その次が、川を掘る人達! 石を拾って来る人達!


イオタさん、 この村の建築物を見るとレンガが、使われてますけど、

水に浸けても、大丈夫なレンガなんですか?


「乾かした泥のレンガなので、水に浸けるのは駄目でしょうね。」


そうですか・・・なら窯を作って、泥レンガを焼けば、

レンガの強度も増すはずなので、竈を作りましょう。


「窯って何ですか?」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る