第6話 新天地は天国?


アヴェンタドール様の信者を増やす!


そんな役目を背負い、オレは旅に出ようとしてた。


だが?




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




「キミ! 何してるの?早く出かけなよ。」

{そんな事を言ってくるアヴェンタドール様}


アヴェンタドール様!

目的地を教えてくださいよ?


目的地もわからないまま、出かけても途方にくれますよ!



「それもそうだね。」

「ディアブロ大陸・ムルシエラゴ大陸・レヴェントン大陸・なんだけど何処がいい?」

「その他にも二つの大陸があるけどね。」


いきなり言われても、オレは異世界の常識がないんですけど、

オススメの大陸は、どこなんでしょうか?


「そうだね~ 今言った大陸は、他の神様の信者が多くてね。」

「ボクの信者に、なってくれる人って少ないと思うんだ。」

「三大陸の商人は、もう信者だし・・・その家族も信者だからね。」

「新人の商人は、いるのだけど数がね・・・絶望的だよね。」


なるほど! 三大陸で信者を増やすより。

違う大陸で、信者の勧誘をすれば、効率がいいってことね!


「オススメって言うか、穴場の大陸はあるよ!」


おっ!穴場の大陸ですか?


なら~その大陸に行ってきますね。


「えっ! マジで行くの?」

「ボクが行くわけではないから、好いんだけどね。」


んっ・・・この反応は、やばいって事だな(汗)

でも穴場って言うくらいだから、他の神様の信者が少ないって事だよね?


アヴェンタドール様!

穴場の大陸で、信者の勧誘をしてきます。


「そこまで言うのなら、止めないけど。」

「気をつけてよね、魔物が多い大陸だからね。」


はい!


「行き先は、ガヤルド大陸に決定だね。」

「キミも物好きだよね?まさか魔大陸に行くなんってね(爆笑)」


魔・・・魔大陸だとぉ!?

何ってこった・・・(白目)


「二つある魔大陸でも、ガヤルド大陸は、魔物のLVも低いのしか、生息してないから。」

「安全だよ!心配ないよ!死ぬ時は即死だよ!」


アヴェンタ様が、さらっと最後に恐い事言ったね。

もう覚悟を決めるしかない!これは仕事だ!


オレも社会の荒波で、揉まれてきたビジネス戦士だ(元)

飛び入りの営業と思えば、何って事はない(キリッ)


アヴェンタ様、心の準備(死ぬ覚悟)が出来ましたので、出発したいと思います!


「ほぉ~~~い ならガヤルド大陸行きのポータルに向かいましょうか。」

(軽い返事だな、おいっ!)



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



では行って来ます。


「身体に気を付けるんだよ?」

「ご飯はちゃんと食べるんだよ。」


お母さんかい!?


「信者を100万人ほど、増やして来るんだよ。」


腹黒の発言が、なければ良い人なのに・・・


ポータルの上で、そう思いながら目的地に向かった!



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



ココは地獄の一丁目、魔大陸ガヤルド!


ガヤルド大陸の南端に、ポータルテレポートしてきた。


(帰る時の事を聞くのを忘れた、つきれん)

魔大陸に到着してから、その事に気が付くとか、オレって抜けてるな。


困った時に使う天秤が、何かの連絡手段だと信じて、今は進むしかないね。


ん~何もないね! 見渡すがぎり平原だよ。

どの方向に進むか悩むよね!


取り敢えずは、真っ直ぐ進んでみよう!


30分くらい進むと、木々が増えてきた。

太陽もまだ高いし、木々の中を進んでいこう!


まだ昼間だから、魔物はでないだろう?

そんな軽い気持ちで、木々の中を進んでいると。


第一村人を発見! って村とか無いけどね。


よく観察すると、額から角が生えてるよ!

魔物だよ! それも幼い少女だよ!


2~3人居るみたいだな、それぞれの手には蒔を持っている。

この魔物は、蒔拾いをしているんだな。


って~事は、近くに住処があるかも知れない。

よし!追尾して住処まで案内させよう。


魔物少女に、気付かれないように着いて行く行く。

しばらくしたら住処に辿り着いた。

村と言っても、いい規模だ!


静かに、村の中を覗き込む。すると!



魔物だらけだぁ~! 当たり前だよね。



その魔物が全てと言っていい程、幼女と少女しか居なかった!

中には若い女性の魔物も居た、でも数が少ない?


何かが変だ!

普通は、魔物って男性で、ブサイクで、臭そうで、強そうなのに。

目の前に居る魔物達は、 みんな女性型の魔物だ!


何でだ?


よし! 考えても始まらないから、村の中に潜入するしかない。

ハァハァハァ~(けしてあやしい息使いではありません)

歩き詰めで、息が切れていただけです(キリッ)


ボクはねぇ~幼女とか少女とか若女性には興味が無いのだよ!

先程、村の中で人妻らしき淑女を発見して、テンションが上がってしまっただけだから!


でも~あのボッキュボォ~ンは、堪りません(キリッ)

グラビアアイドルって言われても、オレは信じる自信があるね!

健全な男性なら、あの体のラインを見て、喜ばない方がどうかしてる。


おっ~~~っと!いけない!いけない!

オレとした事が、変態ではないのだから落ち着かないと。


落ち着けオレ!

初めて会うのに、欲望全開で会える訳がない。


・・・・・

・・・・・

・・・・・


よし! もう大丈夫! 多分?


いざ行かん!女性の花園に!



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



現在のステータス!


名前:秋月蓮

種族:神族

年齢:享年35歳

役職:中間管理職(仮)

スキル:今現在は確認されておりません!


レベル:1

体力:100 ・ 知力:65 ・ 魔力:0 ・ 商才:30 ・ 行動力:70 ・ 幸運:90

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る