第32話
カレン「でも分かってたよ…アンタなら絶対に謝らないって……ただのクソ高飛車女!いつも自分が正しいって!自分が一番!世界は自分中心に動いてると思ってる!気に入らない奴は叩きのめす!
……そんなアンタを知ってたから…だから初めからアンタの謝罪の言葉なんか期待してなかった……、」
水嶋は佐々木の上に馬乗りになりながら激しく罵倒し続けた。
明日香「………………………………、」
佐々木はもはや喋る気力を失っていた。
カレン「………青山………、」
明日香「……えっ……、」
カレン「青山未来に死んで詫びろ……、」
明日香「……青山……?」
佐々木は怯えた表情で答える。
カレン「アンタ言ってたろ?…暇だから、青山も中西美咲と同じ目に合わせるって……、」
明日香「……き、聞いて…た…の…、」
カレン「…中西美咲のために死んで詫びろとは言わない…、
だってもう中西美咲は“死んでる”から……、
でも青山はいま生きてる……アンタのせいで死ぬほど追い込まれてる……、
あの子が死ぬ必要なんて何一つない………、
アンタが死ねばいいだけの話……、
青山を死に追いこもうとしているアンタがね………、」
水嶋はゆっくりと佐々木の上から離れた。
カレン「そこから飛び降りれば……許してあげる……、」
水嶋は屋上のフェンスに指さした。
明日香「………い、いや……アタシ……、」
佐々木はゆっくり立ち上がりながら呟く。
カレン「……聞いて……佐々木さん……、」
明日香「………?」
カレンは落ち着いた声に戻り、佐々木に問い始めた。
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