第9話

優「あ、もしもし?遊也?」


遊也「………………………………………、」


優「………ね?………遊也………?」


優の返事に対して八木からの応答はなかった___、


優「もしもし?遊也?なぁ、ふざけんなよ?遊也?…いま何してんの?……外にいるのか……?」


優の声は通じず、ただ電話越しから風の吹く音だけが寂しげに聞こえるだけであった__、


優「なぁ!オイって?いい加減にしろよ!電話出てんじゃん!なんで何も言わないの!?」


優は徐々に苛立ちを露わにしてきていた。


ツー………、


そして結局遊也からの返事は無かった__、


優「…………………遊也………まさ…か…………!?」


優は咄嗟の思考判断で今日の午後のホームルームで前川が言っていた不審な人物をふと思い出していた。


優「!!」


何か良からぬ事が起きている、直感でそう感じ取った優は急いで部屋から飛び出した!

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