埋もれる詩を磨きあげる

思い思いに吐き出された文字のかたまり

それは土や埃を取り除くことも、磨くこともしていない原石のよう

歪な形をしていたり なんだか濁っている


そんな詩を見るとこの手で磨きあげたい衝動に襲われる!

尖った角は削り、汚れは丁寧に洗い落とすのだ

そして最後に

なんども なんども 磨きあげる

ああ 輝いていく詩を見るのはどんなに幸福なことだろう


だから私は自分の詩を磨くことができない

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

埋もれる詩を○○する 雨月 葵子 @aiko_ugetsu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ