第30話

明日香「アンタ…何様のつもり?…こんな10万くらいでアタシが許すとでも…、」


カレン「10万が嫌なら100万でもやるわよ……“人の命に比べたら安い”もんだし……、」


明日香「はぁ?…アンタ…何言ってんの?(笑)……人の命って……ヤバ……(笑)」


さすがの佐々木も水嶋の言葉に呆れる。


カレン「……いいわ…いま下りてやるよ…しょうがないから……、」


水嶋はゆっくりと下に降りていく。


明日香「アンタさ?…なんか金があるからってアタシのことバカにしてるみたいだけど……とんでもないことしてるの分かってる?(笑)」


カレン「…………………………、」


水嶋は悲しげな表情で佐々木をじっと見つめ続ける___、


明日香「なんか言ってみろよっ!なぁ!

それともなに、ほんとに金があるだけでそれ以外は何の取り柄もないとか?

マジ調子のんじゃねぇよブス!

アンタ……ほんとマジで覚悟した方がいいよ?(笑)」


カレン「…………まだ…………、」


明日香「はぁ?なに?(笑)」


佐々木は挑発するようにわざと耳に手をやる。


カレン「アンタまだ…こんなくだらないことしてたんだ……、」


明日香「……アンタさっきから何言ってんの?」


佐々木が呆れた表情で聞き返す。


カレン「……はぁ……、」


水嶋が深々と溜め息をつく。


ガシッ!


佐々木が勢いよく水嶋の胸ぐらを掴んだ。


カレン「?」


明日香「なに今の…すっごいムカついたんだけど…溜め息とか…マジ……、」


佐々木の怒りは限界まできていた。


カレン「……殺してみる?」


明日香「?」


カレン「また…殺してみる?」


明日香「アンタ…何言って……、」


佐々木の言葉が詰まる。








  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る