第3話 ご褒美…?

…見知らぬ天井?


ではない、ここは隊舎だ。


「…あれ、なんでここに?」


「コケたんだか知らねえけどさ、君柵の下で気失ってたよ?大丈夫?」


「…そういえば」


俺は駐屯地の柵を飛び越えれるような気がして、飛び越えようとした。

当たり前だが、側溝に落ちた。


そのまま気を失っていたらしい。


「ここまで運んでくるの大変だったから今度飲みに連れてけよ~」


「は、はい!」


…一体俺は何万使うことになるのだろうか。

ボーナスを収穫してからにしていただきたい。


「ところでさあ、君彼女とかいる?」


「えっ」


「いる?」


「い、いません」


「そっかあ~」


「どうしてです?」


「なんとなく?」


…後に俺は、小谷3曹のやばい面を見ることになる。


「小谷3曹は…?」


「私も居ない、安心して」


「あっはい」


「さーて、風呂でも入るかあ」


「あー、浴場どこですか?」


「あれ、君どこで教育受けた?」


「旭川っす。」


「じゃあわからないか。ここ。」


小谷3曹はドアを指さした


「えっ、部屋の中にあるんですか!?」


「うん。「2水機の奴らが入ったらキャパなくなる」ってことで部屋の中。」


「ひえ~…待遇いいなあ…」


「あ、でもお湯出る時間短いから。17時から30分間のみ。」


「え…?ってもう24分じゃないすか!」


「そう。で、別々に入ったら間に合わないから今日だけ…ね?」


「うぅ…ご褒美なのか罰なのかわかんねえ!」


俺はそのまま小谷3曹と一緒に入ることになった。


もはや俺は全てを諦めた。


諦めたついでに駐屯地を1周し、そのまま営門へダッシュした!


「こら~現実へ戻ってきなさい~」


警衛の士長がなんか言っているが気にしない。


「おーい。脱柵者~」


しかし、俺が飛び出した先は車道だった。


「こら。正面突破する奴は初めてだ。外禁何日目だ?」


「…外禁じゃないっす」


「は?」


…その後2時間ほど警務隊にお話を聞かれたのは言うまでもない。

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