第4話
俺はルドの話を聞きながら表面上は冷静を装っていたが内心では非常に動揺していた。
大体異世界転生してもらうと言われて喜ぶ奴なんて本当にいるのか?
記憶を保持したままーーー未練を持ったまま右も左も分からない新しい環境に放り込まれるんだぞ?
……………………絶対に嫌だ。
俺にだって、多い訳では無いが前の世界に未練はある。家族、友達、今までに関わってきたみんな、、、そして、後輩。今だって、俺が勝手に庇っただけなのにあいつは責任を感じて無いか、とか、そもそもあそこで渡さずに冬休みに会いに行って渡せばよかったんじゃ無いか、とか…後悔なんて数えきれない。
これを抱えながら生きて行くなんて俺には到底…無理だ。
ーーチート能力があるかどうかと聞いたのはそれで世界を滅茶苦茶にしてから死ぬのも悪く無いと思ったからだ。…なかったが。
ーー日本語が使えるか聞いたのは最後に手紙ぐらい書かせてもらいたかったからだ。女神なら何とかして地球に持って行ってくれそうだし。
ーー目的を聞いたのはすぐに死んでしまっても良いものなのか聞いておきたかったからだ。…教えてはくれなかったが。
ーー魔法の説明を聞かなかったのはそんなもの使う暇もなく死んで楽になってしまおうと思ったからだ。
つまりは、俺は異世界へ行ってすぐに死ぬつもりでいた。
もう楽になりたい。この後悔から逃げたい。その一心で。
「では、良い異世界ライフを!」
「ならねぇよ、そんなもんには」
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シリアスにしすぎました…( •᷄⌓•᷅ )੨੨
作者がシリアス書きたくないので()これからシリアスはほぼ無くなる予定です
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