ミナミメダカ
第33話
ーリーン! リーン!ー
電話が鳴るのが少し早すぎないかなと思いながらも、俺は応対した。
ー社長、大変です。記録が塗り替えられました!ー
相手は、蕎麦屋の店長だった。記録というのは、わんこ蕎麦の大食い記録である。何でも、これまでの倍以上を平然と平らげた美少女4人組が現れたのだという。俺は直ぐに駆けつけようと思ったが、そうもいかなかった。電話が鳴りっぱなしなのだ。
ー社長、ホットドックの記録が……。ー
ー援軍求む。サバゲフィールドに向かわれたしー
ー鯛焼きおまけしたら、売り切れちゃったぜ!ー
そして、それらの報告に共通しているのは、美少女4人組の仕業だということだ。俺には、その美少女達に心当たりがあった。メダカだ。もし次にそのメダカが現れるとしたらどこだろう。俺は先読みして考えた。まさかテレビ局ではあるまいか。いや、違う。もっと身近なところに潜んでいるような気がした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます