第8話

八木と別れた優は、一人目的のある場所に来ていた___、


優「ここに来るのは……もうこれで2回目だね……、」


優が来ていたのは高校から数キロ離れた場所に位置している小さな墓所だった。


優「……………ごめんね、また来るから………、」


優は涙ぐみながら足早にその場を後にした。




優「ただいまー」


優は疲れ切ったように自宅の玄関先に座り込んだ。


母「おかえりー、今日は遅かったわね?」


優「ちょっと遊也と飯食いに行ってた…、」


母「えっ!?じゃあご飯いらないの!?」


優「え、あ、うーん…いらないわ(笑)」


母「もうー!そういうの早めに言ってよねー?アンタの分どうすんのよ?」


優「姉ちゃん食うべ?(笑)」


母「食べるわけないでしょ!もうー……、」


優は母親と姉と3人で暮らしていた。

父親は優が小学5年生の時に脳梗塞で既に他界していた__。


優「ちょっと遊也と電話してくるから邪魔しないでねー、」


母「好きにしなさい!」


優は申し訳なさそうに台所に目をやりながら2階に上がって行った___、


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る