第49話

カレン『……青山…未来さん……?』


優「うん…確かそんな名前の子だったはず……でも佐々木の奴“中学ん時”にも派手にやらかしてたらしい……、」


カレン『……何が…あったの……?』


水嶋が恐る恐る問いただす。


優「実は……、」


優:母「優ー!ごはーん!」


優の言葉を遮るように台所から優の母の声が響き渡る。


優「……んん……//」


優は思わず顔を赤らめる。


カレン『ふふ…お母さん、ご飯だって(笑)

アタシもこれからご飯だから、また…明日ね?』


水嶋は少し笑いを堪えるように話す。


優「あ…う、うん//…ごめん…じゃあね?//」


カレン『はーい、バイバーイ、』


水嶋はそっと嬉しそうに電話を切る。


カレン(……母親か……ほんとに偉大な存在ね……、)


水嶋は寂しげな表情でそう感じていた。



カレン「きぃちゃーん…なにコソコソしてるのー?」


京子「え、き、気付いてたの!?(笑)」


カレン「盗み聞きとか…ありえないよー??」


洗面台の部屋からこっそり会話の一部始終を盗み聞きしていた京子に、水嶋は彼女の存在に気付いていたかのように眉をひそめながら注意した。


京子「た、たまたまだよ!たまたま!(笑)

ご飯だから呼ぼうと思ったら…電話してたから………潮彩の子??」


カレン「うん…友達の男の子から…、」


京子「えー!//みっちゃん男の友達出来たの!?//

ちょ、ちょっと…転入してからまだ2日目だよ……?//」


カレン「いや…友達くらい出来るでしょ(笑)……てか!何にもないから大丈夫だよ!変な勘違いしないでよ!//」


水嶋は足早に京子の脇を通り過ぎ、居間に戻って行った__。





田城家___

同時刻____


明里「誰から?」


優「!!…ちょっと驚かすなよ姉ちゃん!……何か言ってから入れよな……、」


明里「いや無茶言うな(笑)玄関先で電話してるアンタが悪いんでしょーが、」


明里は靴を脱ぎ、持っていたバックで軽く優の頭をポンッと叩きながら、そのまま洗面台に向かって行った__。

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KAREN〜許されざる報復〜 HIROKI @10160726

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