第38話

「うわ、警察だ…、」


「ヤバ…、」


「ドラマみたい……、」


塚原「お前ら早くここから離れなさい!」


周りの生徒は二人の刑事を見て呆然としていた。

塚原はさらに大声で生徒達を誘導する。



曽我部「…………国枝…鑑識呼んでこい…、」


国枝「はい…、」


佐々木の遺体の側に座り込んだ曽我部が屋上を見上げながら背後にいる国枝に伝える。


曽我部「………………………、」


佐々木の遺体を隅々まで見回しながら、出血している頭部に手を抑える曽我部。



塚原「ほら急いで教室に戻るんだ!早く!」


カレン「………………………………、」


塚原の誘導でゆっくりと教室に戻って行く生徒達の中で、水嶋は佐々木の遺体の側に座り込む曽我部を見つめていた。




放課後·2-2組___

PM16:40___


「なぁ?お前事情聴取なに話した?」


「いや…普通にゲーセン行ってたって言ったんだけど(笑)」


「……明日も誰か……殺されたりするのかな?」


「いやちょっとそれはヤバいから…マジ意味分かんないし……、」


「明日…学校休もうかな……、」




花奈「佐々木も…死んじゃうなんて……自殺……だったのかな……?」


カレン「そんなの…分かんないよ……本人でもない限り……、」


水嶋は不安な面持ちで答える。


花奈「誰かが後ろから押したとか……ないよね?」


カレン「……何それ…止めてよ……アタシ…ちょっと気分悪くなっちゃったから…帰るね……、」


花奈「えっ…う、うん……気を付けてね……?」


カレン「……うん…また明日…………、」


花奈「また明日……、」


カレン「………………………………、」


HR終了後も生徒達は様々な感情で話をしている、水嶋はその中で足早に教室を後にする__。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る