第11話 一難さって、また一難!


(ウラカンとイオタに、窯がどの用な物かを説明した。)


《なるほど、食べ物や入れ物が、作れるのですね。》


{2人に、窯作りを手伝って貰えれば、完成も捗るはずだ。}


レンガ作りを担当する人達と、粘土を取りに行きましょうか。

粘土を入れる物は、ありますか?


「壷でよろしければ、数は揃いますよ。」


イオタさん、壷を荷車に載せて、粘土のある場所まで行きましょう。


「はい。」



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



{川の下流にある、湿地帯に来ていた。}


ウラカンさん、ココは安全なんですか?


「ガヤルド・モスキートって言う、魔蟲まむしが生息していますが、対して強くないので、つきれん殿でも倒せるはずだから、大丈夫ですぞ。」


そっ・・・そうなんですか?オレに倒せますかね?

(汗が凄いです。滝の様になってます。)


ウラカンさん、オレの側に居て下さいね。


「つきれん殿は、怖いのですか?」


生まれてこの方、魔蟲と戦闘した事ありませんから。

ウラカンさん、それは恐いですよ。


「イオタ殿を見て下さい。モスキート何って気にしないで、働いておりますよ。」


そりゃ~地元民だから、当たり前ではないですか!

オレは、ガヤルド大陸に来てから、数時間しか経ってないのです!


(ビクビクしながら、作業の指示を飛ばした。)


ウラカンさんは、湿地地帯で、粘土の回収する人達の護衛をしてください。

イオタさんは、粘土を村まで、運ぶ人達の護衛をしてください。


オレは、粘土が溜まったら、一旦村に帰ってから、窯を制作に取り掛かります。


《はい》


後ですね、粘土の取り方を教えて貰えますか?


(イオタに粘土採取の仕方を教えてもらった。)


{それから一時間後}


それでは、オレは村に戻りますけど、怪我の無いように、作業を続けてくださいね。


「つきれん殿、わかりました。」


{帰り道で、モスキートを数匹程、駆除しながら帰ってきた。}

{ウラカンの言うとおり、オレでも倒せた。}

(だって、トンボくらい大きな蚊だから、動きも遅かったよ。)



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{村に到着したので、窯を作る場所を決めた。}


ここに窯を作って、良いのですね?


「はい、 ここに作って下さい。」


{ダンジョンと村の中間に、窯を制作する場所が決まった。}

{イオタ達が、作り置きしていた、泥レンガを運んでもらった。}


まずは、レンガを円にして置いていきます。

それを、どんどん重ねて行けば、窯の出来上がりです。


{初めての窯作り、何回も天井部分が、壊れてやり直しました。}

{丸く天井を作るのが、ここまで大変だったとはね。}


{窯の中に、人が入って、中から天井の泥が乾くまで、交互に支えて貰いました。}

{その甲斐あって、完成したと言う事ですよ。}


あとは、中と外に薄く泥を塗って、強度を上げておきましょうか。


{ヌリヌリ~}


{乾くまで休憩}


ふっ~頑張っただけあって、良い物になりましたね。

「これが、窯と言う物なのですね?」


そうですよ。イオタさんに、使い方を説明しないと行けませんね。


まずは、乾いた木を入れ燃やします。

そうすると、木が炭になりますので、そこでレンガを入れてください。


底に張り付かないように、泥レンガは木の葉の上に置いてから、竈に入れてくださいね。

多分、レンガが完成して取り出すときに、楽に取り出せるはずですよ。


早速、試してみましょうか。

「はい」


{待つ事一時間位}


{窯の入り口を開けてみる。}


ゴソゴソ、ゴソゴソ


おっ!良い出来だ!硬い強度のレンガの完成だ!

イオタさん、これを村の人に作らせて下さい。


オレは、このレンガを水路に運んで、水路の作り方を説明してきます。


「はい、我等だけで、レンガを作って見せます。」


作り方が、わかんない時は、水路にオレが居ますので、聞きに来てくださいね。

(では~水路予定地に行こうかな。)



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



{水路に、焼きレンガを運んできた。}


皆さん、穴を掘ったら、底を平らにしてください。

平らに均したら、砂利を平らに均して、その上に砂を広げます。

砂を平らにしたら、焼きレンガを綺麗にめます。


レンガとレンガの間には、粘土を塗って置いてくださいね。

そうしないと、レンガが剥がれてしまいます。


《はい》


それでは、作業に取り掛かって下さい。


{オレは、焼き上がったレンガを数メートル間隔に、置いていく作業をした。}

{レンガを焼いて、レンガを運んでの繰り返しだった。}


{作業開始1日目は、こうして終った}



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{そして夕食時}


イオタさん達が用意した、料理がオレの前に並んでいた。

(少女や幼女が作ったようだ。)


{お世辞にも、豪華と言いがたい、料理が並んでいた。}


「つきれん殿、この様な物しか出せなくて申し訳ない。」


いやいや、オレは大丈夫ですよ。


「ウラカン殿の村も、我等の村も、最近は食べ物が、少なくて困ってるのです。」


それは、どうして少なくなったのですか?


「私共もさっぱり、訳がわからないのです。」


{イオタとウラカンが困った顔をしている。}


ダンジョンの一件が、片付いたら食料が、少なくなった原因を探してみましょうか。


{イオタとウラカンが嬉しそうにオレを見ている。}


まだ食べる物は、残っているのですか?


{そう聞くと、驚く答えが返ってきた。}


「あと一週間もすれば、食料は無くなります。」


えっ!? 


{オレが驚いていたら、ウラカンからも衝撃の事実が。}


「イオタ殿の村もか!我等の村も、同じ位の食料しかないのだ。」


なんですとぉ~~~!

(こりゃ~不味い!急いで駄目神に相談しなければ。)


食料の事は、アヴェンタドール様に相談してみます。

どうなるかは、わかりませんが、何か手立てがあるかもしれません。


≪お願いします。≫


{この場に居た、皆からお願いされてしまった。}

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