カレン「田城くん…、」

優「あ……水嶋……、」

優の前からゆっくりと水嶋が歩み寄って来た。

雅紀（はぁ？……何だよあの女……田城の奴……あんな美人の知り合いがいんのか……？）

長谷川はその光景を背後から凝視していた。

カレン「なんか……“変な人”がこっち見てるけど……(笑)」

カレンは苦笑いを浮かべながら優の背後から凝視している長谷川を見て呟いた。

優「え？……あぁ…2組の長谷川雅紀……“冴えない奴”だよ……、」

優は後ろを振り向きざまに無表情で言い放った。

詩織「………………………………………、」

カレン「……………………………………、」

上村と水嶋は遠くから何かを察したかのように見つめていた。

優「と、とりあえず離れよう…、」

カレン「うん、」

詩織「♪」

詩織は何故かカレンに微笑みながら会釈をする。

カレン「…………………♪」

カレンはそれを笑顔で返して去っていく。

雅紀「えっ、詩織…あのハーフみたいな女と知り合いなのか？」

詩織「え、ううん、知らないよ……すっごいキレイな人だなーと思って……、」

雅紀「あーね……、」

詩織「浮気すんなよ、」

雅紀「いや、し、しないよ…//」

上村は見上げざまに薄目で長谷川に念を押す様に言いつける。

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