第3話

遊也「あれ…2組の転入生だ…、」


優「え………マジ…かよ……、」


遊也「え、どうしたの…?」


優「…あれ…“咲ちゃん”じゃん……!」


遊也「はぁ?知り合いなの?」


優「違う違う!咲ちゃんだよ!ほら!前に見せたじゃん!俺が最近ハマってる“アイドル”がいるって!」


優が興奮しているのには理由があり、どうやら例の転入生は優が最近気になり始めていたアイドルグループ キラ☆ホシの月島 咲に瓜二つであるらしい_。


遊也「あーなんか言ってたなぁ……え、見せてよ写真?いま携帯持ってるべ?」


優「う、うん!やべぇって!何でこの学校に転入して来たんだよ!!」


優は興奮冷めやらぬ状態で、ズボンのポケットから慌てて携帯を取り出し、八木に月島 咲の写真を見せつけた。


遊也「え…すげぇ…マジで似てる……(笑)」


優「似てるんじゃなくて本物だよあれ!」


そうこうしてるうちに例の転入生はゆっくりと二人の脇を通り過ぎようとしていた_。


優·遊也「…………………………………、」


二人は口を開けたまま、ただ通り過ぎてゆく転入生に目を向け続けているだけであった__。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る