第2話:ファーストコンタクト②

 白雪峰学園は周辺の大半を厚いへいで覆われている。おかげで守りは堅牢、これまで一度も破られたことはない。入口は頑丈な格子の門で塞がれ、机の山を重ねて補強されている。相当な数で攻められても落ちることはないだろう。


 校門が封鎖されている代わりに、出入りには脚立きゃたつを使って、塀を登る仕様だ。これは田中のじいさんが提案した防衛方法でもある。


 正門前に到着した俺は脚立を手に取った。

 学園全体を囲む外塀は背丈より高いから、校外にいる人を助けるには足場が必要となる。

 雨風にさらされて鈍い音を立てる脚立を慎重にセットし、壁から頭だけを出す。


 すると、懐かしい景色が目に浮かんだ。田舎特有の一車線しかないアスファルトの道路、等間隔に並んだ街路樹、道を覆いつくさんとする銀杏ぎんなんとイチョウの葉。

 高い建物がないおかげで遠くの空まで眺めることができ、走る雲を追い越すツバメのつがいがさえずる。


 しかしそれは古い記憶だ。今は非日常を連想させられる荒廃した世界へと変貌を遂げている。

 フロントバンパーがひしゃげた廃車が何台も放置され、雨風にさらされたトランクやカバンが散乱している。遠くへ逃げようとして、失敗した家族の悲惨な末路だろう。

 伸び放題になった植え込みは、カットされていない人間の髪のように不気味だ。

 これらを取りに来る人も、片付ける人ももう居はしない。


(街の外れでこれだ。都市の方はもっとひどいんだろうな)


 悲惨な光景に悲観する間もなく、道路を挟んだ向こう側の人影に視線が吸い込まれる。円になって何かの塊を取り囲む三人の人形ひとがた

 それも犬のような体勢でかじりつくのに夢中になっている。まるでライオンの残飯を食い漁るハイエナだ。


 身につけた衣服は山野を駆けまわったみたいにボロボロで、血だらけ。何日も経って変色したような赤黒い血だ。肌も紫がかった死人の色で、ミミズのような血管が浮き出ている。


 俺は彼らのことを感染者と呼んでいる。

 彼らが生者なのか死者なのかは分からないが、万物の霊長だったころの面影は欠片もない。分かっているのは人間を襲って食らうこと、ただそれだけだ。


 植え込みや街路樹で細切れにしか視認できないが、アレには気付かれない方がいい。何より救出目標は女の子一人。それも隠密行動をとっているようだ。だったらこちらもそれに合わせるべきだろう。


 そして、肝心の女の子は正門を通り過ぎて正方形の敷地の角を曲がりかけていた。正門側に戻ってきてほしかったが、遠い背中に呼びかけることはできなかった。

 遠目にでも視界に入る人間の姿をした化け物たち。さっきの三体だけではなく、各所に点在している。


 奴らは視力・聴力ともに人間の頃より大きく劣っているが、脳を破壊されない限り、動きを止めない。

 大声を出せば間違いなく気付かれる。そうなれば、隠密作戦も水の泡だ。

 そこで俺は、壁上にぽつんと置かれた小石を手に取り、山なりに放った。


 コツッ。


 女の子はビクッとして周囲を見渡し、俺と目を合わせた。正門側へ戻るよう手で合図すると、すぐに意図を理解したようで、小走りでやってきた。

 あとは脚立を門の向こう側に移動させるだけだ。足場を塀の上に移して脚立を持ち上げると、ヒモにひっかけた感覚がした。


――ガラガラガラガラガラ、カランカラン。


(おい、まさかこれは・・・・・・!)


 けたたましい金属音が鳴り響いた。

 近くの植木の足元にたくさんの空き缶が散乱している。音の原因はこれだ。空き缶を束ねていたヒモをひっかけて外してしまったのだろう。

 侵入者を察知するための罠の一種だが、こんなところに設置してあるとは聞いてない。


「じいさんめ・・・・・・! また余計なモンをつくりやがって!」


 空き缶がアスファルトの地面を打つ音は広範囲に届いたはずだ。静まり返った街に響く鐘の音のように。

 早く外の女の子を中に入れてあげなければ危険だ。


「はやく脚立をください!」


 生存者の女の子はもう俺の足元に到着していた。だが顔面蒼白になっているのが分かる。

 さっきの音を聞きつけた感染者が校門を目指して近づいてきていたからだ。


 その歩き方はひどく不自然で、コンビニの袋を引きずったままでも気にしない。何より特徴的なのは口をだらしなく開け、真っ黒い血ヘドを垂らしながら迫ってくることだ。威嚇でも食事のためでもない。顎が外れて肉がむき出しになった口は、異常性を感じさせるには十分だった。


 これは観察から分かっていることだが、感染者は大きな音などに寄ってくる時は両手をだらんとぶらさげている。しかし人間を見つけた時は前に突き出すのだ。いつでも獲物をつかめるように。

 そして、校門を迫ってくる感染者は手を前方に伸ばしている。


――ぁぁ、ぁ・・・・・・。


 急がなければ。

 怯える女の子の声に焦りを感じながらも、六尺十キログラムの鉄の足場を門外に下ろした。


「登れるか?」


 脚立に足をかける女の子に右手を伸ばすと、ガッチリとつかんだ。


「あ、ありがとうございます、先輩」


(ん、誰だ・・・・・・?)


 俺はこの子に先輩と呼ばれる覚えはなかったが、向こうはこちらを知っているようだ。まぁ元白雪峰学園の生徒のようだしな。久々に会った人間が自分とつながりがあると知り嬉しく思う。

 しかし、それを邪魔するノイズが耳に届いていた。


――ぁぁ、ぁぁぁぁ。


 始めは遠くからだったそれは、怒涛の勢いで接近してくるのが分かった。

 まるで駅を通過する新幹線のように、音が大きくなって存在に気付いた時は、既にすぐそこまで迫っていた。

 状況は既に秒読みの段階に入っている。


「ぁぁぁ、あああああああああああああああああああっっっーーーーー!!!」


 変色した皮膚と血走った目玉をした感染者が俺たちのいる方向に一直線に突っ込んでくる。黒ずんだ血液を散らしながら猛スピードで他の感染者を追い抜かしている。


(なんだあいつ! いやそれよりも、この勢いで来られたらまずい)


 俺は空いていた左手で女の子の肩を抱えて思い切りキャッチした。

 足場となっていた脚立が吹き飛んだのはそれとほぼ同時だっただろう。


 突撃を仕掛けてきた感染者は女の子に喰いつこうとしたのか、トップスピードのまま脚立に突っ込んだ。恐怖心のない人間はここまでできるのかというほどに、勢い余って何十メートルも転がっていった。


 女の子はそれに巻き込まれかけ、一瞬体が宙に浮いたが俺は手を離さなかった。

 おかげで吹き飛んだのは脚立だけで済んだようだ。

 俺と女の子は校門の壁上に陣取るとお互いに見つめ合った。


「ケガはないか?」


「は、はい・・・・・・。大丈夫です」


 彼女の姿を上から下まで観察する。

 服は白雪峰学園の制服、破れた箇所がいくつかある。武器は持っていないようだ。荷物は小さめのリュックサックだけ。

 さっきの衝撃で足が吹っ飛んだのではないかと思ったが、ちゃんとついている。


 なぜ俺を先輩と呼んだのか、どこから来たのか、どうして一人で危険な場所を彷徨っていたのか、いろいろと聞きたいことが湯水のように湧き出てきた。


「名前を聞いていいか?」


「あ、えっと・・・・・・織鶴、あんこです」


 おりつる、聞き覚えのない名前だ。こっちが覚えていないだけで、彼女は俺を知っているのか? だとしたら失礼な話だ。


 俺は中学生のころ、『もっと他人に興味を持て』と担任に諭されたことがある。

 文化祭で入店するお客さんを数える係をしていたら、クラスメイトをお客さんとして数えてしまったのだ。

 クラスメイトの顔くらい覚えておくべきだが、俺の脳みそは必要に迫られなければ余計な情報を記憶しない主義らしい。俺が顔と名前を覚えるのは人狼ゲームをする時だけだ。


 もっと話を聞きたいところだが、織鶴は震えていた。

 予想はつく。織鶴も俺達と同じように感染者から身を隠すように暮らしていた。しかしその生活拠点は感染者の襲撃を受けて崩壊し、ここを見つけるまで街を徘徊していたのだろう。彼女を安心させるためにも、こんな塀の上ではなく早く中に入れてやるべきだ。


 だが忘れてはならないのが、さっきのとんでもない突進をかました感染者だ。あんなやつを見たのは初めてだ。あの異常な敵を放っておくのはまずい。


 どうしようか悩んだところに、タイミングよく校舎側から来る仲間の姿を発見した。

 田中のじいさんだ。


 軍隊上がりみたいな恐ろしい目つきに加え、右頬に十字の傷跡がある。威圧感のある白ひげをたくわえ、いつも腰に厚手の肉切り包丁を装備しているので、おっかないことこの上ない。いつも大事そうに中折帽をかぶっているが、紳士よりヤクザと呼んだ方がお似合いだ。


 仮に生存者として助けを求めてきたのがこんなじいさんだったら、お帰り願いたい。

 話してみれば柔和で気の良いじいさんだと分かるのだが・・・・・・。


「じいさん、いいとこに来た。手伝ってくれ」


「いえっ、大丈夫です。このくらい自分で降りられます」


 着地点を確認して、タイミングを計り始める織鶴。

 二メートル程度とはいえ、それなりの高さだ。華奢な身体を見て不安に思ったが、やはり着地に失敗した。街角で主人公とガッチンコしたヒロインみたいなポーズをとっていたが、すぐに立ち上がり「エヘヘ」と照れた。


 塀の内側に入ればもう心配ない。

 俺はネックとなっていた特殊な感染者に意識を戻す。


 血の跡から言って、奴はトップスピードを維持したまま校門の壁にワンバウンドし、雪玉のように転がって道路脇の植え込みに突っ込んだようだ。枝をバキバキ言わせながらもがいている。


 特殊な個体を見たのは二回目だ。感染者に個体差はあるが、こいつはそんなレベルを凌駕りょうがしている。現に一足も二足も遅れて集まってきたノロマの感染者は、あの突進と比べると亀みたいなスピードだ。


「ヒゥっ・・・・・・!」


 今のは織鶴の声だ。


(後ろは何して・・・・・・ってオイオイ!)


 振り返ると、田中のじいさんが尻餅をつく織鶴に肉切り包丁を向けていた。見る限りじいさんが突き飛ばした様子だ。

 仇敵を見下ろすような眼光に怯んで、織鶴は目を白黒させていた。


「貴様は何モンだ、小僧」


「ち、ちがいます、わたし・・・・・・」


「どこから来たんじゃ?」


「あ、と・・・・・・三ツみつしまの、ホームセンターからで・・・・・・」


「どうしてここへ来おった?」


「それは・・・・・・」


「――答えられんとはどういうことだ!?」


「ひっ!」


 口調が強くなり、刃物を握る手にも力が込められる。怒鳴られた織鶴は追い詰められた猫のように縮こまった。

 思い出したくないに決まってる。織鶴の拠点にはきっと他にも仲間がいただろう。多くは命を落としたに違いない。


「気でも違ったか、じいさん!」


 俺は壁から飛び降りて、少しでも織鶴から距離を離そうと、後ろからじいさんを羽交い絞めにした。

 このご時世、警戒心が強いのは感心だがじいさんのは目に余る。


「放さんか、この小僧への詰問は終わっとらん!」


「逃げてきたってことくらい分かるだろ! あんたは血の気が多すぎるんだよ。それと監視カメラがあるんだからアナログな罠はやめてくれって言ったろ!? 外の奴らを刺激するから」


「役に立ったろう」


「立ってねーよ・・・・・・」


 どうも製作したアイテムの中でも自信作の一つのようで、じいさんは満足気な顔をしていた。


 取りあえず、もう無茶苦茶をする気はなさそうなので、手を放した。

 傲岸ごうがんな態度を見る限り、自作トラップをやめる気はなさそうだ。扱いにくい年寄りめ、と愚痴を心で呟いた。


 ひどい脅しを受けた織鶴は怯えた表情で壁に寄り添っていた。このままじゃ『これから』に支障が出そうだ。

 行く当てのない世界だ。生き残った人間で協力するしかない。早めに関係を修復しておかないと彼女がつらい思いをする。


「ビックリしたろ。おっかないじいさんで」


 俺はできるだけ朗らかな雰囲気で手を差し出した。かろうじて彼女はそれをとったが、赤子のように儚げな力だった。

 やはりまいってしまったようだ。俺は彼女の脇を抱えてスッと立たせた。


 本人の言う通り、織鶴は三ツ島市のホームセンターに立てこもっていて、そこから逃げてきたのだろう。その過程でたくさんの感染者に追い回されて、命を危険にさらしたことは想像に難くない。


 俺も人間社会に守られていない生活を一年間しているが、夜は特に恐ろしかった。街灯や明かりが一切ない世界を見ると、まるで人類の歴史が幕を閉じたように感じる。


 だからこそだ。生き残るために必死になる。突進型の感染者が突っ込んできたときも、彼女は俺が伸ばした手を強く握り返した。

 だが今はあの時の力強さはない。敵が心のない化け物なら勇気を振り絞れても、人間相手には弱くなる。


(俺達は味方同士なんだ)


 さて、さっきの絶叫突撃野郎の始末をしたい所だが、校舎側から茶髪の男が来るのが視界に入った。


「おっ、ほんとにいるじゃねーか!」


 そんな今更なセリフと共に輪に加わったのはサングラスをかけた筋肉ダルマ、新庄マモルだ。

 浅黒い肌が映える大男で、山から降りてきた蛮族みたく見える。

 最初に無線で救出指示を出したのに、最後に現場に到着する能無しだ。


「マモル。なんでお前、俺より来るのが遅いんだ、クソでもしてたのか!?」


「あぁ、わりーな。よく考えたらケツ拭くもんがなくてよ」


「だったらなんですぐ行くなんて返事をしたんだ? 俺はお前がすぐ来るものだと思っていたんだぞ!」


「いいじゃねえかよ。お前の働きのおかげでみんな無事だったみたいだしさ」


 こっちの苦労も知らずに、大口を開けて笑いながら俺の背中をバシバシ叩いてくる。

 まぁこういうお気楽お調子者な所は憎めないし、それに救われたこともある。責任の追及は流しておこう。


「ところでマモルよ。その後、クソはどうした?」


 追及し忘れていたことを思い出させたのはじいさんだ。腕組みをして隣のマモルを見上げている。


「そうそう、それなんだけどよ。前にじいさんがクソは畑の肥料になるって言っていたじゃねえか。アレ、実践してみようと思ってよ。穴掘ってその中に出してたんだ。そしたらちょうどあつしから無線がきてよぉ」


「・・・・・・もうその話はしなくていいから、後で無線を綺麗に拭いとけよ」


 下世話な話に終止符を打ち、やるべきことを考える。さっきの猪突猛進野郎。突然来訪してきた生存者の女の子。無線機が汚れてそうな件もちゃんと指示を出した。


「紙がなかったんじゃろう。代わりに何を使って拭いた?」


 次の行動に移りたいのに、じいさんは話を引っ張ろうとする。全部聞いとかないと気が済まない性質たちなのか。


「ないもんは仕方ないだろ? 人間は何のために手が二本ついてると思ってんだ?」


「手で拭いたのかよ。お前には捨てるプライドとか貞操観念とかなさそうだしな」


 言ってる途中で気付いたが、背中の感触が焼け付くように熱い。こいつさっき、俺の背中を叩いたな・・・・・・?


「おい、マモル。その汚れた手でどこを触った?」


「なんだ、今頃気付いたのか?」


 口角を吊り上げて歯を見せつけてくるマモル。

 何がお気楽お調子者だ。ニヤついた顔に虫唾が走る。


「次はお前の大事なお顔に・・・・・・オオゥッ!」


 悪魔の右手が俺に向かって伸びてきたので、即座に股間に蹴りを放った。躊躇なしに金的キックを入れたのは人生で初めてだ。電光石火とはこのことだろう。

 股座またぐらに手を挟んだ情けない格好で跳ねるマモル。


「ウソに決まってんだろ、お前! 拭いたのは左手だよ。ほら、ここはいいからお前はそっちのレディーをおもてなししてこい」


「馬鹿言うな。まだやることは残ってる。特にあの全力疾走の野郎が・・・・・・」


「あつし。お前はそっちの小僧を中へ連れていけ」


「じいさんまでそんなことを。さっきの奴は特殊だ。慎重に対処しないと・・・・・・」


 ここまで言われて気付いたが、織鶴の顔は本当に真っ青だった。

 今、コンクリートの壁一枚挟んだ先には感染者がうようよしている。足音から想像するだけでも十体以上いるだろう。

 さっきの空き缶トラップの音を聞いて集まってきたのだ。


 織鶴はつい先ほどまでにいた。一歩間違えば、今頃は感染者のエサになっていただろう。姿は見えずともそのうめき声を聞くだけで、自分が壁の外に取り残されていたら、と想像してしまうかもしれない。

 彼女を長くこの場にとどまらせるべきではない。その思いを強めて、俺は素直に従うことにした。


「後はワシらに任せろ。その代わり、しっかりその小僧の面倒を見ろ」


 じいさんは鋭い視線で人差し指を立てた。一年近く一緒に生活してる俺でも少し怖いと感じる目だ。

 青ざめた彼女の手を引っ張っていく。

 その道中で織鶴は一度立ち止まり、持てる力の全てを発揮して声を張り上げた。


「小僧じゃありません! 織鶴あんこです!」


 そして一礼する。田中のじいさんに言い返すとは、肝が据わってる。俺の中でちょっとだけ彼女の評価が変わった。


「後で俺のクソを埋葬しに行こうぜぇ!」


 また聞き捨てならないことをマモルがほざく。

 仮にも学園は俺たちの生活空間なのに、ふきっさらしにしているらしい。


(代わりにお前を埋葬してやる・・・・・・)


 苛立ちからか、昇降口のガラス戸を閉める力が強まった。

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