第5話光の無い地獄の日々
祖父がなくなってからお葬式、火葬などを済ませ。
落ち着いてきた頃、母達の会話を聞いた。
「○○にはどれくらいなのに自分たちは金額低くない?」
そんな話をしていた。
結局親戚も母親も祖父がいなくなって悲しいと言う感情はなかったのだろう。
亡くなってすぐに金の話なのだから。。。
私は密かに貯めていた自立するためのお金の事は黙っていたのだが…
それを親戚、母親になぜか知られてしまい。あるだけのお金を全て持って行かれたのだ。そのお金はギャンブルに消えたという事も知っている。
祖父が亡くなり、拠り所を失くし。
私の心は確実に壊れていった。
悲しくても泣くことができない。常に笑顔でいた。
怒りを覚えても何にも当たれなく、自分に当たった。
そのお陰で腕や足は今でも汚いままだ。
傷跡を気持ち悪いと言われた事もあるが、どうでも良かったのだ。
私が当時自分を傷つけなかったのは祖父を悲しませたくなかったから。
そんな祖父がいなくなってしまった今。それをしない理由は無かったのだ。
「もう、どうでもいい」「死んでもかまわない」
毎日思っていた。薬の大量摂取、首吊り、リスカ、アムカ、グレカ等沢山の方法で傷つけてきた。
それにもう体が耐えられなかったのだろう。
人の姿が認識出来なくなっていたのだ。人を見てもただの化物にしか見えなかった。
その状態になっても母親は病院に行くことを禁止していた。
もうどうする事も出来なかったのだ。
ただただ、この出口のない地獄に私は留まり続けるしかないと。。。
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