第9話


 ぴよぴよと、ひよこの鳴き声に似た鳥のさえずりを耳にしながら、アーシェはレティと一緒に大きな紙袋を抱えて坂道を登っていた。

 街の賑わいから離れて細い路地を通り、喧騒けんそうが遠ざかっていくごとに坂の頂上から伸びる十字架が迫る様に大きくなっていく。


 広場から二十分ほど歩いた先に、目的の建物は構えていた。


 鉄製の門をくぐった先には、短く生い茂る緑の芝生が絨毯じゅうたんの様に敷き詰められていた。左に折れた先には小さな正方形を縁取った池があり、その中で見たことも無い魚が気持ち良さそうに泳いでいる。

 庭と表現するには少々狭いが、小さな子供達から見れば立派な庭園であるだろう。十字架を屋根に掲げているあたり、修道院を改装した建物の様だ。

 神聖なる雰囲気を感じ取れる建物を見上げ、アーシェは思わず感嘆の息を漏らした。


「ここが孤児院か。レティの生まれた場所なのか?」

「はい。わたくしは小さい頃に今のミラルド家に引き取られましたが、七の歳まではここにお世話になっていました。今でもわたくしの家の一つですわ」


 にこりと語るレティの顔は誇らしげだ。心の底から愛しいと、全身で物語っていた。

 そんな彼女の横顔を見つめ、アーシェは、ふむ、と再び十字架を仰ぐ。

 陽光を照り返しながら煌めく十字は、粛々と神聖な空気を醸し出し、孤児院全体を包み込んでいた。守り神の様な役目を果たしているのかもしれないと、微かに感じる魔力からアーシェは推察する。


「レティが言うのだから、とても良い場所なのだろうな」

「はい! もちろんです。アーシェ様もきっと気に入って下さいますわ。……ランス! わたくしです、レティですわ」


 笑いながら、こんこんと扉に備え付けられていた呼び鈴を鳴らしてレティが呼びかける。

 澄み渡る声音は決して大声ではないのに、隅々まで行き渡る様に駆けて行った。魔力を感じることから、呼び鈴は魔法具なのだろう。声を届ける役割を果たしているのかもしれない。

 そして、程なくして。



 がちゃりと、扉が開かれた。



 姿を現したのは、先日大勢の女性に囲まれて無駄に煌びやかだった勇者、ランスだった。あの時はローブを身にまとっていたが、今はシャツにベストととてもラフな格好をしている。

 後ろからは、彼の足に腕を回してぎゅーっとしがみ付く子供、右には手をつないだ子供、左には腰にぶら下がったまま意地でも離れないと主張する子供が、それぞれ彼に懐いていた。


 まさしく、保父さん。


 微笑ましい単語がぴたりと当てはまる出で立ちで、ランスは無意味に颯爽と玄関から出迎えてきた。



「はいはい。レティ、いつもすまないね。道中危険は――」

「おお、ランス。数日ぶりだな。遊びに来たぞ」



 ばたん。



 問答無用で扉を閉められた。

 愛想よくにこにこと笑顔で、ついでに親しみを追求するために右手なんかも上げたりして挨拶をしたのにと首を傾げる。ぴぴぴ、とどこかの木陰から可愛らしいさえずりが合唱する音楽が、孤児院の庭に平和に流れていった。

 それから、たっぷり一分が経過し。

 もう一度、今度はアーシェが呼び鈴を叩いてみた。向こう側の気配は立ち去っていないから、そこにいるだろうと乱打する。


 こんこん、こんこん。――がんがん、がんがん。


 次第に、呼び鈴が軽いものから激しい喧騒に取って代わる。

 叩いている内にだんだん楽しくなってきたので、ががん、がん、ごんごごん、とリズムを付けて演奏してみた。


「おおい、ランス。たいやきが冷めるぞ。何、魔法で保温状態にしてあるから、まだ出来立てほやほやだ。感謝するが良い」

「ららら、ランスー、みんなが待っていますわー、ランス~♪ たいやきもららら、待って~いまーすー♪」

「おお、上手いな、レティ。歌手の才能があるんじゃないか?」

「本当ですの? ありがとうございます! 嬉しいですわ、アーシェ~さーまーさーまー」


 アーシェが即興でメロディを作り、それに同じく即興で実にそのまんまな歌詞を載せるレティという構図もとい楽団が完成する。

 しばらく修道院の玄関付近が奇妙な空間に包まれた。二人で楽しく演奏していると。



「……君達。その酷い音楽、止めてくれないかな。僕の美しい耳が穢れるよ」



 ぎぎ、と重苦しい音を立て、ランスが嫌々ドアを細く開けた。どこか影を背負った風に見えるのは気のせいだろうか。

 だが、そんな些末事さまつごとはさておき、アーシェは早速扉を叩き開ける。たいやきが大盛りになった紙袋を掲げ、中に踏み入った。


「お邪魔するぞ。ランス、ここの、えー、孤児院だと長のことは何と言うのだ? 院長で良いか?」

「ああ、うん。合っているよ。って、何で君がいるんだい、自称魔王様」

「レティに誘われてな。お前の住んでいる場所だとも聞いたし、遊びに来た。友人なら、家を訪問しても文句はあるまい」


 ふん、と無駄に胸を張るアーシェに、ランスはやつれ気味だ。「ああ……」とよろりとふらつく仕草まで無意味に輝いているのは、もはや才能である。


「大いに文句ありだよ。僕、君と友人になるの断ったよね」

「はっはっは。我はもう友人だと思っている。……お」


 扉付近で押し問答をしていると、奥からぱたんぱたんとのんびりしたスリッパの足音が聞こえてきた。

 ランス越しに見やると、長い黒髪を背に流し、緩い黒のローブを纏う女性が近付いてくるところだった。目元に少しだけしわがあるものの、おっとりした空気はその女性の美を柔らかく彩っている。

 どことなくレティに似ているな、とアーシェは微笑ましくなった。


「もしかして、貴殿が院長殿か。我は次期魔王……いや、ランスの親友のアーシェル・ラング・フェルシアーノだ」

「って、勝手に親友に格上げしないでくれる?」

「まあまあ、よく来て下さいました。ランスの親友でしたら大歓迎ですよ」

「ちょ、院ちょ……」

「申し遅れましたね。私は、ここの孤児院の院長で、ルースと申します」


 ぺこり、とルースと名乗った院長が頭を下げてきた。アーシェも軽く頭を下げて挨拶をする。


「院長! お元気そうで何よりです」

「まあ、レティ、いらっしゃい。あらあら、また大きくなって」

「ふふふ、そうですの? 嬉しいですわ」


 続いてレティが院長と再会の抱擁を交わし、ランス以外の時間は微笑ましくのんびり流れていった。


「あ、ではわたくし、お茶を淹れますわね。ランス、アーシェ様と大広間に行っていて下さいな」

「いや。あのさ、レティ。僕、こいつと一緒に過ごすの嫌な」

「おお、中は広いな。ランス、他にはどんな部屋があるのだ?」

「……君、ほんと、良い性格してるよね」


 ランスにしてみれば何の変哲もない住居だろうが、城に住むアーシェにとっては目新しいものに溢れている。

 きらきらと子供の様に瞳が輝くのを止められずにいると、ランスには、はあっと額を押さえて嘆息された。


「……こっち」


 観念したのか、ランスがぶっきら棒に促し、仕方なさそうに先頭を歩き出す。本当に男性に対しては扱いがぞんざいの様だ。ブレが無い。

 だが、せっかくの彼の案内だ。お近付きのチャンスを逃す手は無い。

 案内されながら、アーシェはきょろきょろとお上りさんの如く、建物の中を見回してしまった。城以外の建物に入るのは初めてで、好奇心が抑えきれない。

 見れば、素朴な木造りの床や壁が綺麗に磨き抜かれている。ここの子供達が掃除をしているのだろうか。清潔感が漂っていて感心してしまった。

 そんな自分の興奮に、ランスは煩わしそうに溜息を吐いた。どことなくその溜息に辟易へきえきと嫌悪が混ざっているのは、アーシェの気のせいではないだろう。

 それは、次のランスの発言で確信に変わった。



「意外? 勇者が、孤児だったこと」

「――」



 見下す様な口調だ。

 魔王の血筋を引くアーシェに対する嫌悪は、もしかすると身分の差も無意識に含まれているのだろうか。

 今でこそ世間の孤児に対する偏見は薄れてきているが、一時期は貴族達との軋轢あつれきが酷かったと歴史書に記されていた。

 今も、両者の溝が完全に埋まったとはお世辞にも言えない。城での貴族とのやり取りから、注意をしたことがあるくらいだ。

 黙り込んでいると肯定されたと判断したのか、ランスはあからさまに肩を竦めて再び歩き出す。

 途中で、ランスの背中にしがみ付いていた子供がずりおちそうになり、彼が器用に受け止めて押し上げるのを、アーシェはぼんやりと眺めやった。


「……意外というより。あまり、そういう背景を考えたことはなかった」


 魔王と勇者の関係性ばかりに目が行っていたのは事実だ。どんな人となりをしているのだろうと思うことはあれど、どの様な出自かと深く考えたことは無かった。

 素直に白状すれば、「だろうね」と吐き捨てられた。

 浅薄せんぱくさに気分を害したかと、アーシェが少し怯んだのもつかの間。



「眼中に無かったってことは、所詮君にとって、勇者はその程度の存在なんだよ」



 こちらを見ないままつばを吐かれた。そんな錯覚に陥ったのは、彼の声が不快に染まっていたからだ。


「君は、勇者を魔王の天敵としてしか見ていない」

「……」

「勇者がどんな暮らしをして、どんな風に考えているかなんてどうでも良い。例え地べたを這いずり回って助けを求めていようと、関係ない。自分が剣を向けられれば、それが全て。違う?」


 突き放した様な物言いだ。

 むしろ、突き放すというよりは、感情を挟まずに冷静に両者の関係を分析した結果なのだろう。

 アーシェに対する先程までの感情とは違い、今の言葉からは因縁に対する諦観や憎悪といったものは特に拾えなかった。アーシェが初めて魔王と勇者の因果を聞き知った時と同じ様に、互いの関係を単なる『歴史の一部』として認識しているのかもしれない。

 だが、彼の発言はそれだけでは終わらなかった。



「勇者っていうのはね、代々孤児から選ばれることが多いんだよ」

「――――」



 発せられた言葉に度肝を抜かれた。ずん、と心臓が刺される様な衝撃を受ける。

 聞き間違いだろうか。

 アーシェが困惑と共に見上げると、ランスの瞳は益々ますます冷え切ったものになっていた。

 失望した、と暗に言い渡された気がして、自分の胸に重苦しい塊がごろんと転がり落ちてくる。


「勇者も魔王を討ち取ったら、役目は終わりと言わんばかりにすぐ死ぬからね。魔道士様は優秀だよ。勇者を貴族じゃなくて、一般人、しかも孤児から選び抜くんだから」


 要するに、使い捨ての駒だよね。


 さげすむ物言いは、まるで自らを嫌悪する様な響きを携えていた。アーシェは咄嗟とっさに反論をしかけ――結局口をつぐむ。

 王族として衣食住に困ることなく、のうのうと生きてきたアーシェに、ランスの葛藤など理解出来るはずもない。今は何を言っても逆効果だと無理矢理飲み込んだ。


「……ヴァル。ちょっと、この子達連れて先に広間へ行っていてくれるかな? 僕は、この自称魔王様とお話があるからね」


 頼むよ、としゃがんで目線を合わせ、ランスがヴァルと呼んだ子供の頭を撫でる。

 推定四歳児の男の子は、「うん!」と元気良く答えてランスにぶら下がっていた子供達の手を引いた。ランスだけではなく、アーシェにまで手を振って去っていくあたり、しつけが行き届いている。この孤児院の在り方を少しだけ垣間見た気がした。

 相変わらずすかした笑みで見送った後、ランスは口元だけを緩ませて無言で歩き出す。

 そして。


「――っ」


 以前に剣を突き付けられた時と同じ。彼はこちらに一瞥いちべつをくれると、笑っていない鋭い視線を深々と刺し込んできた。

 どこまでも冷淡で尖った色に、アーシェもじわじわと表情に苦味を広げていく。歓迎されていないのは分かっていたが、こうもあからさまだと清々しい。

 交流を完全に拒否した彼の背中に、会話をつなげることも叶わない。


 ――道のりは、長そうだな。


 長いどころか、道も見えない。

 本当に大丈夫だろうかと弱気になるのを必死に振り払い、気まずいまま後を付いていくと、奥まった部屋の前でランスがぴたりと足を止めた。背中に突進しそうになるのを何とか踏み止まり、思わず扉を見つめる。

 途端。



「――っ!」



 息を、呑んだ。

 ぞくりと、虫の様なものが背筋を駆け上がる感覚に、小さく悲鳴を上げそうになる。


「……、なん、だ?」


 声に出してしまって、反射的に口を噤む。

 ランスがいぶかしげに振り返ってきたが、答えることも出来ない。正直、開いた口から空気が流れ込むのも拒否したかった。

 その扉は、何の変哲もない一般的な造りだった。凝った意匠が施されているわけでもない。素朴で、けれどこの孤児院の空気に合う温かい木造のものだ。

 なのに。


「……、っ」


 扉の隙間から、じわりじわりと這い寄る様に見えない手が己の全身を絡め取ってきた。

 足元から忍び寄る冷気は、冷たいなんてものではない。凍えそうだという感覚まで無くなりそうなほど、重苦しくよどんでいた。これほどまでに強烈な空気を間近に来るまで気付けなかったことも、アーシェの混乱を加速させていく。

 目の前で、ランスがドアノブに手をかける。


 ――開けるなっ。


 反射的に怒鳴りそうになって、しかし寸でで押し込んだ。

 飲み込んだのは、ランスの目的を知りたいという欲求が勝ったからだ。会話の取っ掛かりになるなら、彼との関係を縮めるためなら、恐怖だろうと土台にしてみせる。


 ――大丈夫。


 嫌な風に騒ぐ鼓動に言い聞かせる中、遂に扉が開かれる。

 かちゃり、と開く音はまるで禁断の箱を開けた様な響きに聞こえた。それまで押し込まれていた空気が、ぶわっと風の様に顔に吹き付けてくる。


「……ぐっ」


 小さくうめいた声は、彼には届かなかった様だ。平然と薄暗いもやがかかった様な部屋の中を進んでいくランスに、目を疑ってしまう。

 生暖かく、呼吸まで絡め取らんと纏わり付く空気が気持ち悪い。息苦しくて引き返したくなったが、何とか彼に続いて足を踏み入れた。

 一歩進むごとに、重しが頭や肩にのしかかる様な圧迫感が増し、心ごと潰しにかかってくる。ひゅっと響く嫌な呼吸音を無理矢理整え、アーシェは部屋を見渡した。

 がらんと、異様に広い空間だ。綺麗に掃除はされているが、物という物が見当たらない。簡単に備え付けられた窓からは、麗らかな日差しが差し込んで部屋を照らしているが、何故か闇色にしかアーシェの目には映らなかった。


 何か無いか。


 見渡してから左の隅に視線を放り――ある一点で目が留まる。

 きらりと静かに、だが圧倒的な存在感でアーシェの目を射る様に光った。


「……、かが、み?」


 隅に置かれていたのは、大きな一つの鏡だった。

 自分の腰くらいの高さがあり、幅も自分の胴回りよりも遥かに太く、なかなか大がかりな造りだ。鏡の周囲には豪勢な模様を象った金縁がめられており、この素朴な孤児院ではかなり浮いていた。

 その鏡から、強烈な魔力の波動が漂ってくる。先程から痺れる様に肌で感じ取っていたアーシェは、まさか、と眉を寄せた。



「そう。これが、勇者の鏡。……君の命を奪い取るために、初代の魔道士が作り上げた魔法具だよ」

「――――――――」



 瞬間。



〝――げなさい〟



 ぶわりと、微かな声が脳裏に木霊した。

 すぐに記憶の彼方に沈んだため、疑問に思う間もない。ただ、目の前に対面したもう一つの因縁に意識を掻っ攫われた。

 こん、と鏡の枠を軽く叩き、ランスが意味ありげに唇の端を吊り上げる。よく魔力の大海の様な場所にいて平気だなと感心したが、勇者の鏡は勇者のための道具だ。魔王ではないのだから、勇者に害などあるはずもない。

 だとすれば。



 ――魔王は、魔道士にまで嫌われていたのか。



 思い至って、アーシェは少々物悲しくなった。

 初代魔王の親友だった魔道士は、長い年月の末、悪逆非道を繰り返す魔王に愛想を尽かしたのかもしれない。ありえない話ではないから納得もしてしまった。

 だが。


「……鏡、か」


 魔力云々を抜きにすれば、本当に単なる鏡に見える。

 この鏡に、負けたくない。

 よく分からない意地の様なものに背を押され、アーシェは重い体を引きずりながら鏡の前に立ってみた。

 しかし。



「……? 映らないぞ?」



 目の前に立つアーシェを映し出すこともなく、鏡はまっさらな銀色に輝いたままだった。

 それどころか、部屋の風景さえも鏡は反映していない。ただの板だと豪語する様に、鈍い光を放ちながら銀一色を保っていた。


「ああ。これ、勇者しか映さないんだよね」


 ほら、とランスが無造作に立つと、鏡はたちまち役目を思い出したかの様に彼の全身を映し出した。銀の中に彼の姿を浮かべ、嬉しそうに輝いている。

 魔法に慣れ親しんだアーシェもこれには驚いてしまった。おお、と己の容態も忘れて感嘆する。

 またも子供の様に目を丸くするアーシェを、ランスは胡散うさん臭げに見下ろした。

 それに気付いて見返すと、どことなく彼の顔が青褪めている様に思える。どうした、と口にする前に、彼はもう一度こん、と鏡の枠を叩いた。


「この勇者の鏡ってさ、勇者大好きみたいで。勇者の剣をくれたその日から、毎日毎日僕に語りかけてくるんだよね」

「へ……」


 唐突な暴露に、アーシェは更に目を丸くする。

 それを馬鹿にした様に鼻で笑って、ランスは肩をすくめた。


「まったく、僕は女性が好きなのに。男に語りかけられても、全くもって興ざめだよ」

「毎日、語りかけてくるのか」


 何を。


 軽い好奇心から問いかける。

 だが、ランスの瞳には一瞬――本当にコンマ単位でだが、あからさまな不快感が過ぎった。

 元々白かった顔が、更に紙切れの様になっていく。彼の表情も相まって、ぎくりとアーシェの体が凍り付いた。

 そして。



「――魔王を、殺せ」

「――――――――」



 淡々とした死刑宣告に。

 アーシェは、体を深く貫かれた様な強い衝撃を受けた。


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