だから、あなたをここで殺します

キャラクター紹介（3章終了時点）

注意！　こちらは3章終了までのネタバレが入ってます！

まだ読んでない方はブラウザバック！！

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セレスティア・ヴァレンタイン

年齢：17歳

身長：166cm

体重：60kg

血液型：A型

誕生日：10月23日

髪／目：白髪のポニーテール／空色の瞳

　本作の主人公。愛称は『セラ』。不死身の『殺人鬼』。

　三年前にアリスに両親を殺され、彼女に殺意を抱く。そこを咲良に付け込まれ不死身となった。現在は他の不死者を殺す旅に出ている。その真の目的は自殺するためであるが誰にも話していない。

　軍の元で鍛えられたため身体能力は高い。刀を主武器としているが銃の扱いも得意としている。

　不死者のみが扱える特殊能力『権能』を現在所持していない。三年前に比べて殺人衝動が強くなっている模様。

　アリスとの戦闘の際、『臨界点』に近付いた影響で色彩感覚を失い、更に一部の感情が欠落してしまう。ただし、リコに対してのみ今まで通りの感情を保っている。

　リコとお互いの秘密を打ち明けたことによって、彼女との絆が深まり新たに『生きる』という決意をする。また、リコを思い出すことで殺人衝動が和らぐようになり徐々に正気を取り戻しかけていた。

　しかし、3章終盤でリコを失ってしまい……。

紅崎（こうさき）リコ

年齢：15歳

身長：154cm

体重：49kg

血液型：不明

誕生日：不明

髪／目：藍色のショートカット／赤色の瞳

　本作のヒロイン。

　一年前にセラと出会い、現在は恋人同士となる。

　東の国の文化に詳しく、よく和食を好むが食リポが絶望的に下手くそ。

　セラと共に軍の元で鍛えられたため、射撃技術は優秀。しかし残念ながら猟奇的な物が苦手で、血を見ると嘔吐ないし酷い時は失神する。

　セラを心から信頼しており、不死者を殺す旅に共に出ているがセラの真の目的は知らない。しかし、内心では怪しく思っている模様。

　その正体は咲良によって作られたホムンクルス。瞳が赤いのもホムンクルスが持つ特徴だからである。

　『紅崎リコ』という名前は凜華から与えられたものであり、本来は『紅崎凜心』という綴りである。漢字が上手に書けなかったために凜華が配慮して『リコ』と片仮名表記にした。

　セラと互いに秘密を打ち明けたことによって絆が深まり、精神が大きく成長する。その成長ぶりはトラウマの対処になっていた咲良に立ち向かうことができるようになるほど。

　3章終盤、咲良の罠に嵌まり、埋め込まれていた『爆弾』が起爆して死亡した。

カレン・ダッシュウッド

年齢：27歳

身長：172cm

体重：68kg

血液型：B型

誕生日：7月16日

髪／目：茶髪のセミショート／黒の瞳

　エルメラド国軍の『忠犬』として恐れられている女性。階級は少将。セラたちの上司。

　三年前にセラを保護してから彼女の監視役を任されている。

　基本的には厳しく真面目な性格。軍に絶対の忠誠を誓っており、裏切り者には容赦しない。

　だが素面は割と適当で面倒見のいい姐御肌な性格。酒癖が悪く、酔うとかなり面倒な性格に豹変する。しかし、二日酔いはせず寝ると治る。三年前まで喫煙家だった。

　また女癖も悪く、好みの娘を見つけてはよくナンパしているようだ。

　アイリスとは軍の養成学校で出会い、彼女を気に入って共に行動するようになる。まだ下級兵士だった頃、戦場でアイリスを庇い右目を失った。アイリスに恋心こそ抱いていないが肉体関係を結び、一夜をともに過ごすことが多い。

　ヒルドルとの戦闘後、エレナに寄生され体を奪われるも持ち前の精神によって自我を保ち、彼女と共存関係に陥る。

　アイリスの死亡、そしてその死の原因が自身に直結していることを知ったことによって精神の均衡が崩れ、自我が崩壊寸前にまで追い詰められたが回想する中でセラやアイリスに支えられてきたことを思い出し、再起した。

アイリス・ハーバード

年齢：24歳

身長：168cm

体重：63kg

血液型：A型

誕生日：11月25日

髪／目：アッシュグレイのロングヘアー／アッシュグレイの瞳

　カレンの補佐官。エルメラド国軍の衛生部所属で階級は大尉。

　衛生部きっての医療技術を持っており、重傷を負ったセラの治療を任されている。毒舌家かつリアリストであるため、よく周りから反感を買われることが多い。

　カレンとは学生時代からの馴染みで彼女に特別な想いを抱いている（そしてバレバレである）。想いこそ遂げられていないが肉体関係は結んでいる。

　凜華の『権能』によって、頭が内側から爆ぜて死亡した。

ジリアン・ストレンジャー

年齢：15歳

身長：156cm

体重：51kg

血液型：O型

誕生日：2月12日

髪／目：ピンク色のショートボブ／ピンク色の瞳

　セラの直属的な後輩。

　無邪気で人懐っこく活発的な性格。よく語尾に「～っス」と砕けた口調で話す。

　セラのことを心から信頼しており、不死者であることも受け入れている。年齢が近いリコとは仲が良く、共にセラをからかったりしている。

　小さな西の地方から上京してきた新兵であり、軍に入隊した理由も『給料が高いから』という単純なもの。故に国の忠誠心は低く、実は周囲から問題児として扱われていた。尤も、本人は気付くことはなかったが。

　戦闘能力も平均であり、若干勇気は欠けているがその無邪気さから場の緊張を解してくれるムードメーカー的存在である。

　殺意に飲まれたセラに襲われて以降、無意識に彼女に恐怖と疑念を抱くようになる。アイリスが死亡した後もリコを優先していたセラに疑念が膨れ上がっていき、凜華の『権能』に触発され一時は狂気に陥ってしまった。その後セシリアの介入によって正気を取り戻し、彼女に止めを刺す助太刀を担う。

　『殺人鬼』に堕ちつつあったセラに恐怖していたが、リコを思い出し正気を取り戻した彼女を見て信用することにした。

オリヴィア・ミッドナイト

年齢：26歳

身長：168cm

体重：64kg

血液型：A型

誕生日：12月9日

髪／目：ロングヘアーの黒髪／黒色の瞳

　主に狙撃を得意とする二等兵。

　冷静沈着だがちょっと天然な性格。あまり表情を変えないが実はかわいい物好き。

　咲良に脅されエレナを銃殺する。だが、エレナが不死者だったことに衝撃と恐怖を覚え逃亡を図る。

　その後セラたちと合流。利害の一致ということでひとまずは共に行動することを決める。

　カレンには憧れを抱いており、アイリスを失い自暴自棄になっていた彼女に失望感を覚えていた。だが自ら狂気を打ち破ったカレンの姿に心を打たれ、再び信頼することを決める。

　……実はジリアンのことが気になっていたりする。

ヘイゼル・ラドフォード

年齢：14歳

身長：159cm

体重：49kg

血液型：O型

誕生日：6月20日

髪／目：カールがかかった金髪／鳶色の瞳

　不死身の『復讐鬼』。

　セシリアによって屋敷の人間が狂わされ、家族たちが悽惨な死を遂げたことで彼女に強い憎悪を抱き始める。

　彼女に復讐を果たすべくセラたちについて行き、危険を顧みずセシリアに立ち向かおうとするが、その異常なまでの執着心から咲良に目を付けられ、彼女の甘言に乗せられ不死者となる。

　セシリアに対する憎悪は異常なまでに膨れ上がっており、彼女への復讐を邪魔するなら命の恩人であるセラに対しても容赦なく殺すつもりでいる。

　セシリアが死亡したことにより、憎悪の対象が視界に映るもの全てに変わってしまう。セシリアを自身の手で殺せなかった無力感と増幅する憎悪によって、憎しみ以外の感情を失い『臨界点』を突破してしまった。

　所持している権能は無条件に体から炎を発火させる『業火』。

セシリア・ウェイトリー

年齢：17歳

身長：163cm

体重：57kg

血液型：A型

誕生日：不明

髪／目：ロングの緑髪／ぎらついた紫色の瞳

　不死身の『狂信者』。

　シスターらしく清楚な出で立ちをしているが同時に残虐性も併せ持つ狂人。「くひひ」という笑い声が特徴。

『神』を妄信しており、『神』の言葉は彼女にとって絶対である。例えそれがどれだけ矛盾し、破綻した理屈であろうと彼女は迷いなく実行する。

　ある日見かけたヘイゼルに一目惚れし、恋心を抱くが彼女はそれを自覚できず、『神に選ばれた聖女』であると判断してしまった。それから彼女を『神』に捧げようと接触を試みるようになる。

　何故か咲良にひどく怯えており、彼女の前では『神』の言葉も通用しない。

　元々は善良なシスターであり、母からの「信仰は『愛』」という言葉を信じるほどに純粋な少女であった。しかし、学校でのいじめ、父の抱える借金と不名誉などの理不尽に襲われ、挙句には家族を殺されて心の拠り所であった教会をも燃やされてしまう。ついに心が耐え切れなくなり、『神』の声という幻聴に盲信するようになり、そこを咲良につけ込まれ不死者になってしまった。

　しかし、狂気の矛先が信仰、『臨界点』を突破した際に咲良を崇拝する、最期の介錯も苦痛を与えないでくれとセラにせがむように、結局彼女は誰かを信じることしかできない純粋な少女のままであった。最期はセラに心臓を貫かれ死亡した。

　所持している『権能』はありとあらゆる世界中の痛みを与える『天罰』。

霧乃（きりの）

年齢：外見は7歳ほど

身長：137cm

体重：29kg

血液型：不明

誕生日：不明

髪／目：前髪を切りそろえたストレートの黒髪／赤色の瞳

　不死身の『吸血鬼』。

　赤い着物を着ており、丁寧な物腰で接する童女。

　人間を見下しており、事あるごとに馬鹿にするが殺された仲間を想い、憤るなど人間らしい一面を持つ。

　強い吸血衝動を抱えており、本人曰く『少女の生き血が最も美味しい』とのこと。

　好物が近かったミーナには密かに好意を抱いていた模様。

　ミーナが死亡したことにより、精神が不安定になってしまう。その様子を見た咲良が彼女を見限り、自らの血を与えて発狂させ『臨界点』が突破してしまった。自我は完全に崩壊してしまい、能力すらまともに制御できず視界に入った人間全ての血を求めて暴走するようになる。しかし、『極上』と評していたセラと咲良の血の味を覚えており、無意識に彼女らを求めている。

　権能は摂取した血を2分間、自在の形に固体化させることができる『凝血』。『臨界点』突破以降、能力が暴走を引き起こし常に背中から露出し絶え間なく形が変化するグロテスクな姿に変わり果てる。まるで血液自体に意識があるかのように、対象を補足すると即座に襲いかかり、さらに対象を失ってからしばらくすると自分自身を襲い始めるという惨たらしい性質を持つようになった。

ミーナ・グレンデル

年齢：8歳

身長：138cm

体重：30kg

血液型：O型

誕生日：6月2日

髪／目：ミディアムショートの金髪／青色の瞳

　不死身の『食人鬼』。

　性格や言動はまさに年相応の無邪気な少女そのもの。故に『人喰い』であることが倫理的に外れた行為であることには気付かず、彼女にとっては食事の一環でしかない。

　常に空腹感に苛まれており、場合によっては自らの肉体すら貪ってしまうほどの狂気を抱えている。これは彼女の過去に根付くトラウマを払拭するために芽生えてしまったのかもしれない、とセラは推測している。

　既に『臨界点』にかなり近付いており、思考は完全に破綻していた上に痛覚は失われていた。この『痛みを気にしない』戦法は後のセラに（無意識的にだが）強く影響を与えている。

　所持している権能は八重歯から分泌された毒で対象の体を痺れさせる『毒牙』。毒の効果自体は弱く、大体1～2分程度で効果を失ってしまう。しかし、毒が回るのは非常に早い為、噛まれた時点で脅威である。

　セラとの戦いの最中、『臨界点』を突破してしまい、不死性を失い死亡する。

エレナ・チューベーローズ

年齢：13歳

身長：156cm

体重：50kg

血液型：不明

誕生日：不明

髪／目：白髪のショートヘア／赤色の瞳

　不死身の『快楽者』。

　エルメラド軍国の総帥。事実上の国家元首。

　体が不自由であり、常に車椅子での生活を余儀なくされている上に盲目である。

『快楽』に対して異常なまでに執着を見せており、自らが破滅することすら彼女にとっては『快楽』になりうる。

　所持している権能は『寄生』。対象の肉体を奪い取り、魂を上書きする。ただし、寄生するには経口による接触が必要である。

　カレンの体に寄生したのだが、彼女の強い精神力によって体を奪えず共存関係になる。以降はカレンの鏡像として姿を見せるようになる。

　カレンの精神が崩壊した際、互いの自我が溶け合い体を乗っ取ろうとするが復活したカレンによって再び抑え込まれた。

ヒルドル

年齢：不明

身長：142m

体重：37kg

血液型：不明

誕生日：不明

髪／目：金髪のセミロング／赤色の瞳

　不死身の『戦闘狂』。

　ガスマスクで顔を覆い隠しローブで身を包んだ奇妙な格好の少女。この時代では開発されないはずのガスマスクを被っているのは咲良曰く、「かっこいい仮面をつけようと試行錯誤したらあのデザインになった」とのこと。

　「僕（やつがれ）」という独特の一人称を使う。

　感情を持っていない、と咲良から伝えられており本人も信じて疑わなかったのだが、実際には感情に対して無知なだけであり、力が絶対だと信じていた彼女に『感情が時に人間を強くさせる』という事実に恐怖を覚えていた。

『臨界点』への到達を自力で調整可能であり、0％時は非常に体質が弱くなる。直射日光ですら脅威になってしまうため、ガスマスクやローブを装着している。また、ガスマスクによって呼吸も完全に制御できるようになっている。

　反対に『臨界点』に近付けば近付くほど戦闘力が上昇していき、前述の虚弱体質も改善されていく。ただし、『臨界点』に近付くほど戦闘本能が高まり暴走しやすくなるため、普段は抑え込まれている。

　所持している権能は人外の力を引き出し、『臨界点』への調節も同時に可能とする『怪力』。

　厳密に言えば彼女は不死者ではなく、再生能力のみを与えられたホムンクルスである。もし本当に不死者にしてしまえば彼女を打ち倒すのは難しく、さらに咲良の『計画』にも適正していないため、セラたちの成長を促す手駒として用意されていたに過ぎなかった。

アリス・ウェストブラッド

年齢：17歳

身長：162cm

体重：63kg

血液型：B型

誕生日：11月25日

髪／目：金髪のツーサイドアップテール／水色の瞳

　不死身の『破壊者』。

　セラの幼馴染であり、元恋人。

　左腕におぞましい姿のツギハギだらけのぬいぐるみを抱え、右腕にはサブマシンガンを持っている。

　三年前まではセラの良き理解者であり、毎日のように遊ぶ関係だった。だが、三年前から突如狂気に囚われ、セラの両親を殺害し、彼女が歪むきっかけとなってしまう。

　セラに対して異常なまでの愛情を向けており、彼女が大切にしている人物には容赦なく傷つける。また、セラを「あたしのモノ」と呼ぶなど、物扱いしている節がある。

　その一方でセラから殺意を向けられた際には怯えたり、泣いて謝るなど理性的な一面も見られるが……？

　所持している権能は内側から圧縮爆発を起こす『暴発』。

　セラとの戦闘後、咲良から不死性を剥奪され消息を絶つ。

　その後、エルメラド国軍本部の地下室に侵入し、咲良の遺体を破壊した。

紅崎凜華（りか）

年齢：19

身長：171cm

体重：67kg

血液型：B型

誕生日：3月7日

髪／目：ボサボサのショートボブな黒髪／黒い瞳

　不死身の『死食鬼』。

　とうに人格は破綻しており、整合性のない口調で話す。「わたしぃ」という独特な一人称を使用する。

　ゾンビのように肌が青く、所々腐っている。これはいくつもの死体や適応していない体を無理やり接合されて壊死を起こしているため。

　元々は東の国出身の心優しい少女であった。東の国の人間は安く人身売買されているおり、実験材料と見込まれて咲良に引き取られた奴隷の一人である。

　三年前に世話役としてリコと生活を共にするようになり、幼く善良な心を持つ彼女を憐れみ『姉』として接するようになる。だが、咲良に二人の間に絆が芽生えていること知られてしまい、リコを傷付けるためだけに咲良に連れ込まれてしまい、数々の拷問を受けた末に発狂、記憶を失い不死者になってしまった。

　所持している権能は別人の体を接合することにより、ランダムな異能力を手に入れる『獲得』。特異性を持たない人間に限定されるが、不特定の人の頭を内側から爆発させる力、一回きりだが相手の意識を奪う力と幻覚や狂気に陥らせる力を獲得している。

　実は再生能力を持たず、『意識の消失・身体機能の停止』が起きない限り死なないという呪いを受けている。また、戦闘能力も持たずセラやリコは『権能』があまり効かないが、これらは全て『凜華が簡単に死亡できる』ように設定されており、セラ及びリコ自身の手で凜華を殺すように仕向けた咲良の悪趣味であった。

咲良（さら） ／ アーテー

年齢：不明

身長：166cm

体重：55kg

血液型：不明

誕生日：不明

髪／目：真っ赤なセミロング／血のように赤黒い瞳

　不死者。セラたち他の不死者を作り出した元凶。

　人格は完全に破綻しており、常にハイテンションで相手を馬鹿にしたような言動を取る。同時に時折冷静な一面を垣間見せることもある。

　「この咲良」という独特な一人称を使用する。

　その正体はホムンクルスであり、本来の名前は『アーテー』。その由来は狂気と破滅の女神の名前から。

　咲良という名前は自身を作った研究者の名前であり、精神疾患を持たない唯一の完全なホムンクルスであった。

　元々は純粋無垢な少女そのものな性格であったが、私利のために作られたホムンクルスであったこと、さらに彼女を作るのに多くの同年代の少女が犠牲になり、その出処も奴隷であったことなどが軍に漏れてしまい、咲良が死亡する。彼女を復活させようとホムンクルスの研究を始めるが、200年の時間の末に一度死亡した魂は二度と帰ってこないという結論を導き出し、ついに孤独に耐え切れず発狂してしまう。

　所持している権能は、あらゆる異能を行使する『魔法』。

　現在は世界への復讐、そして最終的に自殺するために『計画』を立てている。