第5話

「おぉ~い、ちょっと隣の1号車行きたいから、ね。」

「うぅ…。」

俺はどうしても乗務員室の様子が気になった。それほど混んでいるわけじゃないから、2人ぐらいだったら容易に移動できるだろう。


「じゃあ、一緒に行く?」

美少女はこくりと頷く。


運転士は車掌と連絡をして、指令からの無線も聞こえる。無線によると、桜井線(万葉まほろば線)で車との接触事故が発生されたらしい。



暇そうにしていた美少女に声をかける。

「君、多分俺と同じ学校だと思うけど誰?」


「えっ、私のこと知らないのですか?と、1年B組の猪谷 亜矢美です…。んで、先輩は?」


「2年B組の藤枝恭介っていうけど。あのぉ、どっかで会った事ある?」


俺が生きてて、こんな美少女と交流があったら絶対覚えてるはずた。てか、よく考えたら初めてこの美少女とじっくり話したな。



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