25th contact 魔法少女倶楽部 part6
「さあ、始まったぞ!特に込み入った設定も作らず、適当に始めた魔法少女倶楽部が!」
「そんなんでいいのか?」
「どうせそんな風にしかならないだろう?」
おじさんたちはワームを倒しながら、魔法少女倶楽部は続ける。
「さて!今回の議題は、タイプ・ミラクルについて」
「急にグロくなったな」
「そうだな」
「フキちゃんはどうなったんだ?」
「死んだ」
「嘘だろ?」
「ヒロインじゃないか!」
おじさんがやられそうになったところを箒に跨った魔法少女が助ける。
「肉体は滅びた、と言うべきかな?魔女と同じ理論で、体があっちの領域、空想領域の方に飛ばされたというか帰属した、みたいな」
「なるほどな」
魔法少女倶楽部員は分かっているようだったが、魔法少女たちにはよく分からないようだった。
「次に、魔法少女ウィッチマジカルについてだが」
「合法ロリ」
「残念ながら、肉体は当時のままだから、合法ロリとは言えないな」
「くっ。ロリが合法化されない世界なんて嫌いだ!」
おじさんに向かって魔砲が飛んでくる。間違いだと思いたいが、恐らく間違いではないだろう。
「あれもまた、魔女ピースメイカーのタイプ・ソーサラーに似た魔法体系ということで怒った奇跡だな。性能面では飛躍的に上がった個所は少ない。ともあれ、もとより魔女はブーストにより短命ではあるが強力な能力を発揮できる。それに体力増加が加わった感じだろう」
「魔力回復もあるみたいだね」
「特にサギノミヤと契約した力という恩恵が強いのだろう。魔法少女ほどのものではないが、魔力の補給ができる」
「そもそも魔力ってなんですか?」
ワームを蹴り飛ばした男が尋ねる。
「ここでいう魔力は人体から生成されるものと夢幻領域から抽出されるものの二つがある。主に魔力という言葉の使い方として正しい方は人体精製の方だろう。少女たちの夢や空想力と夢幻領域を繋ぐ力だ。夢幻領域には世界を生み出すほどのエネルギーが存在している。そのエネルギーを使って魔法少女たちは魔法を使う。その魔法の力のことを魔力と呼ぶこともある」
「じゃあ、魔女は一体どういう仕組みで?」
「彼女らの肉体や精神は現実領域と夢幻領域の狭間である空想領域に属している。故に、制限なく魔力を夢幻領域から引き出せる」
「そんなの、チートじゃ――」
「だが、人間には夢幻領域から引き出せるエネルギー量が決まっている。それが俗に言う魔力量という奴だ。ここでいう魔力量は体内に貯蔵できる魔力の量ではなく、作り出せる魔力の量とでも考えればいい。だが、魔女は体が成長しない分、一生分の魔力量を使うことができる。つまり、一生分の回数制限のあるパスをもらっているのと同じだ」
「なるほど。で、そのパスを使い切ると消失すると。そういうことだ」
魔法少女たちは始めのうちこそ劣勢を強いられていたが、今は徐々にワームたちを圧し始めている。
「さあ、フィナーレに向かって頑張るぞ!」
おー、というたくましい声がおじさんと魔法少女たちの群れから響き渡った。
How did you feel when you are moon, and I believe myself.
But I don’t know her goal.
Fine.
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