第6話
「あの、先輩?何してるんですか?」
電車のブレーキテストや機器の確認等を見ていると美少女が声をかけてきた。
「なぁ、お主の事は何て呼べばいいの?」 「ふぇっ!?」 美少女は戸惑って言葉にならないよう
「じゃあ、私のことは亜矢美って呼んで下さいね?」
ヤバい、また上目遣いで…。
「あっ、解った。亜矢美。」
取り替えずこう返した。 「えっ!?」
「どうした?」
「いや、いきなり呼ばれてびっくりして…。」
「ファ~~ン」
電車は警笛を鳴らして発車する。40分程度だっただろうか。初めて本格的に話した時間は何時間にも感じられた。
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