第3章 キャラ紹介

・レディア


現在イサナが拠点にして動いている国の女王で正しくはセレンディア・セーレ14世。

元のは隣の王国の大公位であったご先祖様が300年前に謀反からの独立。

独立戦争に勝利し見事に公国を樹立した。

独立戦争の際に多種族を巻き込んでしまった負い目から多種族との交流には消極的であったため周囲とほとんど交流がなかった経緯がある。


性格は豪胆の一言。

自身の圧倒的な武勇とそれに裏付けされたカリスマ性に基づいている。

かといって大雑把なわけでなく政治的判断も行えるので知能あるバーサーカーという一番厄介な性質を持っている。

弟が一人いてそちらの方が王に向いているのではと思っており城に居ないことも多く彼女の気質と行動に狂王などと陰で言われているが弟と宰相といったトップクラスの部下たちが彼女こそ王であるべきと認めているため滞りなく国が回っている。


彼女のギフトは【守護神剣】で生まれた時には既に彼女の傍に神剣が控えていた。

この神剣は攻撃系の武器では無く攻撃を防ぐ防御系の短剣に近いのだがある程度大きさを変えられるために大剣サイズに変更して振り回している。

刃の切れ味よりも頑丈さに重点を置かれているので神剣の中では切れ味は良くないが、業物に満たないような武器や防具で防ごうとしても一振りで体ごと真っ二つに出来る。

神剣自体に自我があってよく彼女をたしなめ様としているようだがレディアはそんな事すべて無視している。


酒も好きだが甘い物も好きで最近のお気に入りはホテル・マキアスの焼きプリン。


・イサナから買ったもの


魔剣や魔道具などは購入していていないが紺色のドラゴンドレスにガラスのグラスなど気に入った物はいろいろ購入しているが一番高価だったのは荒野地帯の通商条約の草案。


・スチュワート邸(ホテル・マキアス)


元々は今は断絶した貴族のお屋敷。

ここで殺された最後の侯爵が怨霊レイスになっていたので今まで買い手が付かなく商人ギルドでもブラックリストに載っていたがギルドの新人がそれを知らずにイサナに紹介してしまった。

長年に渡り怨霊レイスという強力な魔物の魔力や霊力受けていたので屋敷そのものに僅かながらに自我が芽生えていた時にイサナの持っていた神器『冥界の火』で怨霊レイスと共に焼けれた結果、怨霊レイスは浄化され超絶した力の余波を受け完璧に自我が発現。

妖精や精霊、付喪神に近しいモノになった。

その後、神界工房の素材と職人による改築工事と神の加護を受けた名づけにより一気に霊格がパワーアップしたおかげで大量のメイドや執事など使用人の幻影を実体化できるようになった。

ちなみにこの使用人たちは昔スチュワート邸で働いていた者がモデルになっている。

今はロッソ家や宰相家の使用人達から最新の清掃技術や料理技術を学んでいる。


・補足説明 神器『冥界の火』


イサナが元の世界から持ち込んだ道具の一つ。

見た目は青い火を灯す普通のたいまつだが熱くは無くむしろ寒気を感じる不気味な雰囲気を持つ。

本来の用途は死者の魂を火の中にくべて記憶や感情などを焼却しまっさらな状態にして魂を輪廻の輪に還す地獄の業火。

その特徴ゆえにアンデッドが触れると浄化もしくは昇天させる力があり未練が有ろうが無かろうか一切関係なく効果を発揮する。

未練があるとそれを焼き切るため一際激しく燃え上がりその際には地獄の業火の責め苦を味わう。

前章で歪悪イービルや瘴気を払えていたのはこれらがアンデッドに属するものでありスチュワート邸が焼かれなかったのはアンデッドでは無いため。

ちなみに本来は生者も焼いてしまうがイサナがケガをしない様に生者には効かないようにカスタムされている。


・サイクロプスの兄妹


荒野からの使節団の一員としてやってきた兄妹でサイクロプスの大神官の孫たち。

サイクロプスは独り立ちするまで名前が無く子供の間はどこそこの息子や誰それの娘と呼ばれる。

巨人なので大人のように見られるが年は12~13。

若者に公国の者とこれからの未来を見せたいという大神官の思いで選ばれた。

兄の好きなものはマキアスで出るハンバーグ。

妹の好きなものは肩まで浸かれるお風呂。


・アレク・ロッソ&マリーロッソ


ロダン・ロッソの息子で現ロッソ商会のトップのアレクとその妻マリー。

普段は王都の商会本部にいるが今回ホテル・マキアスに泊まるために学園都市にやってきた。

彼らの息子が1章で出てきたダニエル・ロッソになる。

父であるロダンがイサナから賢者の眼鏡を購入しそれ以降学園都市支部の若手商人の育成に力を入れる姿をみて前々からイサナに興味を抱いていた。

今回イサナに出会いその発想と手腕に驚いたものの荒野との交易に関する激務が予想されて震えている。

アレクはしれっとリザード族のレザーベストを購入、マリーはしれっとドワーフ族のアクセサリーを購入。


・カタリーナ・グランヒルズ&ファルク・グランヒルズ&アルメア・グランヒルズ


宰相ジェームズ・グランヒルズの妻であるカタリーナとその子供達で息子のファルクと娘のアルメアで10歳の双子。

一章で出てきたセイミが彼らの姉にあたる。

宰相はレディアが心から信用している部下の一人で仕事を押し付けてる負い目もあってか宰相の家族である彼女たちに結構気を使っており双子は特に可愛がっている。

プリンの差し入れを貰ったりホテル・マキアスに泊まったりと一番役得を受けているのがこの3名。

古い知識しかないマキアスに使用人の派遣を持ち掛けたのは実はカタリーナ。

イサナの知っている料理のレシピを報酬に受け取っている。

料理技術が料理人の秘伝になっていることはイサナも知っているがレシピが広まればその分素材や調味料の需要が増えるのでロッソ家の使用人も一緒にという条件で受け入れている。


カタリーナの一番のオススメはフレンチトースト風ハニートースト。

ファルクのオススメは鉄板焼きステーキ。

アルメアのオススメは王道のハニープリン。


・ギルドマスター


学園都市の商人ギルドのトップ。

家族は妻と息子がいて息子は西部の港町の商人ギルドで働いている。

ロダンとの付き合いが長く彼が駆け出しでギルドマスターが平職員の時に初めて知り合い担当として長年対応してきた。

ロッソ商会を公国一番と呼ばれるまで大きく出来た裏には彼の手腕もあり平民出身としては異例の大出世をした生きた伝説の一人。

ギルドマスターの地位にはいるものの定年間際だったので部下に仕事を教えてほぼアドバイザーとしての仕事しかしてなかった。

だが、今回の件で女王直々のお願いで彼の定年延長が決定。

働ける喜びはありつつもこれからの時代の流れに戦々恐々としている。


ギルドマスターの最近の一番の驚きは魚のムニエル。

焼いたバターがこれほど美味しくなるとは思ってもなかった。

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