第2話 真駒内駐屯地へ!
「…まずは真駒内駐屯地に行くか。」
俺は真駒内駐屯地に行くことにした。
ー真駒内駐屯地ー
「ちゃ~」
「うぃーす。どぞー」
「ざーす」
俺は営門をくぐり、司令部へ向かった。
「ここか。3,4階は生活隊舎だっけな。」
「あ、西士長?」
3曹の女性が話しかけてきた。
ネームは「小谷」と書いてる。
外見は可愛い。
「こんちゃ…どなた?」
「あー、君の担当の小谷3曹です。今日から船に乗るまで支援します。」
「あざす!んで、俺の部屋どこですか?」
「ここ。」
俺は部屋へと案内された。
「…は?」
小谷3曹と同部屋らしい。
「…ごめんね?部屋なくてさ?」
…超気まずい。2人部屋だ。
もしや空砲と実弾を見分けられない盲目の北部方面隊は男性と女性を見分けることもできないのか?
いや、それぐらいは出来てほしい。
「あ、もし襲ったりしたら…」
「はい?」
「P220ちゃんが火吹くぜ?」
「…了解しました」
ちょっと襲おうとしたのは内緒である。
「あ、船に乗るまで2ヶ月以上間あるけどその間は基本ご自由にどうぞ。ただ乗船2週間前には水陸機動団員として必要な教育を開始する!まあ、本来であれば明日からする予定なんだけど、装備が1の方に優先納入でうちにはいつ来るかわからないんだよね。」
「ほ、ほう?」
「まあ装備届いたら本当にちょっとだけやるから。あとは船で勉強してきて。」
「わ、わかりました。」
「よし、じゃあ私下で仕事してくるから。じゃーね」
「うぃーす」
…俺は一気に暇になってしまった。
外へでも出るか。
時刻は14時。
部隊帽が支給されていないので丸天帽、迷彩服、半長靴といういかにも自衛官らしい格好で外へ出た。
(とりまPX行くか。腹減ったし)
俺は階段を降りた。
=東厚生センター=
「ここはセブンなのか~」
いわゆる「7-11」だ。11つながりだかしらねえが5.11もここに売っている。
ちなみにクソ高い。
「とりまエナドリとポテチでいっかあ」
俺はエナドリとポテチを買い、隊舎へ戻った。
=部屋の前=
(ファミチキも食いてえなあ)
俺はそう思いながら、部屋のドアを開けた。
「キャッ!早く締めて!?」
「うぃ、うぃす!」
なんということでしょう~小谷3曹が上半身の下着、いわゆるブラを付けた状態で居るではありませんか~
完全にお着替え中のようです。私はなんとバカなのでしょう。
"念のため"ノックをするべきものを平然と開けて入る。
同室者への配慮というものが全 く 無 い
「あ、あの、そ、その…なんていうか…ごめんなさい…」
「いやいいけどさ、君も私の前で着替えるのよ?大丈夫…?」
「…………えっ」
「えっ、じゃなくて…そういうことよ…」
「まじかよ…」
完 全 に 死 ん だ
俺は23年生きて来て女性と交尾どころか交際すらしたことのない童貞だ。
女性耐性が全くない俺にこんなのが務まるのだろうか。
「あ、俺ちょっと…走ってくるんで…その間に…まあ、着替えとか…ど、どうぞおお!」
俺は駆け足で部屋を飛び出した。
2時間後、溝で倒れて気を失っているのを小谷3曹に発見された。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます