第40話

廃棄処理場内___

PM17:20_____


遊也(しっかし優の奴もツレねぇよなぁ〜、)


八木は一人寂しく潮彩高校から少し離れた

今はほとんど誰も立ち入ることのない廃棄処理場を帰宅路の近道として利用していた__。


?「………オイ………?」


遊也「え…、」


突然誰かに呼ばれた気がした八木は慌てて後ろを振り向く。


遊也「え…誰…すか……?」


片手にバットを持ち、灰色のパーカーを着たかなり高身長の体格のいい男が八木の背後に立ちつくしていた。


遊也(え…待って…なん…なの…この人……えっ……、)


?「八木…遊也だな……?」


遊也「ハ…ハイ……、(え、なんで俺の名前を…、)」


八木の頭の中はもはや真っ白になっていた。


?「……私怨はねぇが……悪ぃけど死んでもらうぞ……、」


男はそう冷徹に八木に言い放った。


遊也「……え……死んで…もらう……?」


八木の脳裏にその言葉だけが響き渡る。


そして男は今まで深々と被っていたフードをゆっくりと持ち上げながら、今まで隠していた顔をさらけ出した。

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