第1予言 変わらない景色
いつもの朝、いつもの満員電車に揺られながら腐れ縁の友人と話していた。
「なあ、大樹。進路決めた?俺は全く考えれなくて三日三晩寝てしまった。」
そう、言いながら話しかけるのは小学生から仲の良い糠平音更。
「音更は推薦で大学行けるよ!真面目で優秀だし…僕は大学も就職もしたくないから憂鬱だよ。」
ため息をつきながら、目上の広告を眺める僕は
広尾大樹。
僕たちはこの春、高校2年生に上がった。
遊ぶぞ!と皆で盛り上がった矢先、
進学か就職かの二択を突きつけられた。
三日三晩寝て彼女とのデートをすっぽかした糠平は
「いや、その俺も進学か就職に悩んでるんだ。大学に行くのは簡単なんだけど大学行って遊ぶだけなら無駄なのかなぁって思うんだ。」
それからはお互い平行線のまま学校に着いた。
つまらない授業、売店にあるいつもの弁当、いつもの帰り道。
なにも変わらない、なにも変えない。
僕、平尾大樹はそんなつまらない人生をずっと歩み続ける。
と、考えてしまった。
「コンビニで気分転換にコーラでも買って帰ろ」
立ち寄ったコンビニでコーラと
無意識に目に入ったバイトの求人情報を持って家に帰った。
その中で何個か気になった求人に応募して面接終わって受かったのはたった1つだけだった。
朝起きたら異世界で予言者として転生されていた? ノーザンライトフェニックス @kasiken
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