第8話 独裁者ってステキ♡


ウラカン達、ゴブリナ族が、アヴェンタドール様を崇拝すると決まった!

ゴブリナの村には、総勢で200人位が居るそうだ。

その村人全員が、信者になってくれたのは嬉しいよ。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



「つきれん殿!アヴェンタドール様の加護は、何時頃に頂けるのでしょうか?」


えっ! 加護ですか?

ちょっと待って貰えますかね!


(加護ってどうしたら、授けられるんだろう?そんな説明受けてないぞオレわ!)


ウラカンが期待した顔で、こちらを見ている。



・・・・・



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




(やべぇ~~オレって期待されてるよ。どうしましょうかね・・・)

(あっ そうだぁ! 困った時に天秤を使えって、アヴェンタドール様は言っていたな。)


よし!


(ゴソゴソ)


ちゃららぁ~ん


(殺人ハンマー)

(って~違うわ! 探してるのは天秤じゃい!)


あった!これだよ!これ!

天秤を出しては見たものの、反応がありません!


(どうしましょう。)


気合か?気合が足りないのか?

よし!気合を注入だ~!


きえぇ~~~~~~~~~い(もう当てずっぽだ。)


天秤を見る。反応がない。 

まだか?まだ足りないと言うのか?

もう一回だけ気合注入!


ふぅ~~~~~~~~~ん!


はぁはぁはぁはぁ・・・疲れた。

どうなってるんだ~この天秤は?


{などと騒いでいたら}



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



「うるさいなぁ! ボクがお昼ねをしている時に、何を騒いでるの?」

「誰だよ、もぉ~怒るよ?」


(お昼ねだぁ?舐めてるのか?海に捨ててくるぞ?駄目神。)

{心の中で、アヴェンタに悪態を付く、つきれんであった}


アヴェンタ様? 天秤から声が聞こえてきてる。

何これ、凄くない? この時代に無線機ですよ!

いやぁ~はっきり言って、この時代を舐めてました。


「にゃはははは、そうでしょ。そうでしょ。」

(笑い方が、可愛いな、おい。海に捨てるのは勘弁してやるよ。)


「つきれん。どうしたの?」


アヴェンタ様! 嬉しいお知らせで御座います。

{オレは執事ぽく、報告をした。}


この度、ウラカンと言うゴブリナが、治める村の者達を信者にする事が出来ました。

付きましては、ウラカン達に、アヴェンタ様のご加護を頂きたくご報告を差上げました。


「えっ!もう一回だけ言ってもらえる?」


ですから! 信者を見つけました。


「つきれん。」



{少しの間が明きて}



「えらぁ~~~~い。つきれんはイイ子イイ子。」


(滅茶苦茶、アヴェンタのキンキン声が、オレの耳に響いた。)

(天秤に耳を近づけてたから、耳がキィ~~~ンってなってるよ。)


「つきれん!信者が逃げないうちに、契約の儀を執り行いなさい。」

「もしも逃がしたら、つきれん山に埋めるからね。」


Yes, Your Highness.!


(アヴェンタ様が怖い事を言った。)

(オレも同じような事を思ったけど、言われると恐いね。)


「契約の儀の仕方はね、天秤の台座を見てよ。」

「引き出しが、あるのが分かる?」


はい、アヴェンタ様ありました。!


「引き出しの中に、天秤の絵柄があるメダルを出して。」


これかな? 出しましたよ。


「そのメダルをね、新しく信者になる人の好きな部位に、押しあててみて。」

「押しあてる時に、神のご加護があらんことをって言うんだよ。」

「わかったかな?」


Yes, Your Highness.


「また困った時があれば、天秤に念じればボクに連絡が取れるから。」

「今回みたいに、騒がないでよね。」

「ボクは、煩いのが嫌いなんだよ。ぷんぷん!」


アヴェンタ様 以後気をつけます。


「じゃねぇ~~ばいばい。」


(語尾に菌って付けたら、バカ受けだったのにな。)



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



ウラカンさん!村人を集めて貰えますか。

契約の儀を始めます。


「おっ!つきれん殿。」

「既に村人は集まって居ます。 どうぞこちらです。」


うわぁ~~~い!

幼女と少女しかいねぇ・・・

JC女子中学生JKじょしこうせいも居るけど、圧倒的にJSじょししょうがくせいが多いなぁ~おい!



よし!オレの独断と偏見で、儀式を開始します。

並んで並んで~!


{一列に並ぶ村人達}


はい、キミからね! 


{頭に手を当ててから。}


神のご加護があらんことを!


{そしてメダルを手の甲に押し当てる}

{メダルの押し当てた場所には、天秤のマークのあざが浮き上がっていた。}


それを永遠と繰り返し、繰り返し、

ようやく、お待ちかねの!


{ヒ・ト・ヅ・マ!大事な事なので、もう一度だけ言います。}

{HI・TO・DU・MA}


{はい!皆さんもご一緒に!HI・TO・DU・MA!}


いやぁ~皆さんも好きですね!オレはそれ以上に大好きです!



大人の方には、特別な儀式をしないといけません!

イスを用意したので、成人ゴブリナの方はイスに座って下さい。


{今のオレは、大司教・・・いや、枢機卿すうききょうと言っても過言ではない!}

{契約の儀は、オレにしか出来ないのだから!}


HAHAHAHAHAHAHA



「つきれん殿、どうしたのだ?いきなり笑い出して?」


ウラカンさん・・・成人に契約を施す時は、入念に精神集中しないといけません!

これは非常に重要なので、嫌でも我慢して下さいね!


「おっ・・・おうっ!」


{ウラカンはオレの真剣な表情を察したのか、緊張した面持ちで返事をした。}


では、成人の方は5名で、間違いはないのですね?


「そのとおりだ、つきれん殿。」


儀式を始めます!


{真剣な表情のまま、一人目のゴブリナに近づくオレ。}

{そしてぇ~!}




{時間にして5分程になるのか。}




{オレは、ゴブリナのナイスバディーな胸に顔を沈めていた。}

{ビックリして驚く、ゴブリナ達、ウラカンが詰め寄ってきた!}


「なぁ・・・何をしているのだ!つきれん殿?」


これは精神集中の一環なのです!

{胸に顔を沈めたまま説明するオレ。}


「でも・・・でも・・・」


{動揺するウラカン}

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