13.千代
抜き足差し足で部屋に入る。静かだった。きっと二人とも、自分たちの部屋で寝ているのだろう――。
「どこに行ってたんだい?」
暗闇で女の子の声がした。カチン、と電灯の紐が引かれる音がする。部屋は真っ白な光で満たされ、全てがあらわになった。本棚にゲーム機にテレビに箪笥。ぼくの散らかり切った部屋。そして千代。千代は怒りを表さずに淡々とぼくを見つめていた。
「ええと、あの」
「どうせ三毛を探しに行ってたんだろう?」
「うん、ごめん、ええと」
「あれほどあたしが行くなと言ったのに?」
「だって三毛がいないと不安なんだ。ぼくは三毛と一緒にいたい」
「もう十三歳なんだろう? 猫がいなくて不安なんて年じゃないだろう?」
「そうだけど、でも、三毛はぼくの一部で」
「わけのわからないことを言ってるんじゃないよ!」
とうとう千代は怒った。顔をしかめ、低くて大きな強い声で。ぼくはびくっと肩を動かした。隣の部屋のドアが開いた。よく見えないが、光がこちらを覗き見ているのだろう。
「あたしたちのいる状況をわかっているのかい? あたしたちは殺人鬼に殺されそうになったんだよ。相手は何人も殺し、船でも人を壊した、機械仕掛けの殺人鬼みたいなやつなんだ。見つかったら最後、また殺されるに決まってる」
「でも、そう何度も会わないと思うし……」
「少しでもありうるのなら、絶対にしちゃいけないだろう」
「でも、三毛は……お腹を空かせているかもしれないし……」
「また三毛か。三毛は愛想がいいから誰かに食べさせてもらってるさ」
「三毛が水島に捕まったら……」
「あのねえ、あたしたちがまさにそれに近い状況なんだよ! 捕まったら壊されるさ。今は自由気ままな三毛を気にしてる場合じゃない。自由気ままなあんたにドアを開けさせないようにすることを気にしなきゃいけないなんて、思いもしなかったよ。三毛が帰ってきたらドアを塞ぐなりずっと見張るなりしな。あんたにできるのはそれくらいだ」
あれほど優しかった千代が、気が立って別人のように怒るのは怖かった。三毛にだってあんなに優しくしてくれたのに。ぼくは肩で息をしながら唾を飲み込み、
「ごめん。わかった」
と答えた。千代は、はあ、とため息をつき、こう続ける。
「あんたが嫌いだからこんな風に言うんじゃないよ。あたしだって三毛は心配だ。あたしたちは今窮地に立たされてるんだ。わかってほしいね」
それから光のいる部屋に戻った。ドアのキイ、という音が耳障りに響いた。閉じたドアの向こうでは、ぼくに対する悪口や不満の言葉やあざけりが繰り広げられているのだろうか?
どきどきと大きく鳴り響く心臓の音を聞きながら、靴を脱ぎ、ぼくはベッドに入った。手を伸ばし、電灯を消した。常夜灯がほしくてつけたけれど、あまりにも弱々しい光だったので完全に消した。
*
夢は真っ白だった。何もない。陰もない。ぼくもいない。でも視点だけはしっかりあって、白い場所で何かを見ているのはよくわかった。
遠くで大きな白い扉が開いたのに気づく。両開きの扉は開いたことでようやくそこにあったとわかった。扉は自動制御のようだ。老人が来た。白いローブを着た、長い白髪の老人。顔は九十歳くらいに見える。かなりのしわとしみ。体はぎくしゃくと動く。ゆっくり、ゆっくりとぼくのほうに歩み寄って来る。
「やあ」
三メートルほど手前で、老人は立ち止まった。手を軽く上げ、あの声で気軽な挨拶をした。
「君の夢に来たよ。ようやくね」
――あなたは誰?
ぼくの声は信じられないほど現実味のないものになっていた。逆に、老人の声ははっきりと聞こえる。
「誰って……。わからない?」
老人はぎくしゃくした動きを放り出すかのように滑らかに体を反らして笑い、胸元に手を当てた。
――わからないよ。
「創造主さ」
老人は――老人ではない動きだけれど――手を広げてぼくに顔を少し近づけた。目は見えない。髪で隠れている。
――創造主って、キリスト教みたいな?
ぼくの言葉に、老人はけらけら笑う。何がおかしいのかわからない。
「もしかしたら、そうかもね」
――あなたは何を作ったの?
「言えないな」
――ぼくたちは夢を見ているの?
「それも言えないな」
――言えることを言ってよ。
「そうだな。このままだと時間の無駄だ。君が目覚めたら夢は終わる。夢の中の時間は無限に伸ばせるけれど、君が覚えていられる内容はわずかだ。簡潔に会話をしてみよう。――さて。わたしは救世主だ」
――さっきとそう違わない気がするけど。
「違わない気がするのは君の無知ゆえだね。意味は違うし、クリスチャンたちは明確に二つを区別して考えられるよ。ただ、二つは同じものでありうる」
――わからない。ぼくは無神論者だ。
「じゃあ食事の前に手を合わせるのをやめたら? 無神論者たちのその言葉は、いつも信憑性がない。――そうじゃなくてさ、わたしが君たちを救うってことだよ」
――救うって……。あなたはぼくたちを殺している。
「殺しじゃないし、それに類することをしているのは君たちだろ。水島みたいに、君は姉妹を壊しただろう? ――だから、わたしが言いたいと思うことを言わせてくれよ」
――どうぞ。
「わたしは砂糖を回収しているだけだ。砂糖細工の胎児の栄養としてね。やり方は多少乱暴かもしれないが、君たちは砂糖に魂の汚辱を吸わせているから、砂糖を取ると非常にすっきりした気分になれるはずだよ。これからを見ていてほしい。君や水島やその他のクラッシャーが全ての人々の砂糖の体を壊したら……」
――ぼくは水島とは違う。
「だから寄り道しないでくれ! わたしは君たち不幸な人間を幸福にしたいだけなんだ」
――そんな人間いない。
「いるさ! ここにね。わたしは、同情心の強い男なんだ。哀れみ深いから、救世主で、君たちの魂を救うために創造主になるのさ」
――わけがわからない。
「二つだけ、君でもわかることを教えてあげよう」
老人は人差し指をひょいと立てた。口元はにっこりと笑い、身を乗り出すようにぼくに何かを伝えようとする。不安が走った。不気味な、面白がるような笑みだったからだ。
「君が起きたその日に、千代は壊される。バレリーナは、壊れる。以上だ」
――待って。
ぼくは老人を必死に呼んだ、老人は、ぼくが自ら後ろ向きに離れて行っているかのように遠ざかっていき、老人自身も踵を返してドアに向かっていった。ドアは開き、老人を吸い込み、また閉じた。
*
目覚めると、千代がぼくの顔を覗き込んでいた。黒目がちの目は大きく見開かれ、ぼくが目覚めたのに気づくと「やっと起きたね」と言った。
「おはよう」
「おはようじゃないよ。もう十時近いよ」
起き上がると、部屋には光がいて、ぼくの漫画を読んでいた。眠気でうつらうつらしていると、千代は手を叩いて「寝るんじゃないよ」と笑った。その顔に、昨日の恐ろしい剣幕はかけらもなかった。でも、ぼくの中では不信感が募っていて、千代が学校の女の子たちのようになるのではないかという疑いがずっとあった。
「あ」
ぼくの声に、千代が振り向く。光も、漫画から顔を上げてこちらを見る。ぼくは夢の内容を思い出していた。
「出て来た」
千代は勢いよくぼくに飛びついた。着物のたもとがぼくの肩にばさっとかかる。
「本当かい? 老人が? 何て言ってた?」
千代は真剣な顔でぼくを見つめる。ぼくは、何かを言おうとして、勇気が出ず、結局こう言った。
「自分は創造主で救世主だって言ってた」
「それはあたしにも言ってたよ。そんなの信用するわけない。他には?」
「砂糖細工の胎児にぼくらの砂糖をあげるって」
「それも知ってる。他には?」
ぼくは千代を見た。千代は、自分が今日壊されると知ったらどう思うだろう? 怒るだろうか? 悲しむだろうか? その感情の変化が、ぼくは怖かった。千代は、ぼくにとって怖い女の子の一人に半分なってしまっていた。
「何も」
千代はぱたりと手を落とした。顔には失望が浮かんでいた。ぼくはどきどきしながら彼女の肩の辺りを眺めた。光がこちらを向いていて、その目に真実を暴こうとする意志が宿っているように見えて目を逸らした。
「水島のことを何か知りたかったのに……。老人は何を考えているんだろうね」
千代は口元に手をやり、がりがりと噛んだ。爪を噛む癖があるのだろう。それもまた粗野で恐ろしい仕草に思えて、ぼくはより口を堅く閉ざした。
「とにかく、少なくとも何か変化があるまではここに閉じこもるよ。あんたは絶対にここから動くんじゃないよ」
千代はぼくを指さして釘を刺した。ぼくはこくりとうなずいた。ぼくらはそれから黙ったまま、時間を過ごした。
三毛の声がしたのは、部屋の外だ。はっきりとはわからないが、多分夕暮れのころ。猫なんだから、猫用ドアから入ってくればいいのにそうしない。声も気分がよさそうな柔らかで滑らかなもので、不安を抱く必要はなさそうだった。
「三毛だ!」
ぼくが立ち上がると、千代がぼくの腕を掴んだ。
「行くんじゃないよ」
「でも」
「三毛が入ってくるまで待ちな」
ぼくはじりじりとしながら猫用ドアを見つめ続けた。三毛は、入ってこない。誰かと一緒にいるのか、楽しそうにその誰かを呼んでいる。でも、ぼくを呼んでいるのかもしれない。
「何か、変じゃない?」
光が、怯えたような声を上げた。
「わたしたちを呼んでる。まるで出て来いって言ってるみたいに」
途端に、千代がぼくと光を連れて部屋の奥に引っ張った。ぼくはどきどきと鳴る胸を押さえながら、ドアを見る。
にゃあん、と三毛は鳴いた。確かに三毛の声だった。猫用ドアが、かたんと鳴った。白い小さな足が見えた。続いて、顔。三毛の顔だった。ぼくたちは安堵した。三毛はいつものようにのんびりと部屋に入ってきた。
「何だ。いつもの三毛だよ」
ぼくが半分乾いた笑い声を上げると、千代が「しっ」とぼくの口を塞いだ。
「ここか」
男の声が、ドアの外でした。ぼくらは体を強張らせた。
「声が聞こえたぞ。子供の声だ」
水島の声だった。ぼくらは壁に体を寄せ、声を出さないようにそれぞれの口を塞いだ。三毛はそれに構わずぼくの体に頭を擦りつける。
三毛、お前は何ていうものを連れて来たんだ。
「出て来い! いるのはわかっているんだぞ!」
水島は胴馬声を上げ、ドアを勢いよく叩いた。ドアは何度も叩かれ、蹴られ、ノブが掴まれてガチャガチャと揺すられる。ぼくは、パニックを起こしかけていた。三毛を抱き、一歩も動けずに、しゃがみこんでいる。
「わかってるんだぞ! わたしのカナリアが言ってるんだ! 開けろ!」
ドアの音と水島の常軌を逸した叫び声は、ぼくの部屋中に響いた。
「いや、いや!」
光が、耳を塞いで泣き出した。叫ぶように、大声で泣く。
「もういや! 助けて。やめてよ!」
光は、狂ったように泣いた。ぼくのパニックも、募っていく。思考が停止する。何も考えられない。
「移動するよ。あたしたちの部屋に」
千代は静かにぼくと光を引っ張った。すごい力で。ドアが開き、ぼくは光と千代の寝室にいた。
「こういうこともあるだろうと思ってた。三毛は自由だからね。エレベータで移動する。一階のホールに出る」
「で、でも、でも」
「部屋から出たら、捕まるっていうんだろう? こういう密室よりは捕まりにくいさ。あの広いところに出て、あたしたちは壊される前に水島を壊すんだ」
ドアが破られる音がした。物理的な鍵はないけれど、ぼくが許した人間以外を通すことのない正直なドア。今までぼくらを守っていたベニヤのドアは、壊れてしまった。水島は、外れた蝶番を簡単にドアから引き外し、ぼくの部屋に侵入した。
「どこにいる?」
ぼくらは静かにエレベータに乗った。ドアが閉まる。そこに聞こえてくるのは、水島の声だけだ。
「どこだい? カナリアのために、出てきておくれよ……」
*
ホールは、きらきらと輝いていた。きっと多くの人間をシャンデリアの光にしてしまったのだろう。夜が近いというのに、人気がなかった。二、三人の男女が、物憂げに酒を飲み、日記帳をつけていた。
ぼくは光を抱えるようにして歩いていた。光は茫然自失の様子で、ぼくが引っ張らなければ歩くこともできなかった。千代は周りを警戒しながら、ホールの真ん中のテーブルも椅子もない広い場所に立った。三毛はまたどこかに行ったけれど、もう構ってはいられない。
「背中合わせになって立っていよう。そうすれば誰かが水島に気づくから」
「千代さん、ずっと言えなかったことがあるんだ」
「何だい?」
千代の声は切迫していた。ぼくは、勇気を出して言った。
「老人は言ってた。千代さんは今日壊されるって」
千代は一拍置いて、ため息をついた。
「そんなことだろうと思ったよ。あんたが何で黙ってるんだろうって考えたらね。あたしのことが心配で、言えなかったんだろう?」
まさか千代が怖くなって信用できなくなったからだとは言えなかった。千代はこんなにもぼくらを助けてくれているというのに。ぼくは黙ったまま、正面を見た。夜が近かった。空と海はほとんど黒一色だった。間に挟まったグラデーションの青色を残すのみだ。
刻々と時は経ち、外は闇となっていく。もう、深夜に近いだろう。時々すすり泣いていた光は、脱力したようにしゃがみこんでいた。彼女は誰よりもショックを受けていた。どうしてだろう。この事態が終わったら、何が彼女を特別怖がらせたのか、話してくれるだろうか――。
「来た」
千代はかすれた声を上げた。光がさっと立ち上がった。のっそりと、ホールの二階の階段から水島が現れた。手には長い包丁があった。光が、ひ、と息を吸った。とん、とん、とん、と水島は左側の階段を降り、踊り場を過ぎて、左右の階段を一つにした広い階段の真ん中を降りてきた。
「わたしはね、別に医者になりたかったわけじゃないんだ」
水島は言った。何を言っているのだろう?
「代々医者だったから――徳川様のころからのね――それだけだ。けど、医者になってみれば、人々はもだえ、苦しみ、血を吐いて死ぬ。医者は何もできない。転地療法。日光浴で結核菌を殺す。さほど効果の感じられない薬。それだけしか与えられないし、助言できない。辛かったな」
水島はゆっくりと階段から降り、床にたどり着いた。笑みを浮かべ、さわやかに笑う。
「苦しむ患者を見たくなかった。だから、殺した。貧しさの中で、咳をして苦しみながら死ぬよりはずっといいと思ってね。そう、皆貧しかったんだ。劣悪な環境で飢えながら死を待つよりは、ずっといいという結論に達した」
「ふざけんじゃないよ。あたしのじいさんは元気だった。お前の言う、そんな病気なんかじゃなかったんだ。ただ、咳をしていただけじゃないか」
「無知は困る。君のお祖父さんは明確に結核菌に侵されていた。それに結核患者が生きていると、周囲に感染するんだ。不幸の再生産だよ」
「そんなの知るもんか。あんたは生きてられる人を殺したんだ! どんなに善意ぶった言い訳をしたって、許されないんだ」
水島は、ふふ、と笑った。
「世間でも、わたしはそう罵倒されていた。わたしの家族も面汚しだと怒り狂った。でも、わたしは患者を救えない苦しみのほうが辛いんだよ」
水島は、走り出した。光が、きゃあ、と声を上げて這うように逃げ出した。ぼくは動けずにいて、武器を探していた。ここでは椅子しか見当たらない。ぼくも何か持ってきたらよかった。千代はいつの間にか長い木刀を持って、ぼくの前に立っていた。それを、思い切り振りかざす。
ガン、と音がした。木刀が水島の頭に当たって、水島は垂れた血を舐めながら立っていた。目は千代から一時も離れない。千代は更に振りかざした。ぼくも加勢しようと水島の足にぶつかろうとする。そのときだった。
「中野千代。君は働き者で健康だ。せめて痛くない方法で壊してあげよう」
千代の胸に、包丁が横ざまに突き刺さっていた。千代は一瞬顔をしかめた。それから、ふっと息を吐き、白く変化した。白い彫像のようになった千代は、力の抜けた顔になり、――どさりと落ちて、砂糖の山になった。
きゃあああ、と光が叫んだ。涙が溢れ、叫び声は止まらない。周りにいた二、三人の人たちは、ぼくらを見てショックを受けたのか、一人砂糖になって崩れた。あとはどこかに消えた。ぼくは、水島に飛びかかった。肩を殴り、胸を押し、ただ同じ言葉を叫び続ける。
「人殺し! 人殺し!」
水島は包丁を持っていなかった。千代と共に砂糖となったからだ。目を見て、ぼくは言った。
「人殺し!」
水島は、落ち着いた、温かみさえある声でこう言った。
「わたしは人殺しだ」
「わかってるんなら」
「カナリアは、どこかに行ったみたいだ」
ぼくは、怒り狂いながら水島の胸を殴る。水島は、気にせず続ける。
「そうだ。わたしは人殺しだ」
水島の感触が変わった。何だか、固いけれどもろい、何かになった。恐る恐る見上げた。砂糖になっていた。ぼくはその物体から離れた。水島の砂糖細工の像は、その勢いで後ろに倒れ、崩れた。
うわあ、とぼくは叫んだ。光はしくしく泣いている。
――うるさいなあ、叫ぶなよ。
声がした。ぼくはそれどころではなく、また壊した人間について考えていた。ぼくは、人を壊しすぎてはいないだろうか?
――水島は充分壊してくれた。だからカナリアを外してやったんだ。
「カナリア?」
ぼくは呆けた声で訊く。
――わたしが仕込んだ、機械仕掛けの狂気さ。水島は心優しき殺人鬼だよ。やったことは悪いけれどね。
「あなたが仕組んだの?」
――そうさ。水島は人を殺したり、壊したくなかったんだからね。殺したのは、彼なりのやむを得ない考えからだろうね。
体が恐怖で震えた。老人は何でもできる。ぼくらに何かを仕込むことだって。
光が震えていた。ぼくは、光の元に歩み寄り、立たせる。彼女はようやく立ち上がると、ぼくにすがりついて歩き出した。
――午前零時だ。
老人が言った。
――君はバレリーナに会えなかった。
はっとする。バレリーナとの約束。
――バレリーナは砂糖細工になって崩れてしまったよ。レッスン室で。
ぼくは、目をぎゅっとつぶって耳を塞いだ。
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